XDV360 パノラマ360度撮影アクションカメラ購入
予備バッテリーを追加購入しSOFER GOTouchアクションカメラでバイク用のドライブレコーダーは事足りているのですが、以前から気になっていた360度パノラマ撮影可能なXDV360 アクションカメラを安く購入できたので記事にします。
購入したのは派手なパッケージに入った 360 EXPERIENCE VIDEO なる商品です、ノンブランドで決まった型式や名称がなくパノラマ・360・VR…アクションカムなど販売店により色々な名称で発売されています、日本では使用するアプリ・ソフト名称から「XDV360アクションカメラ」と呼んだ方が通りが良い様です。
レンズが1つのパノラマカメラは220超広角で半球360度、上前後左右の映像を一気に撮影できるのでその場の空気感、地域感、臨場感あふれた映像を撮影する事ができます、沢山の人が集まる祭りやイベントなどを撮影すれば今までと違った面白い映像が撮影できるでしょう。
動画の撮影モードは6モードあり、被写体に合わせて解像度とフレームレートを調整できます。
2448 x 2448 30fps/2048 x 2048 30fps/1440 x 1440 30 or 60fps/1072 x 1072 30 or 60fps
動きの多い被写体なら解像度を下げてフレームレート上げるなど選べは良いかと思います。
ただ広範囲を撮影する仕組みの為に空間面積辺りの解像度が落ちてしまう事とレンズ正面とレンズ円周の解像度の違い、全範囲の光量からホワイトバランス調整(WB補正)を行う為に視野内に高輝度光源(太陽など)があると映像が暗くなる原理上の欠点とレンズ形状から円周周辺の映像が歪み・ぼやける傾向があり、高解像度でハッキリ・クッキリ撮影する必要がある用途には向いていません。
画像では小さく感じますが、SOFER GOTouchアクションカメラより幅が少ない分奥行きと高さがありトータルサイズは大きくカメラ単体に防水機能が在りませんから雨天は防水ケース入れて使用しなければならずSOFER GOTouchアクションカメラよりも設置面積は大きくなります。
丸く座りの良い形状は可愛いのですが屋外で使う事が前提のアクションカメラとして最適とは言えず、丸く握り辛い形状なので傾斜地で落下させれば何処までも転がって行ってしまいますし、木や岩に置いて自撮りしたい時も垂直方向で固定するには付属アタッチメントを使う必要があり扱い辛さと融通性の悪さばかりが目立ちます、Gopro系アクションカメラとの差別化を目指し丸形状にしたのだと思うのですが評判が悪かったのでしょう次モデルは四角形状になっています、妥当な選択です。
当然ですが防水ケースはカメラに合わせたドーム形状なので素手なら良いですがグローブなど手袋を装着した状態では落とさない様に常に気を配る必要があります、またケースには電源ONOFF録画ONOFFの2つのボタンしかなく液晶下の上下ボタンが操作できないので防水ケースを装着した状態ではWIFIのONOFFや設定変更が操作不可能になります。
防水ケースは全面アクリルなので傷つきやすくレンズ付近に深い傷が入ってしまうと常に影が入り込む事になります、GoPro系アクションカメラではレンズ部分はガラスで互換の防水ケースが安価で購入できるのですが、XDV360アクションカメラは専用ケースだけに単体で入手する事も難しく取扱いには注意が必要です、MTBやモトクロスなどの競技や林道走行などアクティブ過ぎる用途には向いていないかもしれません。
パッケージのQRコードや取説の文面にはXDV360アプリが対応アプリと明記されていますが2016年以降更新されておらず一部の機種で動作に問題がありましたので、XDV360の他にXDVアプリも併用しています。
XDVアプリ Android版 クリック
XDVアプリ iOS版 クリック
基本的にXDV360からVR表示機能を省いているだけで操作に違いはありませんが、XDV360にはないタイムスタンプ表示のONOFFなど設定項目が増えており更新バージョンも新しいので、XDV360が起動しない方はXDVアプリのご使用をお勧めします。
スマホ・タブレットによりますが、機内モードにした状態で「WifiをON」にして「XDV360 アクションカメラのアクセスポイントに接続」の手順でないと起動時のカメラ認識に失敗します、SIMがないスマホやタブレットでは機内モードにする必要がなかったので恐らくLTE回線などネット回線が2つある状態だと上手く処理できないでしょう。
XDV360 アクションカメラのテスト撮影はこんな感じ。(半球360度映像です、マウスで視点を移動させる事が出来ます)
タンデムシート側に付けて撮影してみました。(リアボックスが無ければもっと面白いかも知れません)
夜間動画です。(暗視はソコソコ、無照明の過疎地は辛いですが市街地なら実用だと思います)
Youtubeの仕様なのか元データより若干画質が劣化してしまうのですが、XDV360専用ソフトからYoutube形式の動画を出力して通常のアップロード作業を行うだけで手間なく3D動画を投稿できます。
