K2-YTJ-NX3C2004 自動追跡機能搭載 Wifiローコスト PTネットワークカメラ

K2-YTJ-NX3C2004

4800円
8.7

コストパフォーマンス

8.0/10

設定・操作・安定性

9.0/10

設置のし易さ

9.0/10

良い点

  • 自動追跡
  • 安定・汎用性高い
  • 自動追跡

悪い点

  • 有線LAN無
  • ベーシックな筐体

 K2-YTJ-NX3C2004は、標準的なPTカメラ小型筐体に最新XM530 DSPチップを搭載、ヒューマン検知機能と自動追跡機能が追加された、iCSee,XMEyeアプリ対応カメラの最新モデルです。
 XM社認証カメラモジュールを採用していますので、同社無料提供スマホアプリ(iCSee XMEye)Windowsソフト(CMS VMS)Appleパソコンソフト(VMS)ブラウザがあれば使用できるリモートアクセスサイト(https://www.xmeye.net)などスマホアプリだけ多くのカメラと違い幅広いプラットフォームで使用できる汎用性の高さと、エリア指定できる動作検知、E-mail/FTP転送、SDカードへの常時録画、などの本格防犯カメラとしても使えるリーズナブルで高性能なネットワークカメラです。
 ボディ筐体は K2-PT072YTJ の膨らみがないK1-RD002など他アプリカメラと同じフラットな汎用筐体を採用しています、最新XM530 DSPチップに更新されたのでH.264エンコードより高圧縮高画質なH.265xエンコードに対応し低速回線時の再生画質が向上と録画時間の延長、自動追跡機能、ヒューマン検知機能に対応した新世代機能を搭載した小型ローコストのPT首振り式ネットワークカメラです。
 サイズは全高105 直径68㎜とハーフサイズのペットボトル程度の大きさでウエイトなどは入っておらず非常に軽いカメラです、デザイン的なアクセントは無く各機能を妨げる事が無い様に極力シンプルにデザインされた筐体です、シンプルだけに洋室でも和室でも違和感はないでしょう。
 カメラ諸元は、赤外線LEDが6個で無照明で10m程レンズ性能的に6m程度が実用距離となります、シンプルなデザインなのでPT回転域が広く水平360、垂直110度まで回転します、Micro-SDカードを使えば常時録画(ループ上書き可)と動作検知録画の平行録画、スマホへの検知通知、検知画像のE-mail・FTP送信、マイク、スピーカーの双方向通話、ネットワークカメラ標準規格ONVIF対応など豊富な防犯機能を使用できます。
 ネット接続が2.4GHzのWifi無線LANに限られ融通性が劣りますがWifiルーターと同一階で運用できる屋内環境なら何とか実用できるでしょう。
 電源はスマホと同じ5V USBなのでスマホACアダプターの流用や兼用、ポータブルUSBバッテリー使えば完全なケーブルレス運用も可能です。
 「とにかく安い防犯カメラ欲しい」「昼間のペットの様子が知りたい」「難しい事はいいから外で自宅の様子を見たい」「雑居ビルなのでWIFIは無理」「新機能を試して見たい」と言う方にお勧めします。

◆サポート情報

◆セットアップ・アドバイス
 初期設定作業は、iCSee Proでも AnySeeのどちらでも行う事が出来ますが、AnySeeアプリの新機能への対応が遅れており、不具合がない場合はiCSee Proのご使用をお勧めします。
 iCSeeアプリで初期設定を行う前に、ご使用の無線LANルーターの設定確認と再起動、K2-YTJ-NX3C2004を通電後リセットボタンを押し工場出荷状態リセットするとトラブルなく完了します。
 K2-YTJ-NX3C2004のリセットボタン(レンズの上のSDカードスロットの横)を細いピンで8秒ほど押し続けて離すと、英語で「factory…」の音声が聞こえリセットシーケンスに入ります(決して電源を抜かない様にお願いします)1分程度でリセットが完了し実働状態となり「”System start-up” ”wait for configured”」の音声が聞こえたら、初期設定を開始して下さい。

◆ご使用の必須条件
①自宅にインターネット回線がある事。
②自宅ルーターのIDとパスワード、Wifiを管理している事
③スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
 ◆スマホでの設定方法→AnySee/iCSee google play と Appleストアで配布
 ◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS
 ◆設置予定場所のWifi感度を測定方法して下さい→クリック
 ◆ヒューマン検知・ダブルLED機能の設定方法→クリック

◆K2-YTJ-NX3C2004カメラレビュー
 K2-YTJ-NX3C2004はK2-PT072YTJの後継機種として選定したカメラです、始めてネットワークカメラを購入する方には「良く分からない物に高額な投資したくない」「初期設定が難しそう」と躊躇される方も多く、お求め安い価格のモデルをラインナップに加えておく必要があり、もっと安価な720Pカメラも検討しましたがヒューマン検知機能が1920×1080P以上の解像度を必要とする為、自動追尾、ヒューマン検知など全ての新機能を運用できるK2-YTJ-NX3C2004を入荷しました。
 有線LANポートが無いので駅前の雑居ビルや飲食テナントビルや集合住宅での運用では隣家のWIFIによる混線が心配です、ご購入前に必ず自宅・会社のWIFI強度をご確認してください。

