3037PW-IS2S1W2 スターライト Sony IMX225ドームネットワークカメラ

3037PW-IS2S1W2

6.7

価格が安い

4.0/10

画像がきれい

7.0/10

設定・操作しやすい

9.0/10

良い点

  • 薄暗くても撮影可
  • 内臓マイク有
  • 安定・汎用性高い

悪い点

  • 赤外線LEDの点灯時期が早い

3037PW-IS2S1W2は、SONY IMX225 CMOSを採用して低照度0.005 Lux でもカラー撮影できる暗視能力とiCSee /XMEyeアプリ対応カメラモジュールを組み合わせた夜間撮影能力に特化したネットワークカメラです。
 0.005 Luxと肉眼では行動に苦労する様な暗いロケーションでも運用できるスターライトカメラは使い勝手が良く評判なのですが「天井が低く人の手が届きそうで心配」「イタズラされも大丈夫な頑丈な筐体が欲しい」とのご要望を頂く時があり、始めはDC-0172Wの筐体を使ったカメラを検討したのですが、3037PW-IS2S1W2のカメラモジュールにはマイク端子がありDC-0172Wの様な防水筐体にマイクを実装しても大音量しか聞えず、実用させるには内部に貫通する小穴を開ける必要がありマイク取付を想定されていない筐体では大幅な加工の必要があり断念していました。
 今回この3037PW-IS2S1W2の筐体を入手したので、3037PW-IS2S1/3037PW-IS2S1W2で使用している物と同じスターライトカメラモジュールを移植しました。

◆ご使用の必須条件(ACアダプタを別途ご用意ください。適応はこの記事参照
①自宅にインターネット回線がある事。
②自宅ルーターのIDとパスワードを管理している事(UPNPが働かない時ポート開放が必要)
③スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS
※ご購入の際のご注意※
 本製品は屋外用と言う性質上、購入前に設置予定場所のWIFI感度を確認し、ご購入後もの設置予定場所近くにカメラを移動し再度WIFI感度を確認しカメラとご使用のWIFIルータ間で十分な通信が行える事を確認してから設置作業を行って下さい。
 一度でも設置した商品は「WIFI感度が低く通信できない」等の理由での返品・返金には応じかねます事をご了承の上ご購入下さい。

◆ネットワークカメラレビュー
 3037PW-IS2S1W2は、低照度0.005 Lux でもカラー映像で撮影できる暗視能力に特化した屋外ネットワークカメラです。

 動画は、3036PW-IS2S1の動画ですが同一カメラモジュールを採用していますのでご参考下さい。
 ほぼ無照明な過疎地での撮影です、撮影時間はタイムスタンプ通りになります、この日は台風が通過中で月明りもありません。
 SONY IMX225 CMOS本領発揮のロケーションです、風でワサワサ動いている枝は多少ブレ(シャッタースピードが遅くなる為)がありますが昔のカメラの様に何が写っているのか分からない程酷くありません、肉眼では目を慣らしてなんとかシルエットが確認できる程度の夜景もこのカメラなら隣家の色や畑の緑も撮影できおり雲の流れさえ捉えているのには驚きました。

 動画でカメラ近くのある物が紫色に光っている様に見えるのは、IMX225 CMOSのカラー撮影可能照度とCDS光センサー(赤外線LEDのON/OFFをコントロールしている)点灯照度に開きがあり、十分カラー撮影できる照度にも関わらず赤外線LEDが点灯している為です。
  K1-360VR-F2の様に赤外線LED点灯照度のソフト制御が可能だったらよいのですが、3036PW-IS2S1W2はCDS光センサーが強制的に赤外線点灯と白黒画像(暗視撮影)タイミングを切り替えているので変更できません。(せめて半固定抵抗で手動調整できる様にしていれば助かるのですが)
 CMSで 設定→システム設定→カメラパラメーター 画面の ☑逆の順序で赤外線レンズ をチェックで暗視モード切り替えをCDS光センサーへ同期させることができます。
 操作盤の遠方監視などで最低照度以下でもカラーモードで撮影したい時や、常夜灯などがあり夜間でも僅かに明るい場合はデイ/ナイトモードを「カラー」を選択すると、白黒画像に切り替わらず常時カラー撮影が可能になります。

 次は、一般的なカメラとの比較としてAR-N10W-YT11 P(YooSeeアプリ)との比較動画です、時々光る照明はダイソー購入品の150ルーメン(白熱球13W相当)の5V USB LED電球‐電球色)
 ダイナミックレンジ性能のおかげで光の眩惑が瞬時に収束しており、暗い中でイキナリ明るい光が発生するエレベータやドア前への設置や人感センサーライトと連携させる事も可能になります。

 最後は3037PW-IS2S1W2の動画、屋外バレット式カメラでよく問題になる逆光での撮影です(悪い印象を与えるので普通のお店はこんな動画見せません)IMX225 CMOSのダイナミックレンジ補正も太陽が上下1/3までが限界でレンズ中心に収めてしまうと「黒つぶれ」が発生して映像の鮮明さが失われます、カメラパラメーターで若干の補正が出来るのですが調整が難しく一番簡単な対処方は監視方向に太陽が入り込む場合はカメラを下方に向けて黒つぶれが軽減する角度まで調整する事だと思います。
 画像の後半は夜間の撮影になります、撮影場所が夜でも明るい郊外駅前なのでスターライトカメラの本領発揮とは言えませんが、BES-6006などの非スターライトカメラと比べると集光率が高く歩く人や車、建物がクッキリ浮き上がる様に描画されています。

