WX60-NX07WIFI 屋外・双方向通話・常時録画対応 Wifiネットワークカメラ
WX60-NX07WIFIは、BES-6008WIFIの後継として入荷した屋外バレットタイプネットワークカメラです。
BES-6008WIFIは、見目が良く性能も耐久性も高く当店人気商品となり在庫が薄くなった頃に追入荷を打診をしたのですが、BES-6008WIFIが使用した筐体はサイズの割に内容積が大きく大きなカメラモジュールでも無理なく装着できる合理的な構造と見目の良さから海外でも好まれていた様で「人気が出たら即値上げ!」のお国柄により筐体の設定価格が上がりBES-6008WIFIと同価格帯での販売が難しくなりましたので、同価格帯で販売できかつBES-6008WIFIでは実装していなかったスピーカーを搭載した新カメラWX60-NX07WIFIを入荷しました。
WX60-NX07WIFIは、直線的なBES-6008WIFIと比べABS素材の特性を生かし曲線基調で構成されており微妙にエレガンスなイメージを受けます、ただBES-6006と違いオールABS樹脂製ではなく白いボデイ部品のみABSで黒い前方レンズ部と取付アームは鋳造部品を使っています、当店では初めて扱うABSと鋳造のハイブリット筐体です。
筐体サイズは奥135x横80x高60mmアーム込200x80x60 mm(BES-6008WIFI奥100x横66x高60mm アーム込180x66x60 mm)構造的に奥行が若干増えますが、2/3がABSになったおかげで重量は350gと軽く取付アームが一般的な吊り下げ式なのでBES-6008WIFIでは無理だった天井吊り下げ設置も可能になりました。
またカメラ三脚で使われている1/4インチネジ用のメスネジがボディ上下に配置されていますから、三脚を使った一時設置、旧カメラの金具をそのまま流用して設置する事ができます。
ネットワークカメラとしてのスペックはBES-6008WIFI と同じ720P(100万画素)カメラモジュール+Wifi無線&microSDスロットとほぼ同じですが、内臓マイクは前面貫通穴を通して取付られていますので収音性が良く、22㎜径のカメラ内蔵スピーカとしては大きいスピーカーが実装されていますので音量があり「はぁ?もう一回言って!」ならず、そこそこ使える双方向通話が可能になっています。
防水、Wifi、常時録画、マイク、スピーカー、バレットタイプとして実用レベルのフル装備のネットワークカメラとなります、防犯カメラとしてはレンズ前の人に話し掛ける事はそれ程多くありませんが、常時在中の警備業務やマンション管理などでは訪問者の度に外出する必要が無く便利です。
◆ご使用の必須条件(AMAZONでご購入の方は別途ACアダプタをご用意ください。適応は本記事参照)
①自宅にインターネット回線がある事。
②自宅ルーターのIDとパスワードを知っている事。
③カメラを設置する場所まで電源かLANケーブルが伸びている事。
④スマートフォンを持っているWindowsパソコンがあるまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→iCSee APモード(Android)iCSee APモード(iPhone/iPad) google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS
◆設置予定場所のWifi感度を測定して下さい→クリック
※ご購入の際のご注意※
本製品は屋外用と言う性質上購入前に設置予定場所のWIFI感度を確認し、商品到着後設置予定場所近くにカメラを移動し再度WIFI感度を確認しカメラとご使用のWIFIルータ間で十分な通信が行える事を確認してから設置作業を行って下さい。
一度でも設置した商品は「WIFI感度が低く通信できない」等の理由での返品・返金には応じかねます事をご了承下さい。
◆micro-SDカードの装着方法
①WX60-NX07WIFIの底面にあるネジ4本を緩め蓋を外します
②板パッキンも外します