撮影範囲当たりの解像度は高くありませんが動画をくるくる回せるのはやはり面白く「あの時後ろはこんな事になっていたのか」と今までは違った楽しみ方が出来ます。
最近「常磐道 あおり運転」の影響で屋内カメラを備えるドライブレコーダーが人気らしいのですが、前・後・室内の3カメラのドライブレコーダーは高価すぎたり前方向以外の解像度が低すぎて実用に難があったりしますから、車内撮影専用にXDV360アクションカメラを使っても良いかも知れません、電源連動の録画開始・停止モードがありドライブレコーダーとしての運用も問題はありません、ただ範囲当りの解像度が低いので一般的なドライブレコーダーとの併用をお勧めします。
晴天で上方向きで撮影すれば必ず太陽が映り込みホワイトバランス機能で映像が暗くなります、パノラマカメラでは必ず起こる問題なのですがXDV360アクションカメラに搭載されたCMOS映像素子はSONY IMX179 らしくホワイトバランス調整(WB補正)をそこそこ上手く処理していると思います、極限まで綺麗に撮影したい場合はホワイトバランスの設定値を都度調整するかWifi接続してスマホアプリで手動調整して下さい。
静かな時はカラスの鳴き声、インジェクションポンプの作動音までしっかり録音している事からマイクの収音性能は高くこのクラスのカメラとしては悪くありません、気になるマイクの風切り音はマイク穴にシールを張れば軽減できますし振動によるビビリ音は恐らくコンデンサーマイク自体が振動しているのでしょうからカメラを分解してのコンデンサーマイクを強固に接着するかスポンジなどで隙間を詰めれば解消すると思います。(XDV360アクションカメラは分解し辛い構造なので大変ですが)
アクションカメラとしては珍しく底面に三脚用の1/4インチメスネジがあり一般的な撮影機材を流用する事が出来ます、脚やジンバルで固定して通常カメラと同じ様に扱えますから常時3D動画は無理としても空気感を伝えたい場所やイベントの時にサブカメラとして使用すれば投稿動画にアクセントが出来て面白いかも知れません。
低価格で入手できそこそこ楽しめるXDV360アクションカメラなのですが私の購入した個体はバッテリーが完全放電しており充電不可能でした、恐らく長期間売れ残りだったから安く放出されたのでしょう、USB給電でも動作しますが都度時間を合わせたりカバーを取った状態で使用しなけらばならず不便過ぎるのでバッテリー調達は必須です。
XDV360アクションカメラのバッテリーは”V1”と言う型番で一般的なアクションカメラ用バッテリー ”PG1050” に比べ僅かに薄く端子位置が逆なので互換性がありません、一応国内で取り扱っている店がありましたが法外な値段で外国から取り寄せても ”PG1050” に比べて安くはありません。
なので、”PG1050” のバッテリーセルを ”V1” に移植する事で対処します。
両方のバッテリーは表面シールを剥がせば簡単に分解でき、 ”PG1050”の方が容量が少ない分バッテリーセルが小さく ”V1” にすっぽり収まるサイズなので移植可能です。
ただしバッテリーセル基盤も壊れている可能性もありますから動作確認しておきます、正常なバッテリーセルを仮接続すると5Vを出力し入力すればセル側に4.12Vを出力しますから壊れてはいない様です、充電制御は電圧のみで温度センサーの類はありませんから+-を間違わずバッテリーセルをハンダ付けすればOKです。
”PG1050”のバッテリーセルを取り出し ”V1” にハンダ付けしてから表面のシールを元に戻しXDV360アクションカメラに修理した”V1”バッテリーを装着したら問題なく動作し充電も問題ありません、バッテリーの容量は150mA小さくなりましたが3時間程動作したので許容範囲です。
手間は掛かりますが530円で修理出来ました。
完全にシールドされて分解不可能な国産デジカメのバッテリーでは行えませんが、中国製アクションカメラのバッテリーは分解しやすい構造でバッテリーセルさえ収まれば修理できますので、特殊形状で交換用バッテリーが入手できない場合の最後の手段としてバッテリーセル交換にチャレンジしてみ下さい、ただしショートさせたり規格の合わないバッテリーを使った場合、火災・爆発する可能性がある事を認識して自己責任・リスク覚悟で作業して下さい。
この度、最初の写真の360°カメラを購入したのですが、スマホとの接続に苦労しています~
スマホは楽天のoppo-A5-2020ですが、家のWiFiル-タ-の電波が強いのか、「機内モ-ド」にしてカメラのWiFiに繋げてもアプリを開くと家のWiFi電波に変わっちゃいます~?これは電波に干渉されない所でやれば接続されるのでしょうか?アドバイス宜しくお願いします。
一旦 ActionCam アクセスポイントを削除して、再度Wifi接続して同じ結果になるか確認してみて下さい。
屋外にカメラとスマホを持ち出して正常に動作するならスマホ設定やOSのセキュリティで「インターネット未接続のWifiアクセスポイントを自動切断」の様な設定が無いか確認してみて下さい。