 IMX225 CMOSのダイナミックレンジ(Dynamic Range)は夜間向けに特化されており昼間の太陽映り込みによる黒つぶれには弱い印象です、直接雨が掛からない軒下など下向き取付なら問題にならないと思いますが、窓際で上向設置などイレギュラーな使い方だと問題があるかもしれません、IMX225上位チップIMX294やIMX323、Exmor CMOSならワイドダイナミックレンジ(WDR Wide Dynamic Range)に搭載しているらしいので、イレギュラーな使い方やどんな環境でも使えるカメラが欲しい方はかなり高額になりますがそれらを搭載したカメラをお求めください。
 3037PW-IS2S1W2はオプションのマイクが内蔵されていますが、初期状態ではマイク機能がOFFになっています、マイクで周りの音声を拾いたい場合は、CMSで設定→システム設定→エンコードで 音声をチェックして下さい。
 ボディ前方に小さな貫通穴がありココから音声を拾う仕組みです、穴の大きさ的に小さな音は拾いませんが犬猫の鳴き声程度ならそれなりに拾います。


◆3037PW-IS2S1W2内部構造
 SONY  IMX系CMOSを搭載したカメラモジュールはネットワークカメラの中ではミドルクラスでありHi3518Eを採用しています、エントリークラスのXM510よりエンコード能力が高くドライブレコーダーなど高速処理が求められるガジェットで採用されています、暗視撮影の場合はCMOSが明度を引き上げても昼間よりは圧倒的に暗く映像を構成する画素が被写体なのかノイズなのかを瞬時に分析し画像を構成する必要がありますから、今の所スターライトカメラにはHi351X系チップがベストの選択肢になります。

 取付台座込みの全幅120mm、高さ70mmとコンパクトな金属筐体です、カメラモジュールが収まっている部分は直径65mmと小さく丈夫なアクリルで出来ておりトンカチの一撃程度なら耐えられる強度があります、サイズの制約で赤外線LEDが12個しかありませんがスターライトカメラなので実用では問題ないでしょう。
 筐体は上下パーツに分かれ、分解した状態でないと壁面に設置できない構造になっており片方のパーツが作業中に落下しない様に紐で繋がっています。
 パーケージは、本体、防水コネクタ、取付ネジ、トルクスレンチ、取付ガイドシール、ツールCDとなります。
 取付ガイドシールとは、カメラの裏面のネジ穴を写し取ったシールで、これを天井に張り付け穴を開けネジを通す事で、最適な穴位置を一発で決める事が出来る便利なシールです、これが無いと微妙にネジ位置がタイトになり結果天井が穴だらけになってしまうのでこのシールがあると作業がスムーズになります。
 前方の小さな穴の下にマイクが内蔵されています、マイクは安価なコンデンサーマイクなので対象からの距離によりますが普通の話し声は聞こえますがひそひそ話を拾えるほど高性能ではありません。
 マイク穴以外に本体取付方法が「2本のネジに引っ掛けて閉じる」方式なので底面(天井取付なら上面)に大きな穴が内部まで貫通しているので何の対策もせず屋外壁面に設置した場合は容赦なく雨水・埃が内部に侵入します、従って3036PW-IS2S1W2は屋内用と考えてください、どうしても屋外で運用したい時は直接雨に晒されないで天井取付なら大丈夫だと思いますがその際は防水パッキン等で接地面とカメラの隙間を塞ぐ工夫をお願いします。

 背が低く手が触れる場所でもレンズ方向を変えられないアクリルドーム筐体の スターライトカメラなので、駐輪場の監視やエレベーターのゴンドラ等で向いているかと思います。

◆設置について
 下画像は、屋外有線LANカメラの設置設備一式です。
 未来工業の防水ボックスに、TP-Link RE200無線LANコンバータ、簡易POEケーブル、パナソニックのコンセントとスイッチを収めています。 Wifiカメラの方が「手間がいらず便利そうだ」と思わるのかもしれませんが、壁一枚隔てるだけでWifiが極端に弱くなる事をご存じでない方が多く「設置した場所では電波が弱く映像がカクカクとしか再生しない」「隣家の影響でWifi接続が度々切れてしまう」など「実用にならないから」と質問や返品を要求されるお客様がおられます。
 当店が設置作業やアドバイスを行う場合は、有線での接続をメインとしてどうしてもLANケーブルを配線できないお宅には。有線を5Ghz対応無線LANコンバータでwifi接続する事でご対処させて頂いております。

 カメラ内臓のWifi規格は2.4Ghzと古い為に混線しやすくノイズに弱い為に長期間安定高速接続が必要な防犯カメラに使うには難があり、Wifiカメラでも電源ケーブルを配線しACアダプタも防水対策が必要となれば、結局は上画像の防水BOXが必要になり有線LANカメラをコンバーターでWifi化するのと手間は変わりません。
 「肝心な時にWifiが切断していて証拠画像が取れてない」とか「見たい時に見れなくても良い」などおもちゃ程度として使うなら構いませんが、防犯目的で常時運用したいのであれば数千円追加して実用運用される事をお勧めいたします。

窓に近くにカメラを設置するなら、隙間LANケーブルがお勧めです。 11ac対応のWifiコンバーターがお勧めです。
防水ボックスは中に収める物と配線を考え最適な物を購入してください。

CMS設定画面をキャプチャしました。説明が欲しい所がありましたらご質問ください。

◆3037PW-IS2S1W2ベスト使用環境

◆3037PW-IS2S1W2詳細スペック

センサー

 Sony IMX225 CMOS (1280 x 960)

ビデオ圧縮

h.264

レンズ

3.6㎜

 ネットワーク

RJ45

SDカード 

なし

ONVIF 

サポート

電源 

入力DC12v/2A

 本体サイズ

95mm X 75mm X 55mm

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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