K1-180VR Wifi 180度パノラマネットワークカメラ

K1-180VRは、リビングに馴染むおしゃれなアール・ヌーボー風ボディに新型XMEye VRモジュールを収めた無線LAN対応 屋内180度パノラマネットワークカメラです。
 低価格パノラマカメラ専用スマホアプリでしか使えず「家にいる時はパソコンで使いたい」「不安定で使い物にならない」という意見をお聞きする事が多々ありました。
 そんな皆様にリーズナブル価格ながら防犯カメラとして必要な機能と汎用性、長期の運用に耐える安定性(最低でも48時間以上の連続運用で機能不良を起こさない事と規定しています、意外と少ないんですよ)を併せ持つ期待の新製品「K1-180VR」をご紹介します。
 「K1-180VR」は、磁石入り土台と水滴型筐体をうまく組み合わせて特別な設置作業をしなくても視野を妨げず最大の視野範囲を確保できる合理的構造をしています、機能も充実しており、180度パノラマ映像機能、エリア設定可能な動作検知、Eメール送信通知、FTP転送、夜間赤外線LEDと防犯カメラ必須機能、Wifi無線LAN、収音マイク、スピーカー、常時録画用microSDカードスロットとホームセキュリティカメラの両機能を搭載しています。
 「安定動作するちゃんと使えるカメラが欲しい」「動作が怪しくなってきたので交換品が欲しい」「カメラの死角を埋めたい」「カメラの設置数を削減したい」「対象が動き回るのでPTZでは追従できない」「パノラマ機能がどんな物か知りたい」などにお答えする最新の無線LAN対応 屋内180度パノラマネットワークカメラです。

V4.02.R12 のファームウェアアップデートを適応された方へ.
 上記のファーム適用後にIRカットフィルタが昼夜で逆転する現象が発生しております
 対処方法を記事にしておりますのでご参照下さい。

◆ご使用の必須条件
①自宅にインターネット回線がある事。
②自宅に無線LANルーターがある。
③自宅ルーターのIDとパスワードを知っている事(UPNPが働かない時ポート開放が必要)
④スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS

◆K1-180VRネットワークカメラレビュー

 今までの低価格なパノラマカメラはカタログ的には魅力ある商品でしたが、いざ使ってみると汎用性は低く安定性に欠けるものばかりでした、安いからこんなもんだと思っている方にこそ「K1-180VR」を知っていただきたい!「K1-180VR」 はHi3518チップにWifiチップ、MicroSDカードソケット、収音マイクを一つに纏めたオールイン5V基盤モジュールを採用、モジュールは新開発ですがチップは実績のある既存品でフィックスが済んでおり、入荷後に行っている全量チェックでは初期設定は全量1発完了24時間通電チェックでも脱落する個体はなくとても扱い安いと感じました、評価用のテスト個体は設置して1週間程度経過しましたが一度も機能不全を起こす事無く動いています、今まで取り扱った小型サイズカメラとしては最優秀かもしれません。
 設定ソフトはiCSeeで初期設定を済ませば XMEye CMS などスマホ、windowsパソコン両方で運用出来る点も注目です、iCSeeが日本語化対応しており、設定ページをご覧いただければ初期設定は簡単に行えます。

以下は「K1-180VR」のキャプチャ画像です。
◆AndroidアプリiCSeeXMEye での表示

 表示形式が少ないのは今後に期待ですが突然終了する様な事はありません、同じアカウントで2つのアプリが使えるのでバージョンアップによる不具合が発生しても安心、常時撮影機能は8GBのSDカードなら半日程度録画できます、ただスマホでのタイムシフト再生は何故か8時間程度に制限されています、現在のアプリのインターフェイスでは時間指定がやり辛く狙ったライムラインへの移動が困難なので限定的なベータ版なのでしょう、しっかりと確認するときはCMSでの再生をお勧めします、一応LTEでも再生はできますがタイムラグが凄いのでWifi環境推奨になります。
 両アプリともカメラが収音した音とコチラから話しかけるトーキング機能がありますが、音を聞くのは問題がないのですが、話し掛けるとノイズ→声→ノイズで微妙です、タイムラグもLTEの状態により一定せずスラスラ受け答えするのは、かなり良い環境でないと難しいかと思います。

