Wifiカメラご購入前に電波環境をご確認下さい
ネットワークカメラをWifi接続で使用したいとお考えの場合は、必ずご購入前にご自宅・会社のWifi環境をご確認して下さい。
ごく一部を除きネットワークカメラのWifiは2.4GHzの周波数を使用しています、2.4GhzのWIFIの基本原理は2400Hz~2484Hzの周波数を利用し13コ(正確には14)の周波数チャンネルに区切って使用します、通信を行うには前後2チャンネルを加え連続した3チャンネル分を占有しますから混線なく使用できるアクセスポイント数は3つが限界となります、スマホ、ゲーム機、液晶テレビ、レコーダーなど家庭で使う物から、ドライブレコーダー、ポータブルルーター、ポータブルストレージ、Wifiデジカメ、WifiSDカードなど屋外で使う物、通信会社の無料Wifiスポット、店舗サービスの無料Wifiなど2.4GHzを使う機器は爆発的に増加しており、荒野の一軒家や無人島でもない限り2.4GHzのWIFIを使えば必ず混線が発生します。
規格が制定された頃にここまで普及して四半世紀近く使われ続けるとは予想できなかったでしょうから、障害物に強く遠くまで届く電波特性を持つ2.4GHzの採用は妥当でしたが、現在ではこの特性が混線を誘発している原因になっています、後継規格の5GhzのWifiは5.15 ~ 5.35GHz、5.47 ~ 5.725GHzの幅広い周波数帯と障害物で減衰しやすい特性によりWifi電波が屋外に漏れても減衰し隣家との混線はほぼ問題にならないレベルになっています。
◆WiFiAnalyzer (open-source)のインストール◆
ワイファイ アナライザー
Google Play
でインストールしてください。
起動すると、スマホ・タブレットが接続しているSSIDが一番上に表示され、下に周辺のSSIDが根こそぎ一覧されます。 左の三本線をタップしてメニューを出し、表示を変更します。 Channel Raingha は星で強度を表示します。 Channel Graph は、電波状況がグラフィック表示されます。
横がチャンネル、上下が強度になります、Buffalo-G-XXXXが自局のSSIDです。
スマホとルーターが同じ室内にありますから、下部に同域のチャンネルを使用するSSIDがありますが混線の影響は極めて低く通信が延滞する事はありません。 廊下に出てドアを閉めた状態です距離的には2mもありませんが20程減衰したのと反対に自局以外のSSIDは増幅しています。
出力は弱まりましたが通信はできています、ただし出力の似た左端のSSIDとチャンネルが重複してしていたら恐らく断線しているでしょう。(ルーターはWifiチャンネルが重複しない様に制御しますがルーターの設置場所から見たチャンネルですから、スマホやネットワークカメラの位置でチャンネルが重複していてもルーターはチャンネルを変更しません) 階下に降りた状態です直線では5m以内になります、減衰も問題ですが自局以外のSSIDの増幅が著しく出力はほぼ同じになりました、何とか接続はできていますが通信の延滞は著しくいつ切断してもおかしくありません。
2チャンネル重複している上に出力がほぼ同じなので当然かもしれません、もし夏場で網戸を開けたり換気扇でも動作すれば一気に出力が逆転するでしょう、いずれしてもこの状態では常時安定接続が必要になるネットワークカメラの運用には向きません。 そここそ田舎でこのレベルですから、都心の駅ビルや雑居ビルならこの比ではないでしょう場合によっては2.4GhzのWifiは常時接続不可能であっても不思議ではありません。
5GHzの場合はこの状態です、5Ghzでも11aの古い規格ですがほぼ干渉はありません、新規格の11acなら遮蔽物での減衰のみ気を配れば混線を考慮する必要は無いでしょう。 当店設置の場合、コストや美観の都合で有線LANが配線できない時のみWIFIを利用しますが、その際でも内臓の2.4GHzのWifiは利用せず5GHzの無線LANコンバーターを利用しています。
以前紹介した記事:Wifiしかないネットワークカメラが接続できない時に!で紹介したアプリ「Wifiミレル」でもWifi強度とチャンネルを測定する事が出来ますがグラフィック表示が分かり辛くルーターを販売しているメーカーのアプリなので少し数値を盛っている所がありますので、正確に測定するには本記事のWiFiAnalyzer をご使用ください。
ご購入されたお客様へのサポートで一番多いのが「Wifiが接続できない」です「スマホやタブレットが接続できるのに…」のご意見も理解できるのですがカメラの設置場所は屋内でも部屋の隅や天井でスマホやタブレットを使う場所とは電波環境が違いますし、屋外であれば実際に測定するまでどうなっているかは判りません。
ネットワークカメラをWIFIで運用する事を希望される方は、必ず購入前に正常に受信できる状態か確認した後ご購入下さい。