K5-JN-IP409E-POE 顔・車両検出対応 POE給電５００万画素ピンホールレンズ超小型ネットワークカメラ

by oosaka-bouhan · 公開済み 2025年1月29日 · 更新済み 2025年1月29日

K5-JN-IP409E-POE

8.7

コストパフォーマンス

9.0/10

設定・操作・安定性

8.0/10

設置のし易さ

9.0/10

良い点

顔・車両検出
小型軽量設置楽
暗視撮影良好

悪い点

micro-SDなし

Yahooショッピングで購入

　K5-JN-IP409E-POEは、K4-P03H41 極小ピンホールレンズカメラは使い勝手が良く意外と需要が高いので「超小型筐体＋ピンホールレンズ」ネットワークカメラのラインナップを本格的に増やす為に入荷しました。
　K4-P03H41はiCSeeカメラ互換でiCSeeアプリカメラと同様にiCSeeアプリ対応NVRレコーダー、VMSソフトで運用できますが「カメラ詳細設定はブラウザで行う」「検知が動体検知のみ」など運用と機能に制限があり適応性に欠ける所があり、正式なiCSeeアプリ対応で最新AI検知機能が使えるピンホールレンズカメラとして選定しました。
　新しくラインナップしたK5-JN-IP409E-POE ネットワークカメラは、横縦４０ミリ x 厚み１５ミリ(レンズ含み２２ミリ)の小型箱筐体にＦ3.7のピンホールレンズを採用、ピンホールレンズカメラとしては珍しく筐体裏にコンデンサーマイクが装着されており音声も収録可能になっています、筐体は防水機能はありませんが１ミリサイズの貫通穴があればピンホールレンズを装着できますので防水ボックスなど改造して屋外で使用する事も難しくないと思います。

　最新AI検出機能「顔検出」と「車両検出」と従来の動作検知・ヒューマン検知機能に対応（両機能は同機能対応のNVRレコーダーに接続しないと有効化できません）顔や車両検知機能はかなりの遠方対象でも検知しますがオペレーターが対象を認識しづらいので有効に利用する場合は画面で監視対象が５００円玉サイズで撮影できる場所に設置する事をお勧めします。
　筐体は重量はケーブル含んで110ｇと軽く薄いコンパネに石膏ボードフックなど簡単に固定しても落っこちる事は無いと思います。
　次に映像ですがK5-KX500D-13-PTZと同じCMOS映像素子を採用しており処理能力は同じなのですがピンホールレンズは直径が小さく採光率が低い為に若干暗視能力が劣ります、またピンホールレンズの特性で画面外周に若干の歪みが生じますから遠方の対象物の撮影よりも撮影対象が近い近接撮影が適しており遠方撮影や夜間暗視撮影を中心に考えの方は従来タイプのカメラをお勧めします。

　K5-JN-IP409E-POEには赤外線LEDが搭載されていませんが設定で赤外線ON/OFFが残されておりディフォルト設定では夜間白黒映像になってしまいます、夜間のカラー撮影する場合はカメラ設定で「カラー」を選択して下さい。
　補助光なしカラー暗視撮影ではノイズが入り若干輪郭の鮮明が落ちてしまいノイズが入りますが映像情報が増えるのでぜひとも選択して下さい、ただし光を増幅して撮影するスターライトCMOS素子の特性的に光が全く無い洞窟や地下室では映像は真っ暗になってしまうのでその様な用途で使用する場合はLEDライト内蔵カメラをご購入下さい。
　

　次に新しく採用された「車両検出」機能ですが、簡単言えば顔検出の車両版でNVRレコーダーのトップビュー画面右端の顔検出バーに撮影された車両をトリガーとなり撮影画像のタイムラインに記録され、再生モードでトリガー画像（車両の画像）一覧からサルネームを選ぶとタイムライン前後数秒がピックアップ再生されます。
　試して見た限りではセダン、バン、トラックなど形状の異なる車両も検出されバイクも時々検出されていましたから、映像に占める移動体の移動距離により検出する仕組みなのだと思われます、恐らく車両正面からの撮影や高速移動する車両はやや検出率が落ちると思いますが、車両検出の必要性が高いのは駐車場監視や犯罪の下見で低速走行する車両だと思うので支障は無いでしょう。
　最後にカメラの構造ですが、POE給電と通常の12V給電に対応していますPOEならLANケーブル１本で給電と通信が可能で将来的に4Kや8Kの超高解像カメラへのアップグレードをお考えの方はインフラを先に用意される事をお勧めします。
　暗視能力が高いのでそれ程必要ありませんがLEDは白色LED９個、赤外線LED４個をPT回転前面にびっしり内蔵しています、当然ヒューマン検知で夜間白色LED自動点灯、画面内の移動体を追跡する自動追跡機能など従来品のK6-XM81-BLやK6-XM81-BLネットワークカメラと同等に行えます。
　他に128GBまでのmicro-SDカードで本体のみで録画機能（できばNVRレコーダー録画をお勧めしますが）ネットワークカメラ共通規格ONVIFに対応しています、ONVIFはHIKVISIONやdahua(ダーファ)と互換性があり他社のNVRレコーダーでONVIFカメラとして運用可能です。（全てではありません）
　正式iCSeeアプリ対応カメラなのでiCSeeアプリだけでなくXMeye /XMeye Proアプリ、Windows用カメラ設定・閲覧ソフト「CMS」「VMS」Windows32-64bit/Apple Mac用ブラウザさえあればカメラにアクセスできるリモートサイト（https://v2.xmeye.net）での運用、ローカルネットでもインターネット接続でもGoogle chromeやMicrosoft edgeなどのブラウザーで設定と映像の確認できるなど、他のアプリ対応カメラでは出来ないマルチプラットフォームで柔軟な運用が可能です。
　またローコストネットワークカメラとしては珍しく頻繁なファームアップデートが行われており微妙な初期不具合あっても解消される場合があります。

