K5-X00178SKWJ 顔/車両検出 POE対応 500万画素 密閉ドーム型ネットワークカメラ
K5-X00178SKWJは、人の手が届く屋内の天井付近やエレベーター内に設置できるバンダルプルーフ 耐衝撃保護等級 IK10に対応したPOE電源対応 密閉ドーム型ネットワークカメラです。
ドーム型カメラは設置業務で取り扱っていたのですがネットで販売するのはDC-01108W以来となります、ドーム型カメラは円柱形状なので垂直か水平面の壁面しか取付できない事、屋外の垂直面取付は防水シーリング処理が必要になるなど、個人DIYでは取扱いが難しい為に販売を控えていました。
ですが新しいAI検知「顔検出」機能を有効に使うには人の顔がハッキリ映る位置にカメラを設置する必要があり、そうなると人の手が届く位置となり無意識又は作為的に破損される確率も高くなるのでイタズラ・衝撃に強く防御性能が高いカメラが欲し方に、密閉ドーム型カメラをラインナップしました。
頑丈な鋳造金属筐体と衝撃に強いアクリルドームを採用しており一般的な成人男性では素手で壊す事は難しい程の頑丈な筐体の中に顔・車両検出機能を搭載した最新のロジックボードと500万画素CMOS映像素子を内蔵、通電と通信を1本のLANケーブルで接続できるPOEに対応した、エレベーターゴンドラ内や階段の踊り場・出入口、エントランスなど狭くて天井が低く利用する人が多い場所に安心して設置できるネットワークドーム型カメラです。
K5-X00178SKWJのサイズは直径110x全高85㎜と以前のドーム型と比べると小さく、旧品との交換ならまず問題なく設置できますが、バレット型との交換では設置面積の確保とケーブルの隠匿など若干加工が必要になります。
重量は500g程度なので一般的な天井用化粧仕上げ材なら補強無しで取り付けても恐らく大丈夫だと思います、筐体の接合部には防水パッキンが配置されており筐体自体は防水構造になっていますが、上面(接地・接合面)に内部に貫通したネジ穴が3つあり天井取り付けなら角度的に問題ありませんが、直接雨に濡れる壁面に取り付ける場合はこのネジ穴の防水処理を念入りに行って下さい。
K5-X00178SKWJの処理チップはGoke社 Gk7205V300 DSPチップを搭載しています、CMOS映像素子は恐らくSmartsens SC5239p映像素子を採用、新しい世代のDSPチップなので3台同時アクセス程度では処理が延滞する事も無くロークラスのDSPの割に反応の良いチップです、ただ小さいドーム筐体の中にロジックボードとPOEボードを詰め込んだ為にスペースが無くDSPチップ用のヒートシンクが省かれており発熱面が心配です、直射日光の当たる屋外で使用した時に再起動が頻発した場合は設置場所を変更するかDSPチップにヒートシンクを張り付けて下さい。
Smartsens SC5239p映像素子の最高解像度は2280x1616ドットの500万画素、VMSソフトの設定でカメラの解像度を1080P /3M /4M /5Mで変更可能です、最新機材であれば500万画素で問題ありませんが旧式NVRレコーダーやONVIF対応NASなどでは1080P解像度のカメラしか対応していない事も多く新旧機材で運用可能です(映像フォーマットが対応していない場合もあります)視野角はF3.5画角レンズの100度程度の画角で極端な歪みもありません、画像アスペクト比が18:10なので一般的な16:9モニタでは上下・左右共に視野に余裕があり定点監視・特定エリア監視双方で活用できると思います。
500万画素なので昼間の映像は問題ありませんが透明のアクリルドーム越しの撮影となる為に日光によるハレーションやフレアが映り込む場合があります、また夜間の暗視スペックは カラー0.01LUX/白黒0.001Lux となっているのですが夜間映像の鮮明度がやや低く私感ではカラー0.1 白黒0.01Lux程度に感じます、SC5239p映像素子を搭載した他カメラではもう少しマシな映像なのでファームウェアが問題なのかも知れません。
現行ファームでは赤外線が届く10m程度の比較的近距離を撮影対象にするか、夜間灯など他の光源がある場所への設置をお勧めします。
