ネットワークカメラの映像をパブリックビューで表示する為に必要な設備と方法

一般家庭で監視カメラの映像を第三者に見せる又は表示する事はまずありませんが、集合住宅や商店など特定・非特定の人が利用する施設では撮影の周知と防犯設備の実働をリアルタイムで誇示又は周知する為にエントランスや玄関口に防犯カメラのリアルタイム映像を表示する案件や相談などを時々頂く事があります。
このようなカメラ映像を見える形で表示しているのはマクドナルドなどのカウンター式の飲食店やある程度の規模の百貨店やホテルのエレベーターホールで見かける事が多いかと思います、現在の一般的な社会人の認識であれば今や何処にでもカメラがあり自身の行動によるリスクを考慮しますが、未だにイタズラやあおり運転などの事件や被害が絶えない事からも認知バイアスや認知的不協和などやや人格的に問題のある方が一定数がおられる訳で、多くの人が集まる場所に手間と予算を掛けて防犯カメラの映像を表示するのは「カメラが存在し撮影されている事」を非常に強く周知(警告)する意味があり、経営者・管理者の方々から未知のトラブルを未然に防ぎたいご要望に沿うシステムとなります。

ネットワークカメラのパブリックビュー表示は、以前の主流だったアナログカメラでは非常に簡単に構築可能でした、なぜならアナログ防犯カメラはBNCやRCA(コンポジット)ケーブルで一般的なテレビモニターで表示可能な映像信号で送信していたのでケーブルを分岐して接続するだけで実現する事が可能でした(ただし1つのモニターに1カメラに限る)ネットワークカメでも最初期にはアナログBNCやRCA出力が付いたモデルがありましたが現在は入手不可能の上に解像度が240Pなど低解像度でONVIFにも対応していないので実用は難しいでしょう、他にAXIS M42 Dome Cameraなど高価格モデルはHDMI出力を装備しておりHDMIモニターにカメラ映像を表示する事が出来ますが価格が79,800円程と高額でそれなりの企業でも導入には多数の稟議書が必要になるでしょう。
当店では以下の方法でネットワークカメラのパブリックビューの方法を推奨しております。
◆NVRレコーダー to NVRレコーダーのチェーン接続によりパブリックビューを実現する
NVRレコーダーの事をネットワークカメラを接続する最終末端の様に思われる方が多いのですが、ネットワーク機器からはNVRレコーダーはカメラを複数台内蔵したネットワークカメラとして認識されます、ですから新しく追加したNVRレコーダーを既存のNVRレコーダーに接続する事でカメラ映像をチェーン接続する事が可能となります。
更にNVRレコーダーを追加して同じように既存NVRレコーダーのカメラ映像をチェーン接続する事も可能です、ローカルネットの接続速度を考慮する必要がありますから無限に増やせる訳ではありませんが、100Mbpsのローカルネットなら2~8台程度が限界になると思います。
そして、ほとんどのNVRレコーダーにはRGB端子かHDMI端子が付いていますから対応するTVまたはパソコン用モニターでネットワークカメラのパブリックビュー化を安価に実現可能となります。
カメラ映像を表示するだけなので録画する必要はありませんからHDDを内蔵する必要はなく、小さなK8-NBD88X10Sの様な基盤の状態で運用すれば良く簡単な箱をDIYすれば限られたスペースでも設置可能ですし、Wifiコンバーターを用意すればLANケーブルを敷設する必要もありません、2台目のNVRレコーダーとモニターを用意するだけで比較的安価に防犯カメラ映像のパブリックビュー化が可能となります、またパブリックビュー化ではなく防犯カメラの映像を厨房や作業室又はレジなど「複数の場所で見える様にしたい」場合でも同様の方法で実現可能です。
◆NVRレコーダーの設定
既存のNVRレコーダーとネットワークカメラがセットアップされたネットワーク環境に、新しくNVRレコーダーを追加します。
新NVRレコーダーのチャンネル管理を開きます。
NVRレコーダーの機種によりインターフェースは異なりますが、デジタルチャンネルダイアログで、1~4又は8、16(NVRレコーダーの最大チャンネル数)を選択し、追加をクリック
デバイスの種類からDVRかHDR又はNVRを選択し 検索をクリック。
既存NVRのIPアドレスをが検索出来たら、リストをクリックしてリモートアクセスの構成ダイアログに移行します
IPチャンネルを選択(既存NVRレコーダーでカメラを追加した順番)
のでユーザー名とパスワードを入力(既存NVRレコーダーに設定されているユーザー名とパスワード)
OKをクリック





ディフォルトの状態ではNVRレコーダーに追加されたカメラは録画ONとなりますので、スケジュールで「録画しない」と設定します。
基本的は以上で完了です、NVRレコーダー同士が離れていてもローカルネットがつながっている環境であれば何処にでもNVRレコーダー経由でカメラ映像を見る事が可能になります。
100Mbpsのローカルネットであれば2~数台程度であれば問題ないと思いますが、NVRレコーダーを総合に接続する事でネットワークトラフィックが倍増する事になりますから、4Kなどの高画質ネットワークカメラやネット速度が低速又は不安定な場合は改善してください。
カメラ映像を1つの画面で数秒毎にターン表示する場合は1チャンネルに複数のカメラを追加してください。








当店が扱っているNVRレコーダーであればVMSソフトから各NVRレコーダーを管理する事が出来ますから、パソコンからカメラの表示表示順や設定を変更したりすることが可能です。
また新しい使い方としてNVRレコーダーがRTSP対応であればRTSPエンコーダーを利用してキャンペーンやセールなどのキャッチ動画や配信映像をモニターに表示して集客に利用する事も可能となります。


