K1-360VR Wifi 360度パノラマネットワークカメラ

K1-360VRは、UFO型ボディに新型XMEye VRモジュールとパノラマ映像に最適な1280×960解像度を採用した無線LAN対応 屋内360度パノラマネットワークカメラです。
 現在発売されているEC6-I6 など低価格360度パノラマカメラは「専用スマホアプリしか対応していない」「動作が不安定で肝心な時に使えない」ネットワークカメラっぽいオモチャレベルの商品でした。
 今回紹介するK1-360VRは従来品UFO型360度カメラの欠点を克服した「多様なプラットフォームで動作し」「長期間安定運用でき」「確実に映像を残す」事ができる、最新型の360度パノラマネットワークカメラです。
 機能は、360度パノラマ映像機能、動作検知、Eメール送信通知、FTP転送、夜間赤外線LEDと防犯カメラの必須機能、Wifi無線LAN、収音マイク、スピーカー、常時録画用microSDカードスロットとホームセキュリティカメラの両機能を搭載しています。
 UFO型カメラでお馴染みの上面磁石で設置が簡単、スマホと同じUSB5V電源なのでモバイルバッテリーを使えば完全なケーブルレスが可能です、増築工事などで防犯レベルが下がった場所の一時設置やカメラ設置場所の検証に活躍するでしょう。
 「安定動作するちゃんと使えるカメラが欲しい」「動作が怪しくなってきたので交換品が欲しい」「カメラの死角を埋めたい」「カメラの設置数を削減したい」「対象が動き回るのでPTZでは追従できない」「パノラマ機能がどんな物か知りたい」などにお答えする最新の960P Wifi対応 屋内360度パノラマネットワークカメラです。

◆K1-360VRは販売終了しました、後継機種はK1-360VR-F2となります→クリック

◆ご使用の必須条件
①自宅にインターネット回線がある事。
②自宅に2.4GHz対応の無線LANルーターがありSSIDとパスワードを管理している事。
③自宅ルーターのIDとパスワードを管理している事(UPNPが働かない時ポート開放が必要)
④スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS

◆K1-360VRネットワークカメラレビュー

 K1-360VRは前回紹介した K1-180VR の上位機種、Hi3518E VRチップにWifiチップとレンズは同一パーツですが、CMOS光素子がSmartSensのSC1035にグレードアップ!カラー 0.01Lux/赤外線白黒 0.001Lux(K1-180VRはH42 CMOS 0.1Lux/ 0.01Lux)と低照度性能を強化したCMOSを搭載しています、更に赤外線LEDが6個(K1-180VRは2個)になり夜間撮影機能を向上させたかの様な構成と、入荷前は予想していたのですが….
 実際にK1-360VRを入荷して動作チェックの為に1台目のセットアップを済ませ映像を表示させてみると「表示形式が思いっきり増えている!」と驚きの機能アップが行われていました、XMEye系のパノラマカメラは表示形式が少なく他のカメラに追いつくには時間が掛かるだろうと思っていたんですが、イキナリ iCSeeで9形式 CMS で12形式と大幅に増えるとは予想外、ここまで多様になると4~5万するハイレベルパノラマカメラと同等か勝っています、もちろん解像度では適いませんがリアルタイムで監視する業務では解像度より状況把握が重要で表示形式が増えれば設置場所に応じた死角が少ない監視が出来もしもの時の対応が迅速に実行でき運用者にとっては非常に有難い機能です。
 もちろん、常時上書き録画、収音マイク、スピーカー、5VUSB電源、抜群の安定性と利便性はK1‐180VRと変わらず、私の知る限り低価格360度UFO型カメラで最優秀と思うカメラです。

 設定ソフトはiCSeeで初期設定を済ませば XMEye CMS などスマホ、windowsパソコン両方で運用出来る点も注目です、iCSeeが日本語化していないのが残念ですが(日本語化しました)このページ通りにすれば簡単なので初期設定だけ我慢してください。

