DC-0172W 屋外屋内クローズドームネットワークカメラ

DC-0172W

6.7

価格が安い

6.0/10

画像がきれい

5.0/10

設定・操作しやすい

9.0/10

良い点

  • 衝撃に強い
  • 防水で設置場所選ばず
  • 安定・汎用性高い

悪い点

  • 設置本格派

DC-0172Wは、頑丈な金属筐体と衝撃に強いアクリルドームを採用した防水バンダルプルーフタイプのネットワークカメラです。
 バンダルプルーフカメラとは、エレベーター内部や階段の踊り場など狭く天井が低く人の手による破損・いたずらが多分に予想される場所に設置しても簡単に壊れない頑丈な筐体を採用したカメラの名称です。
 当店は個人ユース中心で、バンダルプルーフはプロユースでそれなりに高価なので取扱しなかったのですが、問い合わせが度々ありそれなりに需要があるのかと思いDC-0172Wをラインナップに加えました。
 人に近い場所と想定して解像度は低めの 720P(100万画素)でコストを抑えましたが、HiSiliconのHi3518 DSPを採用して高フレーム高ビットレートが可能なエンコード能力が高いカメラモジュールを選択しました。
 サイズは直径96x全高65㎜とドーム型としては小さく全高が低く飛び出し感がない手頃なサイズ、重量は500gとそれなりに重いですが焦らなければ一人で取付できるでしょう。
 長期間運用に欠かせない安定性とiCSee XMeye CMSなど複数のXMアプリ・ソフト、ネットワークカメラ統一規格ONVIF対応の高い汎用性、耐衝撃防水バンダルプルーフなので水や油が飛ぶ工場や作業場、治安が悪く盗難や破損を受けた場合カメラへの衝撃音を聞き取るマイク内蔵など地域保安用カメラとしても幅広いロケーションで運用できます。

◆ご使用の必須条件(ACアダプタを別途ご用意ください。適応はこの記事参照
①自宅にインターネット回線がある事。
②自宅ルーターのIDとパスワードを管理している事(UPNPが働かない時ポート開放が必要)
③スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS
 ※ご注意※
 本製品は屋外用と言う性質上、一度でも設置した商品は「動作しない」等の理由での返品・返金には応じかねます、設置前に十分なテストを行った後に設置して下さい、またご購入の際は上記をご了承の上ご購入下さい。

◆ネットワークカメラレビュー
 DC-0172Wは、衝撃に強いバンダルプルーフタイプ屋内・屋外防水ネットワークカメラです。

 始めの動画は昼間の撮影です、解像度が720P(100万画素)なので高画質とは言えませんが、ブロックノイズの発生が少なくかつ収束も早くなっています、DSP(パソコンのCPU的な物ー Hi3518EV200)の処理速度的に余裕があるのでフレームレート(29FPSまで)ビットレート(6Mpbs まで)での映像配信も可能です、接続するLAN回線に応じて最適値に設定して下さい。

 次は夜間の動画です、初めは窓ガラス越しの夜間カラー途中から屋外赤外線暗視になります。(カチカチ音はIRカットフィルタのソレノイドが動作する音です)
 搭載CMOS H62 のスペックはカラー0.1Lux赤外線暗視0.01Luxなので低照度には適しておらず人が余裕で見える明るさでも赤外線に切り替わります、ローコストカメラに比べるとブロックノイズの発生が少ない方ですが夜間暗視専用とするには解像度が不足している感はありますから、バンダルプルーフ本来の使い方である、屋外の渡り廊下、玄関、エレベーターのゴンドラ内での使用が最適かと思います。

 下の画像は、搭載DSPの違いはどのくらい映像に影響するからサンプルです、左がHi3518EV200で右がX510 です。

 Hi3518 DSPが登場して5年以上経っており、Hi3518が720~1080Pまで、Hi3516が1080P以上の解像度のカメラに搭載され未だ一線級の性能を誇っています、各社DSPを開発しているのですが、汎用性・コスト・開発環境の面で未だ対抗馬は出ていません。

