K6-A33H Wレンズ W-LED 600万画素 屋内PTネットワークカメラ

K6-A33H

8.3

コストパフォーマンス

8.0/10

設定・操作・安定性

8.0/10

設置のし易さ

9.0/10

良い点

  • 1台2役
  • 屋内でW-LED
  • システム安定している

悪い点

  • 通信量増
  • 熱注意

 K6-A33Hは、上部固定カメラと下部PTZ回転カメラの2つの方向を撮影する屋外対応ダブルカメラレンズ、上部は赤外線+白色両用LEDが4つ、下部も白色+赤外線 x10の両用高光度LED、自動追跡、ヒューマン検知など豊富な機能を小さい筐体に内蔵した2024年最新式屋外ネットワークカメラ、何故かご要望の多い黒ボディ筐体を用意しました。
 黒色は日光を吸収して内部が高温となり白色に比べ不具合の発生率が高くなる為に当店では積極的にラインナップしていないのですが、お店の外観や内装が寒色だと白色では目立って浮いてしまうとの事で、かなりの手間を掛けて分解・塗装して納品する案件が年数件発生します、内装・外装のリホームに数百~数千万掛ける訳ですから「出来ますよ・可能ですよ」と返答したら、そこそこの金額でも「お願いします」と依頼して頂けるので毎度びっくりします。
 カメラとしての基本性能はK6-XM81-BLと同じなのですが、上部の固定カメラが若干下向きで取付ブラケットが組み立て式でなく組み立て済みの為になっています、PT回転部カメラの基本位置が上下反対に変更されていますK6-XM81-BLを含めて今までのカメラは運用・動作中のカメラを下から見上げるとSDカードマークがある防水シリコンキャップが見えてしまう若干問題がある配置だったのですが、K6-A33Hの場合はシリコンキャップが上側になり下から見えなくなっています、防犯レベルはあがりましたが防水面で弱点となりますから設置作業の前にシリコンキャップを高対候性+高防水テープで目地処理をお勧めします。

 従来品のPTZ回転カメラとほぼ同サイズなので故障・画素向上などで交換する場合に困る事がありません、カメラブラケットは垂直・水平取付両方に対応しており壁・天井どちらでも取付可能です(ただアンテナの構造的に横に広げる事ができないので前又は後に回転させる事になり天井取り付けだとちょっと収まりが悪いです)
 カメラ機能も徐々に洗練してきており、K2-BES-P6-WLの頃の自動追跡機能は若干信頼性に欠ける所がありましたが、処理プロセッサの高速化なのかアルゴリズムの進化なのかK6-A33Hの自動追跡機能は従来の動体検知による動く物全ての追跡ではなく人間を選別して追跡している様です、またヒューマン検知機能も改良されたのか以前はW-LEDの点灯切り替えとヒューマン検知が1つのサイクルだったのに最新ヒューマン検知機能ではW-LEDと検知を別々に処理している様でW-LEDの切り替わり中(白色LED点灯中)でも人間を検知すれば複数回検知される様に進化した様です。

 

 新撮影機構以外は従来カメラと同様に、赤外線・白色LEDのダブルLED、動体・ヒューマン検知の排他利用、自動追尾機能、Wifi(2.4Ghz)、128GBまでのmicro-SDカード、ネットワークカメラ共通規格ONVIFに対応しています、半年前のハイクラスネットワークカメラ並みの豪華スペックです。
 カメラモジュールは新型のXM630 V200 プロセッサーチップなのでiCSee/AnySeeアプリ対応のXM社のAndroid/iOS用スマホ・タブレットアプリが3種類、Windows用カメラ設定・閲覧ソフト「VMS」Windows32-64bit/Apple Mac用ブラウザさえあればカメラにアクセスできるリモートサイト(www.xmeye.net)での運用、ローカルネットでもインターネット接続でもGoogle chromeやMicrosoft edgeなどのブラウザーで設定と映像の確認できるなど、他のアプリ対応カメラではできなかたマルチプラットフォームで運用が可能です。

◆ご使用の必須条件
①自宅にインターネット回線がある事。
②設置場所に2.4GHzのWifiが運用可能な通信量で接続できる事。
③自宅ルーターのパスワードを管理しSSIDとSSIDパスワードも管理している事。
④スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
 ◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
 ◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→VMS
 ◆設置予定場所のWifi感度を測定方法して下さい→クリック
 ◆ヒューマン検知・ダブルLED機能の設定方法→クリック
※ご購入の際のご注意※

 本製品は屋外用と言う性質上、購入前に設置予定場所のWIFI感度を確認し、ご購入後も設置予定場所近くにカメラを移動し実商品でWIFI感度を確認してカメラとご使用中のWIFIルータ間で十分な通信が行える事を十分に確認してから設置作業を行って下さい、一度でも設置した商品は「WIFI感度が低く通信できない」の理由での返品・返金には応じかねます事をご了承の上ご購入下さい。

