BES-6008WIFI 屋外防水ネットワークカメラ
BES-6008WIFI は、BES-6006の後継機種として入荷した屋外バレット型ネットワークカメラです。
BES-6006販売中に寄せられたご意見「屋外屋根無し吹きさらしでも使用できる金属筐体」「Wifi無線LANへの対応」「microSDカードの常時録画機能」にお答えする為、 BES-6008WIFI を入荷しました。
BES-6008WIFI は、720P(100万画素)カメラモジュール+Wifi無線&microSDスロットオプションモジュール、内臓マイクを金属筐体で最小の奥100x横66x高60mm(アーム込180x66x60 mm)に僅か350g(ABS筐体は200~250g)と金属筐体では断トツに軽い筐体を採用しました、軽く小さいのでDIY取り付けも楽に行えます。
◆ご使用の必須条件(AMAZONでご購入の方は別途ACアダプタをご用意ください。適応は本記事参照)
①自宅にインターネット回線がある事。
②自宅ルーターのIDとパスワードを知っている事。
③カメラを設置する場所まで電源かLANケーブルが伸びている事。
④スマートフォンを持っているWindowsパソコンがあるまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS
※アップグレードするとWifiが使用できなくなります!!!(2018/5/9)
BES-6008WifiをiCSeeアプリでご使用頂いているお客様へ。
機器について画面でアップグレードが可能な状態になっておりますが、決して「クリックしてデバイスを更新してください」をタップしないで下さい。
アップグレードファイルの不具合また適合不一致がありアップグレードを行うとBES-6008WifはWifi(無線LAN)が使用できない状態となります。
既にアップデートを行ってしまいWifiが使用できなくなったお客様は以下の方法でご対処下さい。
①カメラを有線LANで接続しWindosパソコンからカメラにアクセス可能な状態にします。
②pan.sohu.netよりGeneral_DeviceManage_V2.5.2.2.T.20160827.exeをダウンロード又は付属CDよりインストールして下さい。
③kss.ksyun.comより00023660.1General_XM510_50X10-SWC_WIFIXM712.712.Nat.dss_V5.00.R02.zip、ファームウェアをダウンロードして下さい。
④DeviceManageソフトを起動して、IP Search ボタンをクリックして、カメラのIPアドレスを検索します。
⑤検索されたBES-6008WifiのIPアドレス左側を☑して、下方にあるBrowse ボタンをクリックして先ほどダウンロードしたファームウェアファイルを選択し、File Name:欄にファイル名が表示されたら、Upgradeボタンをクリックします
⑥Distribe欄が100%になるまで パソコン・カメラの電源を切ったりせずそのまま待機します。
⑦ファームウェアの書き換えが完了したら、カメラを工場出荷状態へリセットし iCSeeアプリの当該カメラのアイコンを削除してから、APモードで初期設定を行って下さい。
◆セットアップ・アドバイス
BES-6008WIFIはWifi無線LANと有線LANのどちらかの接続方法を選択できます、ただし同時使用はできません。
BES-6008WIFIの初期設定は電源ケーブルとWifiアンテナのみ接続しiCSeeアプリで行う事を強くお勧めします。(有線LANは面倒です)
事業所などで有線LAN専用で運用する場合は、CMS 設定方法 工場出荷状態からの復帰編(windows10)で初期IPアドレス(ルーター無192.168.1.10、ルーター有DHCP)からご使用環境へ適合するIPアドレスに変更してください。
有線LANからWifiへ運用を切り替える場合は、有線LANジャックからLANケーブルを抜きカメラの電源をオフにして10秒程待ってから通電してカメラを再起動し有線LANジャックのLEDが点滅していない事を確認しカメラを工場出荷状態へリセットしてからiCSeeで初期設定APモード( iCSeeアプリでの再登録する場合は有線LANで登録した、同カメラアイコンをスマートカメラ画面(サインイン・一時的訪問 両方共)を削除してからを行って下さい。
