劣化故障したUSB電源アダプターの検証分解しました。

気温が急上昇したのが原因なのか台風通過で寒暖差が大きかったのが原因なのか、立て続けに数件のACアダプター電源故障の対処を行いました。
また対処と言っても、防犯カメラに付属しているACアダプターは防水の為にシリコーンレジンが充填されており分解が難しい構造になっていますから修理はできず同等品に交換する事しか選択肢が無いのですが、故障個体に屋内カメラの5V USBアダプターがあったので検証の為に分解してみました。
防犯カメラの故障などトラブル解決については以前にも記事にしており
映像がカスミの様に白くなった防犯カメラを修理
屋外カメラの故障例はどの様なものですか?へお答えします。
ネットワークカメラ・防犯カメラの故障事例お教えします。
カメラ・NVRレコーダーが不安定な時は、ACアダプターの劣化を確認してください。
など、思い当たる方はご一読下さい。
◆故障したネットワークカメラ付属 USBアダプターの分解
過去に販売した屋内カメラに付属していたUSBアダプターだったと思うのですが、屋内用では白いカメラしか販売した事が無いので黒のUSBアダプターが付属していた記憶がないので、お客様が別途新調したモノかもしれません。
故障内容は、以前から時々カメラが止まっている事があり再起動で動作するがいつのまにか止まっているとの事です、USBアダプターをテスターで測定すると5Vあるのですがカメラに接続すると一気に5Vから3~0Vに降下してカメラの起動電力以下となりました、典型的な電圧降下が発生していました。




USBアダプターを分解して電源ボードを引き出した瞬間原因が判明しました、あきらかに頭部が膨らんでいる電解コンデンサありました容量が抜けているのは一目瞭然です、内溶液が噴き出して目立ちますが恐らく残りの電解コンデンサも抜けているでしょう。
手に持った時に異様に軽いので予想はしていましたが、空きパターンも多く部品も耐久性が高いと思える物がなくコレで3年近くカメラを動作させていた事が驚きです、もし消費電力が多いWライトカメラだったり夜間白色LED常時点灯なのど高消費で使用していたら半年動作していたらか怪しい品質です。
少し気になったので、2015年頃の防犯カメラに付属していて今はカメラの動作チェックや長時間運用テストに使用している古いUSBアダプターを分解して違いがあるか見てみました。


画像下の白い個体が古いUSBアダプターとなります、基盤のサイズはほぼ同じですが裏面の基板設計は見た目は異なりますが基本のリファレンスから派生した基盤だと思われます、ただし表面に実装している部品は明らかに違いがあります、省略された部品が少なく部品品質は明らかに上の高耐久の部品が使用されています。
製造年も古く使用年数も長いのですが、ここまでの品質差があれば耐久性に差が出るのは当然でしょう。
防犯カメラの低価格化により付属ACアダプターの品質が年々低下している事は経験則で分かっていましたが実際に分解して比較する事でより詳しく理解できました、カメラ本体は高解像度化・AI化などで高性能化しているのにカメラを動作させる補助機器は機能・耐久性がギリギリの商品になっているのは低価格化の為に仕方ないのですが、折角カメラが高性能でもこの状態では長期・安定動作は望めませんから長期運用を考える方は付属ACアダプターは使用せず、別途性能が保証された高品質高価格品か中級品質品を定期的に交換して運用する事をお勧めします。