◆K6-A33Hネットワークカメラレビュー
 K6-A33Hは、軽量小型な屋外W-レンズ・LEDライトカメラK6-XM81-BLの黒ボディバージョンとして入荷しました。
検知点滅フラッシュLEDなど威嚇力の高いK4-P10Q-USに比べて若干インパクトは劣りますが、このサイズでWレンズはまだまだ少ないので人目を引くと思います。
 L字型の取り付けブラケットにはL字の両方に4つ貫通穴を設けており壁・天井どちらでもカメラを取り付ける事が可能です、仕組み的には簡単なのですが「どうして今まで無かったの?」と思えるアイデアです、ただブラケットとカメラは2本のトラスネジで連結する構造で上部に凹みが出来る構造になっており防水的にちょっと不安になります、カメラに直接雨が掛かる場所に設置する場合は上部の穴をシリコンコーキングで埋めるか耐候性シールなので防水を強化して下さい。

 

 カメラ映像は、2304x2592ピクセルで3万画素の映像を2つ並べた特殊な解像度の変形600万画素で上に固定カメラが下にPT回転カメラの映像が表示されます、Wレンズカメラの運用的に両方同じ方向を監視させる事も無いので大きな問題ではありませんがカメラレンズは両方F3.6レンズのハズなんですがCMOS映像素子の違いなのかPT回転カメラの映像の視野角が若干広い映像になっています。
 K6-A33Hは、旧製品の様なCDS光センサーにより赤外線撮影切替ではなくCMOSの映像処理による切り替えなので明度設定(VMSソフトでは位制御のスライド設定)で赤外線点灯と赤外線映像に切り替わり明暗時期を若干コントロール可能です、都心で夜中でも薄明るい場合や常夜灯がある環境などで、夜間撮影時に赤外線も白色LED点灯して欲しくない時に調整します、ただ調整値が1~5と狭いので、真っ暗のロケーションでは点灯してしまいます、いい加減にLED点灯OFF設定を作ってくれないだろうか。
 確認できたmicro-SDカードの最大容量は128GBです(動作確認は SanDisk Ultra 128GBにて行いました)ビットレートシミュレーションソフトでは2か月半程度録画できる容量になりますが、カメラ内部は高温多湿で電流の変化も大きくmicro-SDカードを動作させる環境としては劣悪で高確率で故障やエラーが発生しますから32GB程度を使用品+予備品として使用される事をお勧めします。

SanDisk Ultra 128GB 100MB/s UHS-I Class 10 microSDXC Card SDSQUNR-128G-GN6MN

SanDisk Ultra 128GB 100MB/s UHS-I Class 10 microSDXC Card SDSQUNR-128G-GN6MN

1,630円(11/20 20:03時点)
Amazonの情報を掲載しています
 K6-A33Hを含むWレンズカメラ共通の問題として、VMSソフトはVer2.2.1.16 以降のバージョンが必須となります、iCSeeアプリはVer7.0.0以上 Androidバージョンは9.0以上で無いと「正常に動作しない」「アプリ・ソフトの設定が反映されない」「急にアプリが再起動する」など動作が極端に不安定になります、恐らく旧アプリ・ソフトに存在しない新機能の命令セットを使おうとしてエラーを返すのだと思うのですが、最悪アンインストールしない限り復旧しないダイナミックなエラーが発生するので旧アプリ・ソフトを使用している方はできるだけ早くアップデートして下さい。
 他に使う人によっては全く問題にならない場合もあると思うのですが、Wカメラの基本仕様でPT回転カメラ側でしかヒューマン検知が有効にならない点にご注意下さい、私的には「固定カメラで検知をしてPT回転カメラは回遊させる」のが最良だと思うのですが、製造元は「視野エリアが広い方に検知させた方が融通性が高い」と判断したのでしょう、どちらも一長一短がありますしヒューマン検知は人間をのみを検知しますから細かいエリア指定する必要もなく、機能としては妥当な判断なのかも知れません。

 iCSeeアプリでの検知エリア設定ではPT回転カメラの映像しか表示されないので間違える事は無いですが、VMSソフト側での全領域が表示されてしまい誤ってエリア指定がズレてしまう事になるので、ヒューマン検知のエリア指定を行う場合はiCSeeアプリを使用して下さい。

◆K6-A33H設定画面キャプチャ

 K6-A33Hの各種カメラソフト・アプリの設定画面のキャプチャしたものをギャラリーにしました、もし説明が欲しい所がありましたらご質問ください。
VMSソフト

iCSee

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)