◆WindowsソフトCMSでの表示

 スマホでしか使わないと言う方でもCMSを使う事をお勧めします、CMSを使わないとメール転送や動画感知など機能が一部しか使えませんからiCSeeで初期設定が終わったら次にCMSへ紐づけして下さい。
 パソコンでパノラマ表示する場合は、最新バージョンのCMSとOpenGL対応のグラフィックボードが必要ですがwindows8対応程度の世代ならほぼ大丈夫と思います(詳しくはこの記事をを参照)大きなパソコンモニターで720Pのパノラマ画像を分割表示すると解像度不足を感じますがメインはスマホと割り切るならありでしょう(1080Pバージョンも製造予定なのだそうです)CMSのタイムシフト再生は制限がなく全データ再生できます、スマホにはない+-1,2,3,4倍再生や時間と分を別々に操作できるるタイムスライダーがありますから緻密に確認する時はこちらの方が便利です、仕組み的にCMSがカメラを遠隔操作してタイムシフト映像を遠隔再生させる形なので再生までのタイムラグはありますがまあ仕方ないですね、再生データはリアルタイムと同じく分割や拡大のVR表示が可能です。

◆K1-180VR内部構造

 ボディはABS製なので倒した程度なら大丈夫ですがペットボトルよりは硬質で天井から落としたら割れるかもしれません、台座の磁石は強力でスチール棚とかロッカーならピッタリくっ付いて離れずカメラの向きを調整してもABSのしなりで簡単にはズレないので設置に苦労する事は無いでしょう、設置場所が木やコンクリートの場合は付属の金属プレートをネジ止めするか両面シールを使用します。
 邪魔にならずオシャレで使い易い筐体ですが、USB電源ソケットの位置が本体裏にあり電源ケーブルを接続すると水平にする事ができず少し起き上がるが惜しい、ものすごく薄いL字型microUSBケーブルを売っていたら欲しくなります。

 赤外線LEDはレンズを挟み2つ、あまり明るくはありませんが室内なら壁や物に反射するので十分でしょう。
 モジュールは直径5cmと今までパノラマカメラで最小サイズ、物凄くシンプルですっきりしています、コレでも機能に劣る点はなく性能が良いのですから驚き、カメラ裏の穴はスピーカーで塞がれていますから「K1-180VR」は排熱用のスリット穴が一切ありません物理的な排熱対策よりソフト的発熱対策を行っているんでしょうか。ただしスリットが無いという事は唯一空いた大きな開口部のmicro-SD挿入口をテープで塞げばある程度の防塵が期待でき、少し埃っぽいガレージや倉庫でも設置可能になります!運用範囲も広がり良い事尽くめですね。

 私が良く明記する、Hi3518チップがこれです、デュアルコア32ビットDSP(digital signal processor)で、ココでカメラ制御や映像エンコード、ネット変換など機器の制御を一手に引き受けているオールインワンチップです、全機能を操るので必要ない機能の電力を減らして省電力小発熱もできますし、部品点数を減らして小型化もできるんでしょう、またウォッチドッグと言う機能不全を監視して異常があれば再起動などその都度必要な処理をする機能があり抜群の安定性もココにあるのかもしれません。ネットワークカメラに特化したチップと思っていましたがドライブレコーダーやスポーツカムにも使われているそうです、なかなか商売上手。
 Wifi はRTL8188EUSです、EC3-G6のRTL8818ETVと性能的には変わらないハズですが発熱は控えめで接続がいきなり切れる事もなく電波も階上階下程度なら問題ありませんファームウェアで上手く調整されているのでしょう、他にIPが重複した時はIP固定設定でもIPをズラす賢いプログラムがされています(IPを決め打ちしているCMSではカメラを見失って「なんで?」と思いましたが、スマホならこの方が確実にアクセスできて都合が良いんですね)地味な機能ですがなかなか気が利いています。WifiアンテナはLEDと共有している点もEC3-G6と同じ通常的な配置ですがモジュールが小さいので隙間が多くスッキリしている印象です。
 マイクは汎用のコンデンサーマイクです、配置スペースに余裕があるので高集音タイプがあれば交換できるかもしれません。