◆リセット方法
BES-6008WIFIはスピーカーを内蔵していないのでリセットシーケンスに入った目安の「factory….」の英語音声が聞こえず判断が難しくなっております、工場出荷状態へリセットする場合は、リセットケーブルのタクトスイッチを8秒以上押し続けてから離してください(工場出荷状態への再起動シーケンスに入りますので決して電源を抜かない様お願い致します)30秒程度でIRカットフィルタのソレノイドがカチカチと動作する音(微かな音なので注意)が聞こえ、更に10秒放置して稼働状態になるのを待ってiCSeeで初期設定APモードして下さい。(何故かmicro-SDカードを再フォーマットする時があります取り外す事をお勧めします)
※ご注意※
本製品は屋外用と言う性質上、購入前に設置予定場所のWIFI感度を確認し、ご購入後も設置予定場所近くにカメラを移動し再度WIFI感度を確認しカメラとご使用のWIFIルータ間で十分な通信が行える事を確認してから設置作業を行って下さい。
一度でも設置した商品は「WIFI感度が低く通信できない」等の理由での返品・返金には応じかねます事をご了承の上ご購入下さい。
◆BES-6008WIFIネットワークカメラレビュー
BES-6006は、ボディ結合部をカラーカバーで覆って耐久性とデザインを両立させた私好みの筐体だったのですが、どうやら生産が終了したか十分な在庫がない様で採用カメラが市場から消えてしまい、交代するかの様にBES-6008WIFIが採用したこの小型金属筐体がリリースされました。
画像では大きく感じるんですが、実物はとても小さく標準的な金属筐体を何も省かずそのままミニサイズにした印象です。
比較目安としてミンティアを置いたので大体のサイズはお分かりいただけるかと思います、数値的に縦横サイズで2~30mm程度で奥行きが半分程度に小さくなっただけなのですが、形状が一般的な防犯カメラそのものなので記憶している防犯カメラのサイズ感でこのBES-6008WIFIを見てしまうとミニチュア感が倍増し実際以上に小さいと感じてしまいます。
上のyoutube動画は、CMSでローカル録画したデータを編集した物です、性能的には720P(100万画素)でDSPはXM510、CmosはH62なのでエントリークラスになります、初期設定はかなり低めでスマホに合わせたエンコード設定になっていますから、再生するLAN回線に合わせてカメラ設定→ エンコード で少し画質を向上させる事が出来ます。
XM510DSPの性能的に動き回る動体を撮影する監視には向いておらず、自宅やお店の玄関やガレージなどの定点監視に向いています。
次は夜間撮影動画、H62 CMOSはカラー0.1Lux/赤外線 0.01Luxと照度性能です、人間の目でそこそこ明るい駅前が夜間カラーで撮影できる限界です、これ以上暗くなると白黒の赤外線暗視撮影に切り替わります。
カラ/白黒の照度差が近いので、繁華街など点滅する照明があり周辺の明度が一定でないロケーションではカラー→白黒赤外線→カラーと度々切り替わり目障りかもしれません。
次は赤外線撮影動画。門柱やバルコニーから自宅玄関・窓を監視する使い方ならほぼ問題ないかと思います、ブロックノイズは発生していますがカメラを固定すればノイズは集束します、ただし自宅又は会社から外に向けて設置した時に雨粒、虫、自動車のライトが頻繁に視野に入るロケーションではブロックノイズが気になる場合は上位のHi351X DSP搭載カメラをご選択下さい。
BES-6008WIFIはXMモジュール搭載カメラとしては珍しくAPアクセスポイントモード(Wifi内蔵デジカメとかアクションカメラと同じ物)が機能しますので、カメラとスマホだけの小規模Wifiネットワークが構築できるので、WifiでアクセスしてSDカードの録画内容を確認・ダウンロードするSD録画カメラとして使ったり、頑丈な筐体を利用して野生動物を撮影するトレイルカメラ(電源を確保する必要はありますが)として使用しても良いかと思います。
◆BES-6008WIFI内部構造
消費電力が100mA前後赤外線LED点灯時で400mA程度と他のカメラの半分くらいに低くなっています、大雑把な計算ですが昼・夜それぞれ12時間と前提して一日6Ahとなり安い自動車用バッテリーで4日程度は動く事になります、ソコソコ大きいソーラーパネルと赤外線LEDを2灯減らすなどしたら完全ワイヤレスで常時運用も可能かもしれません。
