K2-H-Mi530 屋外自動追跡WダブルLED/PT首振300万画ネットワークカメラ
K2-H-Mi530はK2-USA-SG01Nの筐体を流用した、300万画素(3K)CMOS映像素子、自動追尾機能を追加した機能上位モデルです。
防犯カメラは定位置監視が基本なので屋外カメラではあまり自動追尾機能を重視していなかったのですが、何人かの方から「自動追尾機能」の詳細を尋ねられる事が多々あり屋内タイプは「追尾機能付」を選択基準にしてきたのですが、屋外仕様ではカメラの設置位置が高く被写体との距離も遠くなり1080P解像度では分解像度が低く若干の引っかかりがあったので追尾機能は運用に難ありと思い入荷を躊躇していたのですが、300万画素1536Pの自動追跡機能付きのカメラを入荷できる機会があったので若干数入荷してみました。
自動追尾の仕組みは連続撮影した中で動作があった部分にカメラを移動させる機能ですから解像度が多くなればなるほど正確さが増す事になります、数値としては僅かの画素向上なのですが1080Pの自動追尾カメラに比べるとK2-H-Mi530は少しだけスムーズに追尾する印象です。
カメラモジュールはXM530チップなのでiCSee/AnySeeアプリ対応のXM社のAndroid/iOS用スマホ・タブレットアプリが3種類、Windows用カメラ設定・閲覧ソフト「CMS」Windows32-64bit/Apple Mac用カメラ設定・閲覧ソフト「VMS」ブラウザさえあればカメラにアクセスできるリモートサイト(www.xmeye.net)などマルチプラットフォームに対応しており柔軟な運用が可能です。
K2-H-Mi530も夜間カラー撮影用のWライトが搭載されており「常時白色LEDでカラー撮影」「従来の赤外線暗視撮影」「Wライト」の3タイプの暗視撮影を選択でき、Wライト警戒モードではヒューマン検知機能で「顔」や「肢体」など人間の持つ特徴的なシルエットを検知すると赤外線から白色LEDに切り替わりカラー撮影を行い指定時間経過し警戒待機になると赤外線の白黒暗視に戻るサイクルを繰り返します。
またWライト警戒モードでは白色LED点灯に連動して英語音声か警告ブザー更にスマホでレコーディングするカスタム音声を出力する事が可能です、スピーカー位置がレンズ裏側で最適位置ではありませんがかなりの大音量なので屋外使用も問題ないでしょう、日本語音声があれば最高なのですが限られたファームウェア容量で全言語対応は技術的に不可能なので仕方ないでしょう。
映像内に風で動く枝やプランター、自動車のヘッドライト光、店舗のネオンなどの通常の動作検知方式では毎日てんこ盛りに検知通知が届いて困っている方に最適の機能かと思います。
ただし、非常に便利な機能でほとんどの方はヒューマン検知機能で対処できると思いますが「人間の顔」を持っていない犬・猫、害獣の観察、自動車、自転車、バイクなどの違法駐車の監視目的には残念ながら使用できません。
300万画素の高画質、自動追尾機能、左右355度上下95度の首振PT機能、4つの高輝度赤外線LED、4つの高輝度白色LED、動作検知、ヒューマン検知、Eメール送信通知、FTP転送、Wifi無線LAN、収音マイク、スピーカー、常時録画、micro‐SDカードスロット、ネットワークカメラ標準規格ONVIF対応など従来カメラと同等の機能を搭載しています。
「有線式アナログカメラをネットワークカメラに更新したい」「今のカメラでは視野が狭すぎる」「屋外防水カメラでも安く高性能なカメラが欲しい」「マンションやアパート、駐車場なのでそこそこ存在感のあるカメラが欲しい」「従来の動作検知では使い辛かった」とお考えの方にお勧めするネットワークカメラです。
◆ご使用の必須条件
①自宅にインターネット回線がある事。
②設置場所まで有線LANを配線可能か2.4GHzのWifiが運用可能な通信量で接続できる事。
③自宅ルーターのパスワードを管理しSSIDとSSIDパスワードも管理している事。
④スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS
◆設置予定場所のWifi感度を測定方法して下さい→クリック
◆ヒューマン検知・ダブルLED機能の設定方法→クリック
※ご購入の際のご注意※
