ネットワークカメラ・防犯カメラの故障事例お教えします。
それ程長くも多くもありませんが、依頼を受けたお客様の邸宅や事務所に防犯カメラの交換・設置を行っており、殆どのお客様は2~3年程で解像度や夜間映像の向上など性能向上化の為の交換、カメラ外観の汚れ塗装劣化など美観悪化による交換などでカメラ単体又はカメラシステム全体の交換やシステムの更新をさせて頂く事が多く、急な不具合や故障はカメラ本体よりも電源やケーブルなど周辺機材が殆どでカメラ本体が故障って事はそれ程おおくありません。
またカメラが故障する場合でも一気に壊れたりせず映像・動作の不具合が始まり徐々に進行する特徴があり物理的破損を除けば「急に」という事は少なく、徐々ですから要因の特定も難しくないのですが、先日「まったく意味不明・原因不明の故障」の事例があったので記事にします。
◆要因不明の故障って?
2年前に同型2台のカメラに交換させて頂いたお客様から
「雨が降ったあと急に1台のカメラが映らなくなった」
との事でお伺いしたのですが、設置したカメラは外部の貫通箇所が少なく密閉度が非常に高いBES-6008WIFI筐体の原型筐体でWifiアンテナもマイク穴も無いアナログのCCTVカメラでしたので浸水の可能性極めて低くケーブルや電源劣化を疑ったのですが異常は無くカメラを取り外し分解した所….。
カメラモジュールの特定部位が焼け焦げカメラ筐体内部にも焦げ跡が残っていました、内部が浸水して12Vがショートした場合でも通常はカメラが下方を向いている位置的にカメラモジュールでは無く赤外線LEDモジュールの方がショートして….、
この様な電池が液漏れした様な状態となります、12Vショートでも火花は飛びますが電子部品を内部まで焦がすパワーはなく、部品を焦がす前に基盤の細いパターンがヒューズの様に切れて通電が遮断されます。
焦げ具合から考えて12V以上の高圧でショートしたとしか思えません!が、カメラ周辺に100V経路は存在せず、カメラに接続されていた電源経路とBNCケーブルにダメージは及んでおらず新しいカメラを接続すればそのまま正常に運用可能でした、またカメラ内部のLED基盤も12Vを接続すれは正常動作しました。
要約すると「内部に浸水なく、12Vの漏電は無く、周辺機材に影響は無く、ただカメラモジュールだけ盛大に焦げた」という事になります。
落雷も考えましたが20㎝も離れていない隣のカメラに影響が無く、本当に原因が判りません? 原因不明ですから対策を立てる事もできません、困りました。
◆つる植物に注意。
自宅に設置してあるToucan TWC300WUC バッテリー内蔵ネットワークカメラ防犯カメラに久しぶりにアクセスすると画面が緑色で「壊れたのか?」と思って設置場所まで行ってみたら つる植物のアサガオ(朝顔)がカメラに巻き付いて覆っていました。
夏場は植物の成長が早く屋外に出る事も必要最小限になってしまうので注意して下さい。

