K5-6009PW-XMT401 車両検出対応 W-LED 500万画素バレットタイプPT回転ネットワークカメラ
K5-6009PW-XMT401は、一見良くあるバレットタイプ(筒型)カメラに見えますが筐体腹部に上下90度 左右180度に回転するPT機構を内蔵した500万画素CMOS映像素子、白色x3 赤外線 x6の高光度LEDの、PT回転バレットタイプネットワークカメラです。
バレットタイプカメラは、カメラカメラした外観から一目で防犯カメラと判別できる為に犯罪防止効果が高く「防犯」カメラに最も相応しい形状のカメラではあるのですが撮影方向から死角も判別し易く袋小路に設置した場合は別ですが、オープンな場所で隙の無いカメラ網を構築するには複数台設置が必須で工場や倉庫なら良いですが、個人宅や商店ではそうも行かず最重要対象のみに妥協して設置されている方が多くミニマムな用途では使い辛くなってしまうのですが、K5-6009PW-XMT401はPT回転式なのでバレットタイプの抑止効果は維持しつつPT回転式の利便性・適応性を両立しています。
以前にK3-PT629EBP-POE のPT回転バレットカメラを扱っていたのですが、PT回転機構が後部に独立して配置されていたので重量バランス的にPT駆動部に荷重が掛かり耐久性に問題が有る事と回転半径が広い為にどうしても回転速度が緩慢となり、全長が長く設置場所が限定されてしまうなど融通性に欠ける所がありました。
その点K5-6009PW-XMT401のPT駆動部は本体腹部に埋め込まれた構造なので外部に露出しておらず配置バランスも良く回転速度も通常のドーム型PT回転カメラとほぼ同程度となっています、外部に露出していないのである程度の耐久性が期待できます、今バレットカメラを使用中で「複数台カメラを纏めたい」「もっと広い視野を確保したい」とか「時間帯で重要監視地点が違う」などでお悩みの方に最適です。
最高解像度は2280x1616ドットの500万画素、VMSソフトの設定で1080P /3M /4M /5Mで解像度を変更可能です、1080P解像度のカメラしか対応してないNVRレコーダーやONVIF対応NASなど旧式機材でも運用可能です、視野角はF3.5画角レンズの100度程度の画角で極端な歪みもありません、画像アスペクト比が18:10なので一般的な16:9モニタでは上下・左右共に視野に余裕があり定点監視・特定エリア監視双方で活用できると思います。
次に重要な暗視撮影能力はK5-KX500D-13-PTZと比べるとやや劣る印象です、同じGOKE GK7205V500 処理チップとSMARTSENS のSC401AIか501のCMOS映像素子なのでスペック的には同じハズなのですがチョイスされたレンズの違いなのでしょうか?ただし K5-6009PW-XMT401の用途的に目立つ場所でヒューマン検知ダブルライトか赤外線LEDの補助光を使用する運用となりますから問題ないかも知れません。
また残念な事にK5-KX500D-13-PTZでは搭載されていた「顔検出機能」が省かれています、同じ処理チップなので処理的には搭載可能だと思われるのですが、何故か搭載されていません非常に残念です。
採用された「車両検出」機能ですが、簡単言えば顔検出の車両版でNVRレコーダーのトップビュー画面右端の顔検出バーに撮影された車両をトリガーとなり撮影画像のタイムラインに記録され、再生モードでトリガー画像(車両の画像)一覧からサルネームを選ぶとタイムライン前後数秒がピックアップ再生されます。
試して見た限りではセダン、バン、トラックなど形状の異なる車両も検出されバイクも時々検出されていましたから、映像に占める移動体の移動距離により検出する仕組みなのだと思われます、恐らく車両正面からの撮影や高速移動する車両はやや検出率が落ちると思いますが、車両検出の必要性が高いのは駐車場監視や犯罪の下見で低速走行する車両だと思うので支障は無いでしょう。
他の検知機能ですが、従来の動体検知とヒューマン検知も当然搭載しています、夜間は赤外線LED6個が点灯しヒューマン検知で白色LED3個が設定時間自動点灯してカラー撮影に切り替わります、画面内の移動体を追跡するカメラが自動追跡機能、設定した撮影ポイントを繰り返し回転移動するパトロール機能など従来品PT回転カメラと同じ機能が搭載されています。
他に128GBまでのmicro-SDカードで本体のみで録画機能(できばNVRレコーダー録画をお勧めしますが)ネットワークカメラ共通規格ONVIFに対応しています、ONVIFはHIKVISIONやdahua(ダーファ)と互換性があり他社のNVRレコーダーでONVIFカメラとして運用可能です。(全てではありません)
正式iCSeeアプリ対応カメラなのでiCSeeアプリだけでなくXMeye /XMeye Proアプリ、Windows用カメラ設定・閲覧ソフト「CMS」「VMS」Windows32-64bit/Apple Mac用ブラウザさえあればカメラにアクセスできるリモートサイト(https://v2.xmeye.net)での運用、ローカルネットでもインターネット接続でもGoogle chromeやMicrosoft edgeなどのブラウザーで設定と映像の確認できるなど、他のアプリ対応カメラでは出来ないマルチプラットフォームで柔軟な運用が可能です。
またローコストネットワークカメラとしては珍しく頻繁なファームアップデートが行われており微妙な初期不具合あっても解消される場合があります。
