Internet Explorerでしか設定変更できないカメラに対処する方法【IE11完全終了】

　Internet Explorer11ブラウザが2022年6月15日にサポートが終了し、暫くの間はIEとEdgeブラウザーが併用出来ましたがWindowsアップデートにより強制的にEdgeブラウザーが起動するようになり、本年6月にEdgeブラウザーのInternet Explorerモード（Microsoft Edgeでカメラにアクセスする方法）も使用不可能になります。
　現在発売されているネットワークカメラはスマホ・タブレットの専用アプリでの運用を前提としておりInternet Explorerが消滅しても関係ない方も多いと思われますが、困った事に業務防犯ネットワークカメラ中～上位の旧モデルでは「基本設定は専用アプリで行える」が「詳細設定・特殊機能設定はブラウザーアクセスしないと変更できない」と対処に困る状態になっています、メーカーのファームアップでEdgeブラウザーやchromeブラウザーに対応したモデルもありますが、もはや完売したモデルには新ファームは用意されておらずカメラ設定を変更する必要があったりカメラ設定がリセットされた時は、何としてもInternet Explorerブラウザーを使うしか手がありません。
　防犯カメラを業務運用されている方はOSの変化に対処する為に、専用のWindows7など旧OSパソコンを物理的にストックしたりVMwareなどで旧OSを仮想化してインシデントに対応されていますが、個人用途では少しハードルが高いと思われますのでもしその様な事態になった方はこの記事をご参照ください。

◆Windows10限定、無理やりInternet Explorerを起動する。

　ファイル名を指定して実行ダイアログを表示して　iexplore.exe -extoff　と入力して　OK をクリックします。　ActiveXプラグインなどが無いので、カメラ映像は表示されませんが設定項目は変更に可能です。

　設定項目を確認したらカメラ設定を変更します、映像の確認が必要な時はスマホ・タブレットの専用アプリで同時アクセスして確認します。　新規インストールWindows10やWindows11には元からInternet Explorerが存在しないので、長く使っているWindows10のみで行える方法です。
　設定項目表示がActiveXに依存している旧カメラの場合はこの方法でも難しいかも知れません。

◆iPhone ipad のSafariブラウザーでカメラにアクセスする。

　一部のカメラはSafariブラウザーでアクセスする事が可能です。

　良く分かりませんが、SafariブラウザーはInternet Explorer準拠WEBページの互換表示機能が強力なのか、CamHiカメラではカメラ映像の表示も可能でした。
　古いiPhone iPadをお持ちの方は、動作可能状態で保管される事をお勧めします。

◆Androidのchromeブラウザーでカメラにアクセスする。

　一部のカメラはchromeブラウザーでアクセスする事が可能です

　Safariブラウザーと同じくInternet Explorer準拠WEBページの互換表示機能だど思います、残念ながらカメラ映像表示はできませんがカメラの設定変更は可能です。
　Safariブラウザー自体がアップデートされるので将来的にInternet Explorer準拠WEBページの互換表示機能は削除される可能性がありますからいつまで使えるか判りませんが2023/6/30バージョンは使用可能です。

　カメラ設定自体はそれ程CPUパワーを必要としませんから、パソコンショップで捨値で売られている小画面モバイルノートパソコンがあれば十分可能です、VMwareなどの仮想OSで残しておく事も悪くないのですが使用中のパソコンは急に壊れる可能性がありますから、できれば現物の旧OSパソコンを実用状態にして用意される事をお勧めします。