採用された「顔検出」「車両検出」機能ですが、映像内の顔・車両を検出し録画データ内のタイムラインに記録し、NVRレコーダーのトップビュー画面右端の顔検出バーに検出された顔・車両のサルネーム表示され、録画再生モードではそのサルネーム(トリガー画像(顔・車両の画像)一覧からサルネームを選ぶとタイムライン前後数秒がピックアップ再生されます。
試して見た限りでは、顔は画面上でラムネサイズでも検出されるのですが小さすぎて男/女/年齢程度は判別できますが、個人を特定するには最低1円玉サイズで無いと難しいと思います。
車両検出はセダン、バン、トラックなど形状の異なる車両も検出されバイクも時々検出されていましたから映像に占める移動体の移動距離により検出する仕組みなのだと思われます、従って車両正面からの撮影では移動の認識が難しく検出率が落ちると思います、ですが車両検出の必要性が高いのは高速移動する車では無く無断駐車や犯罪の下見で低速走行する不審車両だと思うので支障は無いでしょう。
他の検知機能ですが、従来の動体検知とヒューマン検知も当然搭載しています、K5-X00178SKWJは赤外線LEDのみなので白色LEDが点灯する事はありませんので検知のみを行います。
ネットワークカメラ共通規格ONVIFに対応しています、ONVIFはHIKVISIONやdahua(ダーファ)と互換性があり他社のNVRレコーダーでONVIFカメラとして運用可能です。(全てではありません)
正式iCSeeアプリ対応カメラなのでiCSeeアプリだけでなくXMeye /XMeye Proアプリ、Windows用カメラ設定・閲覧ソフト「CMS」「VMS」Windows32-64bit/Apple Mac用ブラウザさえあればカメラにアクセスできるリモートサイト(https://v2.xmeye.net)での運用、
ローカルネットでもインターネット接続でもGoogle chromeやMicrosoft edgeなどのブラウザーで設定と映像の確認できるなど、他のアプリ対応カメラでは出来ないマルチプラットフォームで柔軟な運用が可能です。現在2025/7/2ローカルネットでのカメラアクセスに限りXM Webプラグインの実行をブラウザに拒否されてしまい実行できません、リモートサイトでは実行可能です。
またローコストネットワークカメラとしては珍しく頻繁なファームアップデートが行われており微妙な初期不具合あっても解消される場合があります。
最後にカメラのLAN接続はPOE接続と通常LAN+12Vの有線LANのみとなります、有線LANであれば500万画素の最高品質・最高フレームレートで使用しても延滞する事は少なく安定した運用ができると思います。
◆ご使用の必須条件
①自宅にインターネット回線がある事。
②設置場所に2.4GHzのWifiが運用可能な通信量で接続できる事。
③自宅ルーターのパスワードを管理しSSIDとSSIDパスワードも管理している事。
④スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→iCSeeアプリ対応カメラ ソフトウェア一覧
◆設置予定場所のWifi感度を測定方法して下さい→クリック
◆ヒューマン検知・ダブルLED機能の設定方法→クリック
※ご購入の際のご注意※
車両検出機能・顔検出知機能は同機能に対応したNVRレコーダーに接続した時のみ有効になります、カメラ単体で同機能を使用する事はできません。
本製品は屋外用と言う性質上、購入前に設置予定場所のWIFI感度を確認しご購入後は設置予定場所近くにカメラを移動し実商品でWIFI感度を確認してカメラとご使用中のWIFIルータ間で十分な通信が行える事を確認してから設置作業を行って下さい、一度でも設置した商品は「WIFI感度が低く通信できない」の理由での返品・返金には応じかねます事をご了承の上ご購入下さい。
◆K5-X00178SKWJネットワークカメラレビュー
K5-X00178SKWJは、駐車場併設の店舗・会社の出入口の軒先に最適な顔・車両検出対応のネットワークカメラとしてラインナップしました。
防犯カメラを本体を分解しないとレンズの方向が変えれないのでイタズラで向きを変えられる心配が無く、金属筐体と半球の透明アクリルドームにより 耐衝撃保護等級 IK10(40センチの高さから5kgの重さの衝撃を加えても破壊されないレベル)なので治安に問題が有る場所への設置に向いています、まあ IK10 と言っても先の尖った鈍器で思いっきり殴られたらドームにヒビが入りますし設置場所がコンクリ材でも無ければカメラが外れると思いますから絶対に壊れない訳ではありません。