最後にカメラのLAN接続ですが、Wifi無線LAN(2.4GHz)と有線LANに対応しています、500万画素の最高品質・最高フレームレートをWifiで使うのは不可能ではありませんが安定した運用は難しく環境に合わせて通信量を制限して下さい、業務運用を行う方は有線LAN接続をお勧めします。
◆ご使用の必須条件
①自宅にインターネット回線がある事。
②設置場所に2.4GHzのWifiが運用可能な通信量で接続できる事。
③自宅ルーターのパスワードを管理しSSIDとSSIDパスワードも管理している事。
④スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→iCSeeアプリ対応カメラ ソフトウェア一覧
◆設置予定場所のWifi感度を測定方法して下さい→クリック
◆ヒューマン検知・ダブルLED機能の設定方法→クリック
※ご購入の際のご注意※
本製品は屋外用と言う性質上、購入前に設置予定場所のWIFI感度を確認し、ご購入後も設置予定場所近くにカメラを移動し実商品でWIFI感度を確認してカメラとご使用中のWIFIルータ間で十分な通信が行える事を十分に確認してから設置作業を行って下さい、一度でも設置した商品は「WIFI感度が低く通信できない」の理由での返品・返金には応じかねます事をご了承の上ご購入下さい。
◆K5-6009PW-XMT401ネットワークカメラレビュー
K5-6009PW-XMT401は、バレットカメラを使用中の方の中に視野範囲の不満・不安を解消したい方に最適なバレットタイプPT回転カメラとしてラインナップしました。
一般的な半球形のカメラ部が回転するカメラと違い、カメラ本体が回転しますので圧迫感が強く人目に触れやすい場所にこれ見よがしに設置する事に適しています、自動追尾機能や自動パトロール移動を有効化すればかなり強い犯罪抑止効果になると思います。
ただし形状的な欠点として壁面取付しか出来ずカメラの下方回転分のスペースが必要な為に天井ギリギリには設置できないなど若干の扱い辛さがあり、カメラ部の重量が取付部に荷重が集中しますから風を強く受ける屋外に設置する場合は若干強度のある壁面を選択して下さい。
カメラ部底面にスピーカーのスリットとmicro-SDカード+リセットボタンが配置されており、スピーカー本体はスリット奥の空いた空間に配置されている為にメガホン的な効果が出ているのかソコソコ大きな音が響きます、通用門や搬入口の監視カメラを応答通話可能に変更したい方に最適です。
取付ブラケットの裏にケーブルを通す溝が配置されており始めは「何?」と思ってたのですが、これはPT回転時に本体が動くにはケーブルに余裕を持たせなPT回転できなくなりますから適切な余裕を確保する為に設置されている様です、意外と考えている事に驚きました。
よく考えられた箇所がある反面、micro-SDカード+リセットボタンに蓋をするシリコンキャップは現物合わせでネジの突起部分に対応する部分が極端に薄くなっており劣化に強いシリコンゴムでのこの薄さは心配になります、カメラに直接雨が掛かる場所に設置する場合はネジ各部をシリコンコーキングで埋めてシリコンキャップは耐候性シールを貼りで防水を強化する事を勧めます。
カメラ映像は2280x1616ドットの500万画素、有線LAN接続なら最高品高フレームレートでも余裕がある解像度ですが2.4GHzのWifiならほぼ限界の解像度になります、余裕を見て普通・12FPS程度で運用する事をお勧めします。
確認したmicro-SDカードの最大容量は128GBです(SanDisk Ultra 128GBにて)ビットレートシミュレーションソフトでは2か月半程度録画できる容量になりますが、カメラ内部は高温多湿で電流の変化も大きくmicro-SDカードを動作させる環境としては劣悪で高確率で故障やエラーが発生しますから32GB程度を使用品+予備品として使用される事をお勧めします。
SanDisk Ultra 128GB 100MB/s UHS-I Class 10 microSDXC Card SDSQUNR-128G-GN6MN
SanDisk Ultra 32GB 100MB/s UHS-I Class 10 MicroSDHC Card SDSQUNR-032G-GN3MN

K5-6009PW-XMT401の形状的に屋内からガラス越しに撮影する事はほぼ無いと思われますが、もし赤外線LEDをOFFにして撮影したい場合は、VMSソフト v1.0.20.15のバージョンの設備設定:昼夜モードでStarlight Infraredを指定して下さい、赤外線LEDは点灯せずIRカットフィルタは明暗に合わせて開閉します。
ただし、VMSソフト v1.0.20.15のバージョンではK5-6009PW-XMT401の映像が見る事はできません、閲覧にはVMSソフトVer2.2.1.16 以降かVMS Proソフトをご使用ください、また両ソフトでカメラ設定を変えると赤外線OFFが無効になりますご注意下さい。
◆K5-6009PW-XMT401設定画面キャプチャ
K5-6009PW-XMT401の各種カメラソフト・アプリの設定画面のキャプチャしたものをギャラリーにしました、もし説明が欲しい所がありましたらご質問ください。
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