 設置は棚や机に立てる他に、底面の1/4インチメスネジを使用する取付アタッチメントが付属していますので、アタッチメントを壁にネジ止めしてカメラにオスネジを取り付けて滑り込ませるように設置できます、引っ張るだけで外す事が出来ませんから軽い気持ちで持ち去れたり方向を変えられたりする事が無く簡単な仕組みですがよく考えられたアタッチメントです。
 ただ付属アタッチメントでは回転方向だけで角度調整が出来ませんから設置に難がある場合は、一般的なカメラ三脚や防犯カメラ取付ブラケットをご使用ください。

 上のYoutube動画はK2-YTJ-NX3C2004の録画データを最低限のコンバートで作成した物です、ハードウェア的にはK2-LS-B8-ATと同じなので解像度はフルサイズ1920x1080Pですから高画質タブレットやPCモニターでも十分な品質だと思います、内臓マイクは多少ノイズは混じりますが収音性は高く屋内カメラとして過不足なく運用できると思います。
 CMOS映像素子も同一なのかK2-YTJ-NX3C2004も低照度撮影能力が高く夜間に流れる雲や星明りまで撮影できています反面昼間に黒が強く出る特徴もSONY IMX スターライトCMOSの特徴と一致しているのですが、カタログにはそれらの記述がありませんし価格的にも考えられないのですが、SONY IMX225 CMOSよりやや劣る程度の低照度撮影能力です。
 一般的な住居では赤外線が届くので能力を生かせませんがセレブなお屋敷やゴージャスなマンションのエントランス、大きな倉庫などではこの低照度撮影能力が生かせるでしょう。

 自動追尾機能は旧来の動体検知を利用した仕組で動体検知したエリアへカメラを移動させる極めてシンプルでベーシックな方式なのですが、新機能のヒューマン検知では自動追尾機能を使用できません。
 
動体検知とヒューマン検知は排他利用な事もありますが両機能の仕様がかなり異なるので並列で運用できるシステムを構築するのは難しく、アラーム機能が複数あり高度な処理能力を持つ上位モデルしか搭載できていません。
 「人の顔を追跡して撮影できるの?」と思っている方はご注意ください。

 iCSee/AnySeeアプリ対応カメラの自動追跡機能はこんな感じです。

 動体検知を利用しているので検知感度と追跡持続時間のWatch Timeを調整できます、Watch Timeとは検知が無いとホームポジションに戻るまでの時間設定です、PT回転速度に限界のある単カメラの追跡機能では動体を見失う事も多くこの機能は必須なのですが30分まで設置値が必要なんでしょうか少しのんびりだと思います。(現在の最上位モデルの自動追尾はWカメラでパノラマレンズが検知してPTZレンズが追従撮影する仕組みです)
 人間サイズのターゲットなら結構スムースに追従できますが移動と停止をランダムに繰り返す対象や高速で移動する対象では確率性は高くありません、分かり易く表現すると「大型犬ならそこそこOK」「小型犬でギリギリ」「移動が3次元な猫は厳しい」となります。
 自動追尾に関連してカメラ位置を3つまで記憶できるカメラポジション機能とその3つのポジション位置を順に移動するクルージング機能も搭載されました、現状はiCSee/AnySeeアプリでしか設定・コントロールできないのですがカメラ位置を正確にコントロールしたい要望はネットワーク回線が貧弱なスマホの方が高くアプリを優先したのでしょう、一応パソコンソフトCMSやVMSでもiCSee/AnySeeアプリで設定したポジションへ移動するのですがiCSeeアプリでの動作と微妙にズレがあり何か制御系が違う動きをします。
 ポジション記憶機能を搭載した事により以前のiCSee/AnySeeアプリ対応カメラと異なりリミット位置まで首振りするスタートアップ動作を行い回転可動域の確認しスタートアップ動作完了後に設定ポジション「1」で静止する様になります、つまり「1」がホームポジションとなります。
 特定の監視位置を決めている方は停電などに備えて特定の監視位置をポジション「1」へ記憶させておいて下さい。