◆ご使用必須条件

①自宅にインターネット回線がある事。
②設置場所に有線LAN回線が運用可能な通信量で接続できる事。
③自宅ルーターのパスワードを管理しSSIDとSSIDパスワードも管理している事。
④スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
　◆スマホでの設定方法→iCSee　google play と Appleストアで配布
　◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→VMS
　◆設置予定場所のWifi感度を測定方法して下さい→クリック
　◆ヒューマン検知・ダブルＬＥＤ機能の設定方法→クリック
※ご購入後の返品のご注意※
　本製品は屋外用と言う性質上、設置前に正常動作を十分に確認してから設置作業を行って下さい一度でも設置した商品は「通信できない」等の理由での返品・返金には応じかねます事をご了承の上ご購入下さい。

◆K5-JN-IP409E-POEネットワークカメラレビュー

　K5-JN-IP409E-POEは、人手不足で店舗のロビー・ホールなどに専用の人員を配置できないので来客をバックヤードで確認できる様にカメラを設置したいが「如何にもなサイズのカメラは設置できないorしたくない」店長・経営者のお客様向けにラインナップしました、店舗の場合「顔検出」で的確に来店を検知する事が出来るので便利かと思われます。
　本体のサイズ的にmicro-SDカードが装着できず単体の録画はできませんが最新AI検出機能「顔検出」と「車両検出」は同機能対応のNVRレコーダーに接続しないと有効化できませんから、AI機能・録画機能を活用する方はK8-40S10S-KL-16 / K8-NBD88X10S など顔・車両検出機能対応NVRレコーダーとの同時使用を強くお勧めします。
　搭載処理チップはGOKE GK7205V500 CMOS映像素子は恐らくSMARTSENS のSC401AIか501だと思います、GK7205はカスタマイズ前提チップらしく末数字500がIPカメラで300/200 がエンコード、510がNVRレコーダーなど用途によりモデルが細分化しているそうです、SMARTSENS は（电子科技股份有限公司 SmartSens Technology ）で日本にも法人があるグローバル映像素子製造会社です、最近は高価格帯カメラの映像素子にもこの会社の製品が採用され始めており恐らく近い内にほぼ独占すると思います。
　以前にこの小型筐体タイプのピンホールレンズカメラを検討した時は高解像度タイプでは発熱も大きく小さな筐体では排熱が足らず熱暴走が発生するモデルが多く断念していたのですが、K5-JN-IP409E-POEが採用したGOKE GK7205V500 CMOS映像素子SMARTSENS SC401AIは発熱が少なく２４時間動作させた状態で筐体温度が外気温＋１０℃と驚く程の低発熱となっています、さすがに室温４０℃以上では内部温度が５０℃となり熱暴走が起こる可能性が高くなる為にかも知れませんから取付場所に制限がありますが一般的な室内なら問題なく動作すると思います。

　K5-JN-IP409E-POEを含むGOKE GK7205V500 処理チップをを採用したカメラ（K5-KX500D-13-PTZ）はVMSソフト（Ver2.2.1.16 ）のバグフィックスが完了していない様で、カメラ設定変更が上手く反映できない箇所がある様です、K5-KX500D-13-PTZではエンコード設定でこのK5-JN-IP409E-POEではカメラ設定の項目が反映が不確実になります、NVRレコーダー経由なら何故か問題なく行えますしブラウザから直接カメラしたりiCSeeアプリXMeye Proアプリでも設定変更できますから致命的ではないのですが手間が増えるので対応したVMSソフトを提供して欲しいのですが音沙汰がありません、噂では大変な状態（金銭的に）らしく分からない訳では無いのですが「新しいカメラ出すならそれに対応したソフトも用意するべきじゃない？」と思うのですが違いますか？。