③蓋、パッキンを強く引っ張らず脇に置きます。
④画像の様にmicro-SDカードの印刷のある方向を上にしてスロットに挿入します。
⑤micro-SDカードを押し込み、ロックが掛かり飛び出してこない事を確認します。
⑥パッキンがズレない様に指で押さえながらネジを均一圧力で締めます。
◆セットアップ・アドバイス
WX60-NX07WIFIはWifi無線LANと有線LANのどちらかの接続方法を選択できます、ただし同時使用はできません。
初期設定は電源ケーブルとWifiアンテナのみ接続しiCSeeアプリで行う事を強くお勧めします。(有線LANは面倒です)
事業所などで有線LAN専用で運用する場合は、CMS 設定方法 工場出荷状態からの復帰編(windows10)で初期IPアドレス(ルーター無192.168.1.10、ルーター有DHCP)からご使用環境へ適合するIPアドレスに変更してください。
有線LANからWifiへ運用を切り替える場合は、有線LANジャックからLANケーブルを抜きカメラの電源をオフにして10秒程待ってから通電してカメラを再起動し有線LANジャックのLEDが点滅していない事を確認しカメラを工場出荷状態へリセットしてからiCSeeで初期設定APモード( iCSeeアプリでの再登録する場合は有線LANで登録した、同カメラアイコンをスマートカメラ画面(サインイン・一時的訪問 両方共)を削除してからを行って下さい。
◆リセット方法
WX60-NX07WIFIを工場出荷状態へリセットする場合は、リセットケーブルのタクトスイッチを8秒以上押し続けてから離してください、「ファクトリーリセット…」の英語音声が聞こえて再起動します(再起動中は決して電源を抜かない様お願い致します)再起動後は英語音声又は中国音声が聞こえIRカットフィルタのソレノイドがカチカチと動作する音(微かな音なので注意)が聞こえ、更に10秒放置して稼働状態になるのを待ちiCSeeで初期設定APモードにて再度初期設定して下さい。(何故かmicro-SDカードを再フォーマットする時があります取り外す事をお勧めします)
リセットのタイミングや方法によりWifiがAPモードへリセットされない時があります(下動画の音声System start-upの後が”wait for configured”となった時)その際はリセットボタンを3回押してWifiをAPモードへ変更して下さい。
◆WX60-NX07WIFIネットワークカメラレビュー
WX60-NX07WIFIはBES-6008WIFIと同じカメラモジュールを使用しています、筐体が違うだけで基本スペックに違いはありません。
ただ同じ型番でもロット違いなのか何故かBES-6008WIFIでは非対応だった、ネットワークカメラ統一規格ONVIFに対応していますiCSeeアプリやCMSソフトのみで使う方では違いがありませんが、汎用CMS・NVRソフト・機材で運用する予定がある方にはうれしい変更点です。
また 使用しているレンズの違いで左右視野角が微妙に広く感じます、赤外線モジュールに搭載されている光センサーの明暗スイッチのタイミングが暗所寄りでかなり暗くならないと赤外線がONにならない仕様になっています、カメラモジュールが同じでも構成部品が違うだけでカメラの性格が随分変った感じがします、この特性なら車が行き買う沿線沿いやネオンや電飾が煌びやかな繁華街でも使えそうです。
WX60-NX07WIFIの特徴であるスピーカーは本体下micro-SDカード装着口の蓋に配置されています、貫通穴がしっかり空けられていますのでそこそこ響きます、20畳程度の教室で静寂な状態ならほぼ問題なく聞こえるでしょう、屋外でもスマホのハンズフリーが使える環境ならなんとか通話できます、ただ接続回線の品質によってノイズが載ったり通話タイムラグが一昔前の衛星中継レベルで発生しますからテレビ電話的な使い方は出来ません。
カメラ前の人との双方向通話を活かし、経費節減でゲートキーパー業務を廃止したが納品業者の関係で入り口を閉鎖できない工場やマンションなどで無人になったガードマンボックスに取り付け屋内の守衛室から監視・対応したいとお考えの方にピッタリなネットワークカメラです。