◆DC-0172W内部構造
 720P解像度のカメラはローコスト化の為に部品単価の安いXM510DSPが使わる事が多く、DC-0172Wを実際に手にするまで「Hi3518Eでなかったらどうしよう」と心配していたのですが、届いたものはちゃんとHi3518E DSPでした、正確にはK1-360VRWに搭載されている新しいタイプの Hi3518EV200です。
 なぜ?そこまでDSPにこだわるのかは、スマホやパソコンで時々閲覧して動作検知アラームは静止画で残すパーソナルな運用ならXM510でも十分なのですが、有線LANは敷設され通信環境よい業務仕様では、旧式機材の有線CCTVに劣る画像転送量(ビットレート)映像フレーム量(フレームレート)では導入して頂けない為です、従ってある程度マージンがあるカメラでないと映像品質が高くできるカメラが必要になり必然的にHi351Xのカメラと言う事になります。

 ベースモデルはマイク無しでマイク追加オプションがとても安かったので追加したのですがカメラに装着されておらず、カメラ到着2日後にマイクユニットと取付指南が別送で送られて来ました!(カスタムメイドじゃなくて追加パーツだったのか、なるほど安い訳だ)
 分解にコツが必要で手間のかかるDC-0172W入荷分すべて分解する羽目になりましたが、まあこの位の事で文句を言っていたら商売になりません。
 送られてきたマイクは、アンプのない普通のコンデンサマイクでボディに貫通穴もないので拾える音は極端に大きな音と本体に何かが当る音しか聞えません工作機械の作動音や自動車事故など大音響なら記録出来るかもしれませんが、一部のNVRが搭載している音量検知機能用(カメラが盗難や破損被害を受けている時の衝撃音で記録を開始する)が本来の目的だと思います。
 初期設定ではマイク機能がOFFになっており音声が聞こえませんので、CMSで設定→システム設定→エンコードで映像/音声欄のチェックを有効にして下さい(メインストリーム(HD)だけ有効にするときは左側だけ。サブストリーム(SD)も有効するには右側も有効にします)ご使用のインターネット回線の速度を考慮してチェックしてください。
 電圧や周囲に高電圧機材の影響でコンデンサーマイクへノイズが混じり耳障りな時は、OFFにして下さい。 

 全長は直径95高96mmと病院・銀行で良く見るお馴染みの監視カメラを少し小さくしたサイズで最近ではエレベーターのゴンドラ内で見るカメラがこのサイズです。
 取付は本体を分解して内部からネジ止めする昔懐かしい方法です、天井設置した際のケーブルの逃げ穴もありますがケーブルを切られる可能性が高いので基本は天井に穴を開た方が良いでしょう、壁面の場合はケーブルカーバーを取り付けてケーブルを直接触れない様にして下さい、まあ日光劣化を避ける事の出来るのでお勧めします。
 取り付け作業中は、上部ドームパーツを外した不安定な状態で作業する事になりますので、少しでも取り付け作業が迅速に行える様に穴あけ目安シールが付いています、先に穴開けが必要なコンクリートや鉄材の場合などに穴らだけしなくても済むので助かります。
 本体で外から見える3つのネジはイタズラ防止用のTRXネジを使っておりTRXL字レンチ付属が付属しており別途購入する必要がありません。

 3つのTRXネジは脱落防止タイプでボデイに収まった状態で上部パーツが外れます、上部パーツと台座パーツは落下防止ケーブルで連結されており「これでもか!」と言うほどの落下防止対策がされています。
 造営材取付用のアンカー付きネジは太さ3㎜程度ある長い物が付属しています、恐らく過重20Kg程度の物なので3つ正常に取り付けたら人がぶら下がっても落ちる事はないでしょう。
 ただ1つご注意いただきたいのは、ドーム型は取付面の防水は考慮されていません造営材に凸凹があると容赦なく水が浸入しますパッキンを挟んで固定するか取付後シーリング材で防水処理を行って下さい。