本製品は屋外用と言う性質上、購入前に設置予定場所のWIFI感度を確認し、ご購入後も設置予定場所近くにカメラを移動し実商品でWIFI感度を確認してカメラとご使用中のWIFIルータ間で十分な通信が行える事を十分に確認してから設置作業を行って下さい、一度でも設置した商品は「WIFI感度が低く通信できない」の理由での返品・返金には応じかねます事をご了承の上ご購入下さい。
◆K2-H-Mi530ネットワークカメラレビュー
K2-H-Mi530はK2-BES-P6-WLの次モデルとして入荷しました、K2-PT200USA-A2を基本形として様々な筐体が発売されているのですが、若干の光の反射を抑える黒のカメラ部となっています、サイズは140㎜と徐々に小さくなっていますこのサイズは5~6年前の屋内カメラのサイズなので技術の進歩はすごいと感じます、機種K2-PT200USA-A1と比べても80%に小型化しており、このサイズなら取り付け場所に困る事は無いと思いますし本体も軽くさほど強固に固定する必要も無いので、クランプで仮固定して場所を時々変えて運用する事も可能かと思います。
既に定番となったXM530 DSPチップによりAI機能処理も一般化して商品が増え低価格化に貢献しています、画質的にはまだHisilicon Hi3518 チップに敵わないのですが、既に4K対応のXM530 DSP製品もアナウンスされており順次入荷を予定しております。
低価格化により仕方ないのですが、micro-SDカードスロットがカメラ下部にあるのは防水的には最適な配置なのですが防犯的にあまり良い配置ではない様に思います、そのうえ蓋がネジやほかのロックのないシリコンカバーだけなのがどうしても不安です、シリコンゴムは劣化に強くカメラ寿命内なら劣化する事も無いでしょうがゴムの弾力だけで固定しており手で引っ張れば簡単に外れる仕組みでご親切にmicro-SDの刻印をして自ら機能をバラしていてさらに不安です、防犯的に好ましくありませんから耐候性の黒色防水テープで目隠しする事を強くお勧めします。
300万画素ですから昼間は文句ない画質です、夜間撮影は若干ノイズは増えますが赤外線や白色LEDの光が届く範囲は問題なく撮影で来ていると思います、ただ画素数が増えた分データ量は多くなるので、圧縮方式はデフォルトのH.265Xから変更しない方が良いかと思います通信規制中のLTE回線では少しキツイですがデータ通信量規制のないスマホならいつでも高画質を満喫できるでしょう。
問題になるのは旧式のNVRレコーダーでH.265Xや3K解像度に対応していない場合、VMSソフトでH.264、H.264+で圧縮形式の変更はできるのですが解像度が3Kから変更できないのでNVRで低解像度側を選択する様にして下さい、低解像度を選択できないNVRでは使えない事になります。
自動追尾機能を重視するならターゲットから3m以内が良いと思いますが、赤外線LEDの限界距離は10m前後、解像度的にハッキリ認識できる距離は6~7m程度、白色LEDの夜間カラーなら5m以内が実用距離でしょうか、一般的な日本家屋の地上階ならほぼ問題なく2階窓・ベランダの高さが実用ギリギリとなります。
マイク自体の収音性は高く遠方の小さな音も良く拾っています、ただレンズヘッド部に全てのモジュールを詰め込んだ弊害でマイクがモーター作動音を拾い易くパンチルト回転共に耳障りな音が響きます、同様にWIFI波が原因のパタパタ音も少し大きくなっていますWIFIユニットも隣接してしまったのが原因なのですが、これは打つ手がありません。
分解してマイクとラインにシールド処理すれば軽減させる事は可能だと思うのですが常に聞く訳でもないので実用では問題ないでしょう、音声録音を重視する人はご注意下さい。
◆K2-H-Mi530設定画面キャプチャ
K2-H-Mi530の各種カメラソフト・アプリの設定画面のキャプチャしたものをギャラリーにしました、もし説明が欲しい所がありましたらご質問ください。
VMSソフト
iCSee
いつも参考にさせてもらっています。
このカメラは128GBのメモリーカードに対応していますでしょうか?
全てのカメラで試していませんが、XM530DSPのカメラは125GBまで対応しています。ただ常時動作で高温環境に晒されるSDカードは故障しやすく壊れるとカメラが再フォーマットを繰り返し動作が極端に不安定になりますから、確実に映像を残す事をご希望される方にはNVRレコーダーのご購入をお勧めしています。