以下は「K1-360VR」のキャプチャ画像です。
◆Android/iOSアプリiCSee の表示

 表示形式は水平設置7種垂直設置2種の合計9種になります、最大4台まで同時表示できますからスマホ1つで本格的な防犯カメラシステムが構成できます、使わなくなったスマホやタブレットを使ってローコストに防犯カメラ網を構築したい方にお勧めです。
 常時上書き撮影機能はSDカードの容量により半日~2日程度可能になります、iCSeeでのタイムシフト再生は現時刻から過去数時間程度に制限されています、再生タイムラグや簡素なタイムスライダーでは時間指定が難しく今は限定的なベータ版なのでしょう、しっかりと確認するときはCMSでの再生をお勧めします。
 カメラが収音した音とコチラから話しかけるトーキング機能があります、回線の状態によりタイムラグができてしまい迅速な意思疎通は難しいですが、こちらから話しかけてカメラ前でポーズで返信してもらうならうまく使えるでしょう。

 また、カメラのユーザーアカウント追加機能やiCSeeのシェア機能を使って、月極駐車場や賃貸マンション・アパートの契約者様へのサービスや別途オプションとして防犯カメラのレンタル提供も有りでしょう。

◆WindowsソフトCMSでの表示

 スマホでしか使わないと言う方でもCMSを使う事をお勧めします、CMSを使わないとメール転送や動画感知などの機能を一部しか使えないのでiCSeeで初期設定が完了したら次にCMSへ紐づけして下さい。
 パソコンでパノラマ表示する場合は、最新バージョンのCMSとOpenGL対応のグラフィックボードが必要です。(再生条件はこの記事をを参照)
 数値的には若干の解像度の向上ですが、960PのCMOS光素子は正方形に近く素子を有効に活用できるので、K1-360VRは「円周魚眼」になっており完全な360度視界を確保しています、それでいてパソコンモニターでパノラマ分割表示しても「少し荒いかな」程度で収めています、さすがにズームすると荒くなってしまいますがこればかりは仕方ありません、動画エンコードはESCAM Shark QP180 よりも格段に進歩しており激しい動きでもブレが少なく、特に夜間の赤外線映像では低照度性能向上の相乗効果で残像の減少を実感できます。

 CMSでのタイムシフト再生はスマホにはない+-1,2,3,4倍再生や時と分を別々に操作できるるタイムスライダーがありトラブル検証に便利な機能が揃っています、仕組み的にはCMSでカメラを遠隔操作して再生させる方法とカメラから映像データをダウンロードする2つあります(再生・ダウンロート中も監視・録画は行っています)どちらも一長一短ありますから都度都合の良い方をお選びください。

 また、SDカード対応のXMEye系カメラには動作検知映像をJPG形式の静止画だけでなくmp4形式で映像動画をFTPにアップロードする機能もありますので定点観測的な使い方をする場合は常時録画より動作検知動画の方が使い易いかもしれません。(FTPサーバーの容量をバカ食いしますので、FTPサーバー内臓のネットワークハードディスクか大容量のレンタルサーバーが必要ですが)


◆K1-360VR内部構造

 スリットが無いK1-180VRとは正反対のスリットだらけABSボディでもココまで穴を空けると強度は下がりますが赤外線LEDや解像度の増加による熱を素早く排熱させれば安定動作に有利ですし半導体の基本原理で省電力化しますから悪い事ではありません、ただスリットからモジュールが覗ける程ですから防水は皆無で防塵にも気を使う必要があるでしょう、油を使う厨房は確実にダメですし浴槽に続く更衣室などにも不向きです、埃が少ない場所でも排熱による対流でホコリが溜まりますから年に数回はホコリを吹き飛ばすお手入れを行って下さい。

 このカメラの特性「磁石を使った設置」「広い視野角」「トーキング機能」「モバイルバッテリーを使った完全ケーブルレス」を完璧に生かせるのは工事現場と思えるのですが防塵的にダメなのが惜しい、割高になっていいならバッテリー内蔵のカスタマイズボディを作る事も出来ますが欲しい人います?。

 取り付けは上部内部の磁石を使います鉄ならそのまま引っ付きますし木やコンクリートの場合は付属のスチールプレートをねじか両面テープで固定します、この取り付け方は簡単で良いのですが侵入者も簡単に持ち去る事ができるので手が届く位置に設置する場合はスチールプレートを省き直接壁面に両面テープで固定した方が良いでしょう。