上のyoutube動画は、CMSでローカル録画したデータを編集した物です、前半は昼間後半は夜間です。
昼間はほぼ問題の無い画質です、初期設定は圧縮率の高いH.264+エンコードが選択されており通信速度の遅いスマホでは円滑に再生できますが、パソコンでは映像品質が低いので十分な通信速度を確保できるPCメインで使われる方はチェックを外して運用する事をお勧めします。
後半は夜間撮影動画、H62 CMOSはカラー0.1Lux/赤外線 0.01Luxの照度性能で人間の目でそこそこ明るい駅前なら夜間でもカラー撮影できます。
光センサーの照度切り替えタイミングが暗所寄りでBES-6008WIFIでは早々に赤外線に切り替わっている照度でもカラー撮影しています明暗の変化に対して緩慢なので繁華街ではこちらの方が向いています。
次は赤外線撮影動画。門柱やバルコニーから自宅玄関・窓を監視する使い方ならほぼ問題ないかと思います、ブロックノイズは発生していますがカメラを固定すればノイズは集束します。
使用カメラモジュールがBES-6008WIFIと同じなのでAPアクセスポイントモード(Wifi内蔵デジカメとかアクションカメラと同じ物)での運用か可能です、インターネットに接続せずカメラとスマホ2台だけのWifiネットワークで運用できるので、デジカメやアクションカメラの様にSDカードの録画内容をWifiでアクセスして確認・ダウンロードするする事ができます、野生動物の撮影や害獣調査のトレイルカメラ(電源を確保する必要はありますが)として使用しても良いかと思います。
◆WX60-NX07WIFI内部構造
消費電力はBES-6008WIFIとほぼ同じ100mA前後、相違点は赤外線LEDモジュールの違いによる点灯時350mAと50mA低くなっています。
高輝度LED4つより汎用砲弾型LED35個の方が消費電力が低いのは驚きです、単純計算でLED1つ10mAで点灯している事になります。
印象的には、BES-6008WIFIの高輝度4つに比べ照射面積で勝り照射距離が劣る印象を受けます、720Pの解像度と3.8㎜レンズでは遠方監視向きではありませんから部品のチョイス的にはWX60-NX07WIFIが正解でしょう。
WX60-NX07WIFIにもカメラモジュール上にDC INパターンと内部電池(内部時計用?)パターンが残されています、スペック表に動作電圧5~24Vの明記がありDC INパターンに結線すれば5Vでも運用できるとおもいますが赤外線モジュールに12Vが必要なので意味はありません、5V動作のカメラと中身を入れ替えた方が手っ取り早いでしょう。
重要なのは、内部電池でインターネットから時間を取得できないAPモードでは、通電毎に時間設定が必要になりますから内臓時計電池は何としても機能させたい所です、見た感じCR1220でしょうか運用的にポリ電池かキャパシタかもしれません、壊していいなら試せるんですが…。
SDカードを装着する時は底部の蓋をネジ4本を外して装着します、蓋を外すと蓋と同じ大きさのシリコンパッキンがありますので、これも外してSDカードを装着します、構造的には板状のシリコンパッキンではなく蓋裏に溝を付けてOリングの方が良いのですが、スペックはIP66らしいので水没に耐える必要は無くこの構造でも良しとしたのでしょう、取り出し口は大きいですし、出来ればカメラ側に打ち抜きの金属板で強化、せめて取付ネジをM3にしてカメラ側にインサートナットを埋め込んで欲しかった所です。
少し不安の残る構造ですので、豪雨に晒されるロケーションで使用する場合は耐候テープなどで防水を高める事を強くお勧めします。
ABSと鋳造の混合筐体は、以前から存在はしていましたが、鋳造部品の蓋とかキャップやカバー庇がABSというパターンだったので、ABSの方が多のはこのWX60-NX07WIFIが初めてです、鋳造は熱伝導が高く排熱に優れますが周りの熱を貰いやすい所がありますから、その逆のABS樹脂と組み合すのは良い判断なのかもしれません。