 カメラの回転や上下の向きはABSパーツ同士のしなりのみで黒いボール状のカメラユニットが水平90度、垂直90度ほど回転でき、カメラユニットを抑えている土台パーツが水平210度くらい回転します。
 多少の振動ではズレないのは良いですが、水平回転はそれ程でもないですが垂直はかなり固くなっておりボール状なのでしっかり掴む事が出来ず苦労します、頻繁に方向を変えないカメラなのでこんなものかもしれません。
   赤外線LEDは12個が円周ではなく210度程度で配置され放熱板のない汎用LEDボート砲弾型LEDが使われています、到達距離は10m以下拡散角度は90度でしょうか、なぜ210度に配置しているのか?は天井で赤外線の光が天井を照らさない為にこの配置になっています、光の拡散に偏りが発生しているはずですが視野角80度前後の3.6㎜レンズではさほど影響がありません。
 このDC-0172Wはレンズとアクリルカバーの隙間にスポンジパッキンが追加され隙間を塞ぎ赤外線夜間撮影も問題なく行えるようにカメラモジュール周りのパーツが改良されています。
 旧型モデルにはスポンジパッキンがなくレンズとアクリルカバーの隙間に反射した赤外線光が映り込み夜間は目の前が真っ白となり昼間しか使えないモデルがあります、不具合を隠して販売している方もおられる様なので他店・個人売買で購入する方はご注意下さい。

 底面に乾燥剤が入っています、ネジ穴に覆いかぶさっている時は尖っていない棒などで真ん中に逃がして下さい。

◆設置について
 下画像は、屋外有線LANカメラの設置設備一式です。
 未来工業の防水ボックスに、TP-Link RE200無線LANコンバータ、簡易POEケーブル、パナソニックのコンセントとスイッチを収めています。 Wifiカメラの方が「手間がいらず便利そうだ」と思わるのかもしれませんが、壁一枚隔てるだけでWifiが極端に弱くなる事をご存じでない方が多く「設置した場所では電波が弱く映像がカクカクとしか再生しない」「隣家の影響でWifi接続が度々切れてしまう」など「実用にならないから」と質問や返品を要求されるお客様がおられます。
 当店が設置作業やアドバイスを行う場合は、有線での接続をメインとしてどうしてもLANケーブルを配線できないお宅には。有線を5Ghz対応無線LANコンバータでwifi接続する事でご対処させて頂いております。

 カメラ内臓のWifi規格は2.4Ghzと古い為に混線しやすくノイズに弱い為に長期間安定高速接続が必要な防犯カメラに使うには難があり、Wifiカメラでも電源ケーブルを配線しACアダプタも防水対策が必要となれば、結局は上画像の防水BOXが必要になり有線LANカメラをコンバーターでWifi化するのと手間は変わりません。
 「肝心な時にWifiが切断していて証拠画像が取れてない」とか「見たい時に見れなくても良い」などおもちゃ程度として使うなら構いませんが、防犯目的で常時運用したいのであれば数千円追加して実用運用される事をお勧めいたします。

窓に近くにカメラを設置するなら、隙間LANケーブルがお勧めです。 11ac対応のWifiコンバーターがお勧めです。
防水ボックスは中に収める物と配線を考え最適な物を購入してください。

CMS設定画面をキャプチャしました。説明が欲しい所がありましたらご質問ください。

◆DC-0172Wベスト使用環境

◆DC-0172W詳細スペック

センサー

 H62 CMOS (1280 x 720)

ビデオ圧縮

h.264

レンズ

3.6㎜

 ネットワーク

RJ45

SDカード 

なし

ONVIF 

サポート

電源 

入力DC12v/2A

 本体サイズ

96mm X 64mm

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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