 モジュールは直径5cmとK1-180VRとサイズは同じ、チップもHi3518と同じすCMOSを除けばほぼ同一のモジュール、発売が予定されている1080PのモジュールもHi3518ですから処理量のマージンも十分なのでしょう(現時点ではVR機能対応チップはHi3518EとHi3518 v200しかないので当然ですが)安定したチップで妙な癖もないなら無理に変える必要もないでしょう、いずれはH.265対応の高画質新チップかHi3516のVR付加版に代わるかもしれませんがもう少し先でしょう。
 チップが同じなら機能の違いはファームウェアで制御しているでしょうからイレギュラーな方法を使えばいろいろ楽しめそうです。
  右奥に見えるのがスピーカー、左奥がフィルムアンテナになり視野は右が前で左が後ろになります(360度なのでどちらでもかまいませんが)
 スピーカーがコネクタから直配線に変更されている以外は180VRと同じスピーカー用の小穴はなくスリットを流用しています。
 インジケーターLEDはWifi接続異常など状態警告が目的で正常動作している時は時々点灯する仕様です、スモークレンズの下であまり目立たず侵入者を威嚇するピカピカ光るタイプのインジケーターではありません、夜間は赤外線LEDがぼんやり光りますから良いのですが、昼間は本体が小さいだけに侵入者が見落とす可能性がありもう少し目立つ物を付けて欲しいですね。
 赤外線LEDはレンズよりずいぶん後ろに配置しレンズへの映り込みを防いでいます、赤外線LEDの基板は見た事があるのでドームかPTZカメラの流用ですね、赤外線の広がりは減りますが数は6個あり室内なら反射で自然に広がりますから問題は無いでしょう。
 収音マイクは壁面にも小穴がありますが、裏ブタに接触しない様にスリット側に傾けています、モジュールは統一規格で筐体も流用や一部流用ですからどうしても少し不具合が出てしまう所は仕方ないですね。

 電源は5Vでmicro-USBで送電します、LED点灯時で600mAを下回る程度なので消費電力は3W以下、ネットワークカメラとしてはかなりの省電力です、この程度ならスマホ用で発売されているバッテリー内臓ソーラーパネルで運用ができます、ソーラーパネルまで大げさでなくても10,000mAのモバイルバッテリーなら単純計算で16時間動作します、コレだけ持てば夜間は十分でしょう。

◆ご購入検討やご購入済みの方はお読み下さい。

付属のUSB電源ケーブル

付属のUSB電源ケーブル

①付属のL字micro-USBが形状的に抜けやすく、スマホ用のストレートタイプのmicro-USB typeBケーブルをご用意下さい。(100均で買えます)

機能に影響はありません

②組立精度が甘くLEDのスモークカバーに浮きがあります、撮影に影響を与える事はありませんが気になる方はお買い求めなさらないでください。(全部品を取り外し再組立の際に修正すれば治ると思います)

③Wifiパスワードを間違ったり、時間超過などで初期設定に失敗した場合、本体裏のリセットボタンを6秒程度押して再起動を2回以上繰り返して下さい、英語で「セットアップしろ」の後に「繋がらない」の音声が聞こえLEDが点滅する状態になったらiCSeeでセットアップを開始して下さい。(散々テストした結果この方法になりました、どうやら「英語の音声」がリセット完了の合図の様です)

④180VRと同じくONVIFが非サポートです、スマホアプリやCMSでの運用やXMEyeに対応したNVR機材なら問題ありませんが、旧式なONVIFのみ対応機材でカメラシステムを構築している場合は問題になります。

◆K1-180VRベスト使用環境

 次はカメラのソフトウェアーについて、他のXMEyeとの相違点は録画設定とWifiがある事でしょうか、動作感知範囲はCMSでしか設定できません。設定画面のキャプチャしたものをギャラリーにしました、もし説明が欲しい所がありましたらご質問ください。

◆K1-360VR詳細スペック

センサー

SC1035 low illumination CMOS 1.3mp (1240 x 960)

ビデオ圧縮

h.264

レンズ

1.44㎜(360°)

 ネットワーク

IEEE802.11b/11g/11n

SDカード 

サポート

ONVIF 

なし

電源 

入力DC5v/1.5A、消費電力: 3W

 本体サイズ

直径6.5 高3.5cm

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)