 全体的な感想はおそらくこのモジュールが次の小型低価格パノラマカメラのスタンダードになる気がします、ベースが小さいとプロダクトは簡単で運用の融通が高ければマーケティングしやすいですから、既に960P1080P のモジュールはアナウンスされておりラインナップ化できる体制は整っておりモジュール単価もかなり魅力的でほぼ今販売しているパノラマカメラと同等の販売価格は難しくないと思います、ベンダーの旧式パノラマカメラ在庫が吐き終わった頃にこのモジュールを搭載した様々なモデルが一気に発売されると思います。

 ほぼ問題のない「K1-180VR」ですが、ただ一つ何故かネットワークカメラ共通規格のONVIFが非サポートになっています、確かにiCSeeやXMEye、CMSで運用するなら必要ない規格でパノラマ映像を平面化する汎用ONVIFソフト・ハードはないのですが、複数台のONVIF対応カメラで監視カメラ網を構築している時に問題になります、業務で「K1-180VR」を使う事はあまり想像できませんがご留意ください。

◆K1-180VRベスト使用環境

 次はカメラのソフトウェアーについて、他のXMEyeとの相違点は録画設定とWifiがある事でしょうか、動作感知範囲はCMSでしか設定できません。設定画面のキャプチャしたものをギャラリーにしました、もし説明が欲しい所がありましたらご質問ください。

 設定には、WindowsソフトCMSを使っています、スマートフォンアプリでは設定できない箇所もCMSは可能なので、パソコンでも見たい方は一度使ってみてください。 

V4.02.R12 のファームウェアアップデートを適応された方へ.
 原因はカメラパラメータのIR_CUT数値が妙な形で変更になっている為です、対処法はIRカットの対応タイミングを変更するだけの簡単な作業なのですが。スマホアプリ(iCSeeなど)ではカメラパラメータ設定ができないので、WindowsソフトCMSで対処します、CMSをインストールしていない方は容量も小さくwindowsタブレットで十分に動くソフトですし詳細な設定が可能になりますから出来るだけインストールしておく事をお勧めします。外出先でカメラが近くにない方はhttp://www.xmeye.netでリモートアクセスして下さい。 CMSでライブ表示した時にこの様になっていると思います。 K1-180VRが表示されている画面で、右クリックして選択ダイアログを表示させ システム設定 をクリック。(または右下のボタン群からシステム設定→デバイスの構成) システム設定ダイアログで 設定→システム設定→カメラパラメーター をクリック  右下方向にある IR_CUT どドロップダウンメニュー をIR同期スイッチ から 自動的に切り替える に変更して OKボタンをクリックします。 以下の作業でIRカットフィルタが光量に対して正しく対応する様になります。  http://www.xmeye.netでリモートアクセスしてカメラをリモートコントロールする場合は、メニューが英語、 IEのみでchromeはダメ、DirectXインストール必須など少し面倒になります。

◆K1-180VR詳細スペック

センサー H42 CMOS 1.0mp (1240 x 720)
ビデオ圧縮
h.264
レンズ

1.44㎜(180°)

 ネットワーク IEEE802.11b/11a/11g/11n
SDカード  サポート
ONVIF  なし
電源  入力DC5v/1.5A、消費電力: 3-5W
 本体サイズ 高10.3 幅6 奥3.5cm

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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2件のフィードバック

  1. 本田直嗣 より:

    恐れ入りますが、1点教えて頂けないでしょうか?
    薄型の監視カメラで、定期的(1時間毎など)に画像をサーバーにFTPできるものを探しています。
    このK1-180VRは薄くて良さそうですが、タイマーでFTPすることは可能でしょうか?
    出来なければ、出来そうな機種をご紹介頂けないでしょうか?
    ご面倒をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

    • oosaka-bouhnan より:

      インターバル撮影や定期録画とか呼ばれた機能の事でしょうか。
      K1-180VRにその機能はありませんが、CamHi系のカメラなら ブラウザーの設定画面でAdvanced→Auto snap 画面でFTPsnap interval: 1~999999secまでFTPにアップロードできる設定があります。ファイル名は「タイムススタンプ.jpg」になります。

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