 新機能ヒューマノイド検知機能とは、監視エリア、監視領域に入る・出るを監視・検知するインテリジェントカメラの検知機能を人間専用に特定した機能縮小機能です。
 テストした限りでは、顔以外の物はどれだけカメラにかざしても検知しませんが、画面で100円硬貨程度のサイズに「人間の顔」映ったら問題なく認識して検知します、正面顔より劣りますが横顔でも検知する事から3次元的に頭部を解析している事が分かります、「ヒューマノイド検知」と聞いて人の所作を解析するのかと思っていたのですが「顔」のみを検知対象としている様です。
 従来の動体検知では風で動く枝や葉・光の変化など映像変化を片っ端から検知してしまいますから、監視対象が人間に限定されますが非常に魅力的な新検知方法だと思います。
 防犯カメラとして期待できるヒューマノイド検出機能なのですが、設定するアプリ・ソフトウェアの対応が遅れており現時点2019/11/6ではパソコンならVMSソフト V1.20.0.15.T.20190527最新バージョンiPhone/ipadのAnysee/iCSeeアプリでしか設定する事ができません、Android版のAnySee/iCSeeアプリでは設定項目すらなく、CMSソフトは機能ON/OFFしか行えません。
 Android版アプリは近々にバージョンアップされると思いますが、CMSソフトは基本設計が古すぎて機能追加は難しいかもしれません慣れたソフトを手放すのは辛いですがそろそろVMSソフトに更新する時期が来たのかもしれません。
 他アプリカメラでは自動追跡や顔認識機能はオンライン状態でしか機能しないカメラ(サーバーの命令で動いているのか?)があるのですが、K2-YTJ-NX3C2004ではオフライン状態(ネット回線を接続していない)でも自動追尾機能・ヒューマン検知機能が動作します、インターネットと接続していない閉鎖されたイントラネット内での運用で来ますから屋外イベント会場での監視業務、レンタルガレージや倉庫などコンセントがあるがネット環境がない場所でカメラを運用し必要な時にアクセスポイント接続して録画したデータをスマホやパソコンにダウンロードするなどスタンドアロン運用でも新機能を使う事が可能です。

 消費電力は、5V の通常300mA、PT回転2モーターで640mA、赤外線LED6つで440mAと新機能カメラとしては消費電力はやや控えめですが、それなりに変動がありますから長期間安定して運用したい場合は5V2A程度のUSBアダプターで運用された方が良いでしょう。

◆K2-YTJ-NX3C2004ベスト使用環境

K2-YTJ-NX3C2004のカメラ設定画面をキャプチャしました。説明が欲しい所がありましたらご質問ください。
iCSeeアプリ

VMSソフト

CMSソフト

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

おすすめ

5件のフィードバック

  1. 岩田 より:

    初めまして。外見は似てるのですが型番が違うようなので、こちらに質問しても良いのかどうか…。もし的外れでしたら申し訳ありません。
    BENEVE 1080を購入し順調に使用できていたのですが、今朝6時に、昨日のお昼からずっと録画状態が続いていることに気づきました。5分おきに5分間の録画、という状態です。
    録画されたものを確認しようとするとエラーになり、10005-6102と出たので、接続に問題があるのかとルーター等を再起動したり本体も接続し直したりすると録画は見られるようになり、カメラも映るようになりましたが、その後再度確認してみると「ビデオが正常に開きます」と出るもののカメラが表示されるはずの画面には「is buffering,please later」と出てしまいます。
    スマホはandroid7.0、wifiも認識してますしPCも普通に使用出来ています(PCにICSeeは入れていません)。
    どのような対処法があるか教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。

    • oosaka-bouhan より:

       筐体は似ていますがハードウェア的には1世代前のK2-PT200ZX-X1-Wの頃の物ですね、雄迈のカメラではなくsricam 施瑞安のカメラだと思います。
       少し取説を読みましたがyooSeeカメラと酷似したシステムを使っていますから随時中国P2Pサーバーを経由するライブ配信型のネットワークカメラの様に思います。
      ライブ配信型のネットワークカメラの場合、中国サーバーの処理オーバーや回線延滞に左右され不具合が発生してもユーザー側で対処できる事はほとんどなく中国のサーバーが強化される事を祈ることぐらいしかできません。

      • 岩田 より:

        お返事遅くなり申し訳ありません。丁寧なご説明ありがとうございます。
        質問させて頂いた時は「アラームビデオ」が録画状態でしたが、翌日から「普通のビデオ」が24時間録画されるようになっていました。
        こちらで出来ることはないのですね。
        少なくとも録画確認の際に「アラームビデオ」を選ぶと「普通のビデオ」は表示されないので、「アラームビデオ」が24時間録画されていたよりも異変が確認しやすく、仕方ないな、と思います。ありがとうございましたm(._.)m

  2. 岩田 より:

    こんにちわ。その後読み込みの遅さなどがありましたが何とか使えていました。が、昨日の雨に濡れてしまい(野良猫確認用に屋外に置いてましたが、雨避けの隙間から雨が入ってしまいました)、
    再度設定しようとしましたが、「”System start-up” ”wait for configured”」の音声の”System start-up” の後違う言葉が聞こえますが英語が分からず…。
    スマホでは「接続できません」と出ます。元々室内用なので濡れて壊れてしまったのでしょうか・・・

    • oosaka-bouhan より:

      スタートアップ音声が再生されるなら壊れていないと思います、リセットボタンを押して工場出荷状態に戻し再度初期設定を行えば大丈夫でしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)