SDカードは最大32GBまで対応となります(ベンダーのカタログは64GB対応と明記があるんですが)32GBでも64時間程度は常時録画できるので問題は無いでしょう。
SDカードのセットアップは起動時に自動実行されます、一律の容量を割り振りますので静止画は要らないとか動画・静止画の容量配分を変更したい、特殊フォーマットでセットアップが失敗している場合は 設定→ 管理ツール→ 保管管理 でパーティション変更してください。
スピーカーは直径22㎜でネットワークカメラとしては比較的大きい部類です、スペック明記がありませんが音割れが無い点から恐らく16オーム程度でしょう、大音響を響かせる性能はありませんが気付かない程の音量ではありません。
SDカード取り出し口があるのでカメラを分解する必要は薄いのですが、本体を分解する場合は前面2本のネジを外すだけで分解できます、ネジは木ネジを使用していおり構成上メス側がABSとなりますから、強く締めすぎるとボデイが割れるので組み立て時の締め付けトルクはご注意下さい。
マイクは正面左の下側に装着されています収音的に理想的な配置です、もう少し大きなコンデンサマイクでも良い気がしますが赤外線LEDモジュールがすぐ上に配置されるので高さを稼ぐためにこのサイズなのでしょう。
マイクとレンズと同方向に空いているので防水的に問題はありますが双方向通話を考えた場合、カメラから声が聞こえた場合に殆どの人は反射的にレンズに話し掛けるらしいですから(インターフォンの習慣でしょうか)防水性能を少し犠牲にしてもこの構造の方が良いでしょう。
赤外線LEDは汎用の砲弾型LEDが35個設置されています発熱は少ないのか放熱板はありません形状的にこの筐体専用モデルでしょう、1時間程度点灯させてもほんのり温かい程度です。
カメラモジュールは38mm x 38mm統一サイズXM510のXM認証モジュールです、XM社提供の無料アプリ・ソフト全てに対応しています。
ローコストカメラではおなじみのXM510DSPチップになりますシリアルでは5月以降のロットになります。
飛びぬけて高性能ではありませんが何もできない程低性能ではないDSPチップです。
最近はインテリジェント処理(顔認識とか入出カウントとか)機能を内蔵したDSPチップも増えてきており、旧式の部類になのですがXM社はまだ引っ込める気は無いようです。
取付アームは鋳造製でネジ3本で壁又は天井に固定するタイプです、アンカーを使ったネジ止めは手回しだと疲れるので、ついついコンクリに使った振動ドライバーをそのまま使う事多く設置する側には取付アームが金属の方が喜ばれます。
カメラの向き調整は初めから付いているネジを緩め方向を決めて締め込むとロックされます、普通の+ネジなので特殊ネジに変更する事をお勧めします。
コネクタは、RJ45(有線LAN)ケーブルコネクタと電源ジャック、リセットボタンが一体化した3in1のケーブルになります、LANコネクタは再圧着の必要のない大直径タイプですが抜け防止カバーが付いたLANケーブルだと通らないかもしれません新規にLANケーブルを購入する場合はできるだけシンプルなLANケーブルを選択するか圧着工具をご購入下さい。
リセットボタンには防水キャップがついています、運用時は蓋をして防水してください。
取付アームが黒色なのでケーブルも黒に合わせてくれたら良いのですが、コスト的に仕方ないでしょう。
◆WX60-NX07WIFIベスト使用環境
WX60-NX07WIFIのCMS設定画面をキャプチャしました。説明が欲しい所がありましたらご質問ください。
◆WX60-NX07WIFI詳細スペック
センサー | CMOS 1.0mp (720P) |
ビデオ圧縮 |
h.264 h.264+ |
レンズ |
3.6㎜(90~100°) |
ネットワーク | RJ45 or Wifi |
SDカード | サポート |
ONVIF | 対応 |
電源 | 入力DC12v/2a、消費電力: 3-5W |
本体サイズ | 180x70x60 mm |