最新のAI検出機能搭載のカメラモジュールボードに反して、筐体はかなり以前(2008年くらい?)から存在する汎用ドーム筐体なので夜間照明LEDは赤外線のみのCDSセンサー制御の強制点灯なので、VMS/CMS/iCSeeアプリ側で制御ができない(消灯できない)のでガラス越しの撮影やショーケースなど赤外線を反射する物の前に設置できません、設置場所を決める時は昼間と夜間両方で検討して下さい。
3036PW-IS2S1 の様な開放型ドームカメラと違い、K5-X00178SKWJは外部と隔絶し完全な密閉型なのでマイク・スピーカー、micro-SDスロットなど本体に貫通穴を開ける必要がある部品は装着されていません(カメラモジュールボードにはコネクタは存在します)機能がオミットされる反面、一般的な防犯カメラの防水等級より高いIP66相当を実現可能となり(設置面の防水必要)強い水しぶきが発生する船着き場、桟橋、高圧洗浄機を設置している駐車場、工場、農場など厳しい環境で運用する事が可能です。
K5-X00178SKWJはカメラとアクリルドームが分離する構造で、カメラ部は手動で垂直350度 垂直90度回転しますから設置後でもカメラの向きを変更する事が可能です、またアクリルドームには落下防止紐で繋がっており不手際で落下させても絶望する事がありません。
本体ネジはトルクスタイプ、昔は「特殊ネジ」「防犯ネジ」とも呼ばれていたんですが今ではダイソーでトルクスレンチが手に入るますから完ぺきではあり見ませんが、+ネジで済ませないだけ良いでしょう。
LAN接続はケーブル1本のPOE接続と通常LAN+12V接続のどちらかになります、既存ネットワークカメラとの置き換えるなら12V、新しく構築するならPOEを利用すると将来的に幸せになると思います。
筐体の接合部、ドームの接合部は防水パッキンがサンドイッチされており防水性能は相当高そうです、恐らく水に漬けても水は入って来ないでしょう(上面ネジ穴要加工)赤外線LEDはレンズ後方に囲む様に配置されておりレンズ前方のスポンジが付いたパーツをドームに接触させる事でLEDがレンズに映り込むのを防止しています、簡単で合理的な構造です。
K5-X00178SKWJには赤外LED1系統しか搭載されていませんが、カメラモジュールボードはWライトに対応しており初期設定では「人型警報」になっており、このままですと夜間撮影時に人を検知するとIRカット動作して、妙に画面が赤い(CMOSが赤外線を撮影している)映像になってしまいます、カメラの設定が完了後に必ずカメラ設定を「赤外線」「赤外モード」を設定して下さい。
iCSeeアプリで初期設定を行う場合はパスワード強制入力ダイアログが表示されるので問題になりませんが、VMSソフトで初期設定を行った場合はカメラが自動でランダムなユーザー名とパスワード(カメラ固有のIDとパスワード)が作成されます、この自動生成パスワードはカメラ再起動で自動変更される仕様の様でiCSeeアプリ・VMSソフトは自動で追従し問題ありませんが、古いNVRレコーダーではID/パスワードエラーになってしまい接続エラーになってしまいます、カメラの初期設定で固有のID・パスワードを設定する事をお勧めします。
VMSソフト v1.0.20.15の以前のバージョンではK5-X00178SKWJの映像が見る事はできません、閲覧にはVMSソフトVer2.2.1.16 以降かVMS Proソフトをご使用ください。
カメラモジュールボードの世代的にブラウザアクセスが可能なハズなのですが、現時点(2025/07/24)全てのブラウザでXM Webプラグインの実行を拒否されてしまう為にブラウザからローカル回線カメラへのアクセスができません、どうしても必要な方はXMeye Cloud( https://v2.xmeye.net )経由でブラウザアクセスして下さい。
◆K5-X00178SKWJ設定画面キャプチャ
K5-X00178SKWJの各種カメラソフト・アプリの設定画面のキャプチャしたものをギャラリーにしました、もし説明が欲しい所がありましたらご質問ください。
VMSソフト