POEネットワークカメラの運用にPOE NVRレコーダーは必須ではありません。
POE(Power over Ethernet)は、ネットワークケーブルに通信+送電機能を追加する事で、電源配線が難しい場所でも有線LANケーブル配線のみでネットワーク機器を運用可能にする規格です、ただしネットワークカメラやスイッチングハブ、IP電話など低電力のIT機器に限られパソコンやレーザープリンターなど消費電力の多い機器を動作させる事はできません。
POE対応ネットワークカメラがPOE LANケーブルに接続されると、POEスイッチハブの1ポート(LANケーブル1本)の出力(48V 30W=600mA程度)をカメラ内の降圧回路が動作電圧12V(5Vもあり)に降圧し給電します、単純計算で12V 2.4A給電できますから現状販売されているネットワークカメラの動作に十分な電力を供給できます、また通信速度も論理値で1000Mbpsを確保できますから4Kは当然として次世代の8K(1600万画素)の超超高解像度カメラでも安定して高画質映像を取り扱う事ができます。
Amazonや楽天等で4K Wifi接続ネットワークカメラと謳うカメラも発売されていますが、2.4GHz Wifiでは余程の過疎地や山野でもない限り周辺家屋からのノイズやWifi混線により安定接続・通信速度を確保する事は難しく解像度・画質・フレームレートを低下させる必要があり本来の性能を生かしきれず、5GHz Wifiは仕様上は解消できるハズなのですが5GHz対応ネットワークカメラを発売してるメーカーは新規参入が多くカメラの完成度が低く安定度に欠けONVIF非対応など汎用性も低くNVRレコーダーの運用に対応しておらず、現在4K解像度カメラを安定・高画質で運用するにはLANケーブル接続しか選択肢がありません。
またPOE非対応12V動作のネットワークカメラをPOE-LAN回線で使用する場合はPOE スプリットケーブルを使用します、12V出力と5V出力のモデルが存在しますのでネットワークカメラだけでなく一般的なスイッチングハブやWifiコンバーターなどIT機器に流用する事も可能です、非POE機器にLAN接続した場合は自動的に通電がオフになり通常の有線LAN回線として使用できます。
自宅・事務所・自社社屋を新築・リホームを予定中で防犯カメラシステムを導入又は将来的に導入したいを思っている方は、100V配線の同配が無理ならネットワークケーブル配線だけでも各階・部屋に配線する(すぐ使う予定はなくても)事をお勧めします、Wifi技術が進歩して有線LANケーブルの通信速度を超える日が来るかもしれませんが電波は目に見えませんからトラブル復旧は難しく時間も必要になりますから、何年何十年経っても有線LAN配線は有効に活用できると思います。
◆POEの基本
POEと言っても特殊なLANケーブルは必要なく、一般的なCAT6以上のツイストペアケーブルを使用します。
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ですがPOE-NVRレコーダーをあまりお勧めしていません、POEカメラを接続するだけで運用できるメリットはありますが平屋家屋なら配線工事も楽ですが、階層がある建屋の場合は全カメラを1台のPOE-NVRに接続する必要があるので距離は長くケーブル本数も多く作業量・費用・難易度全てが高い工事になってしまします。
また、16や32チャンネル(接続できるカメラの台数)が多くなるとPOE-NVRレコーダーは高額になり、LANポート数が増えますから筐体サイズが大きくなりポート数x30Wを給電する必要がありますからACアダプターは巨大になります、また長期運用を考えた時に電圧が48Vか52VのACアダプターは故障・劣化した場合に適切な代用品を見つけるのは至難の業で早急に復旧したい時は新しいPOE-NVRレコーダーを購入する事になるでしょう。
以上の事から当店はPOE-NVRレコーダーをお勧めしておらず通常のNVRレコーダーとPOEスイッチングハブのセットをお勧めしております、購入先により異なりますが10~チャンネルのPOE-NVRとほぼ同等のコストになると思います。
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POEの伝送距離は通常で100m エキスパンド機能のあるスイッチパブなら転送速度を10Mbpsに落として250mとなります、一般的な日本家屋ならLANケーブルを余り気味に引き回しても事足りると思います、以前は種類も少なく高額だったのですが今年に入り一気に値段が下がりました安いだけでなく電力の出力調整や通信途絶で通電ON/OFFするリカバリーなど機能も充実しており省電力・高性能、高信頼で長期安定運用を考えたらPOEスイッチングハブ一択でしょう。これに伴い当店で販売していたPOEインジェクターという1台・回線のみ給電専用のACアダプターの販売は終了しました。
当店がお勧めするPOEネットワークカメラシステムの概念図はこうなります。(2階建、カメラ6台、POEスイッチハブ6ポートモデル2台、NVRレコーダー8ch)
- 各階へのLAN配線は1本で済みますから全カメラを1台のPOE-NVRレコーダーに配線する場合に比べ簡単で費用が節約できます。
- カメラを増設する場合も各階のPOEスイッチハブからの配線で済みます。
- 不調が発生した場合、各階でグループ化しているので復旧・検証が簡単になります。
- カメラの接続・給電は各階のPOEスイッチングハブが行います、高電力消費のカメラを接続する場合やハブ自体が不調になった場合は最適な機種をAmazonなどで即購入・交換が可能です。
当店が家屋のリフォームや店舗の改装時に防犯カメラシステムを新設・新調する場合にご提案する内容です、トータルコストを低く、接続経路を細分コンポーネント化し故障・不調時の復旧・代替、設備の増設を素早く行える事を最優先にしています、専門の防犯担当が居る大規模商業施設や新規ビルに最適な構成ではありません事をご了承ください。











こんにちは。
別記事でPOEについてお返事いただきました。
更に詳しく記事にしていただき、ありがとうございます。
とてもよく理解できました。
確かに手元のPOE NVRのACアダプタは48Vでした…
POE無しNVRへ移行しようと思います。