BES-6008WIFIのカメラモジュール上にはDC INパターンと内部電池(内部時計用?)パターンがありスペック表には動作電圧が5~24Vと幅広い電圧に対応すると書かれおり、マイクの他スピーカー、アラームIN端子も実装しておりバレットカメラとしてはほぼフル装備で出来の良いモジュールです、消費電力の大きい赤外線LEDモジュールを省電力化できれば汎用性の高い野外カメラ網が構築できるかもしれません。
筐体は本体部と黒い前面部の二個のパーツをネジ2本で連結する構造です、SDカードを装着する時は2本のネジ外して前面部を外して装着します、モジュールは前面部に連結されておりスルッと出てきますからSDカードの装着は簡単です。
屋外に設置した状態でのSDカード取り外しはとても面倒になりますからSDカードはカメラ専用に購入した新品をご用意される事をお勧めします。
SDカード取り出し用に筐体に小さい開口部を設けてゴムやABSパーツの蓋をする構造のカメラが多かったのですが劣化により蓋の密閉が保てず漏水や浸水が頻発したらしく今ではあまり見かけません、蓋があっても本体の分解でも屋外カメラのSDカード取外し作業は面倒な事に変わりなく、筐体の穴の位置に合ったカメラモジュールしか搭載できないなど利点が少ないので妥当な判断だと思います。
SDカードは最大32GBまで対応となります(ベンダーのカタログは64GB対応と明記があるんですが)32GBでも64時間程度は常時録画できるので問題は無いでしょう。
SDカードのセットアップは起動時に自動実行されます、一律の容量を割り振りますので静止画は要らないとか動画・静止画の容量配分を変更したい、特殊フォーマットでセットアップが失敗している場合は 設定→ 管理ツール→ 保管管理 でパーティション変更してください。
DC-0172Wドームカメラと同じ所から仕入れDC-0172Wはマイクユニット+オプションで発注したのですが(2日後に別送でマイクパーツだけ送られてきた!)なぜかBES-6008WIFI用のマイクユニットも入っていましたので、BES-6008WIFIも入荷品全て分解してマイクを取付しました。
BES-6008WIFIは、内部にコンデンサマイクを綺麗に収める台座がなく(業者指示では基盤にホットボンド付)不細工に張り付けるのは気が引けましたので3Dプリンタで固定冶具を作成して取り付けました。
普通のコンデンサマイクでアンプはなくボディに貫通穴もないので拾える音は極端に大きな音と本体に何かが当る音しか聞えません、工作機械の作動音や自動車事故など大音響なら記録出来るかもしれませんが、一部のNVRが搭載している音量検知機能用(カメラが盗難や破損被害を受けている時の衝撃音で記録を開始する)が本来の目的だと思います、おまけで付いている程度の認識でお願いします。
CMS設定で音声機能がOFFになっていた場合は音が聞こえませんので、CMSで設定→システム設定→エンコードで映像/音声
欄のチェックを有効にして下さい(メインストリーム(HD)だけ有効にするときは左側だけ。サブストリーム(SD)も有効するには右側も有効にします)ご使用のインターネット回線の速度を考慮してチェックしてください。
本体部にはアンテナ基部とケーブルのみで特別な仕掛けはありません、LANケーブル類にはパッキンがありますがアンテナ基部は筐体直付けでパッキンがありません、バレット型は下向で使う事が多く必然的にこの部分は直接雨が当りますから、豪雨に晒される環境で運用する場合はパッキンを挟むかシリコンシーラントを塗布した方が良いでしょう。
BES-6008WIFIには、K1-360VRWやDC-0172Wに入っている乾燥剤が入っていません、絶対に必要な物ではありませんが東北など豪雪地帯、湿気が強い温泉街、寒暖差が激しい高原などで屋根がない青天井に設置する場合は念の為に海苔やお煎餅に入っている乾燥剤を綺麗に掃除して入れた方が良いでしょう。
本体部と前面部のパッキンは3㎜程度の厚みがあり本体部に収まり外部に露出しない構造なので直接日光に晒されず劣化の進みは遅いので本体が壊れるまで持つでしょう、ただパッキンを収める凹ガイドがなく2本ネジなので組み込み時にズレて噛み込み易いのでので、再組み立ての際はパッキン位置をしっかり確認しながらゆっくり仮締めして、本体前面を指で軽く押しパッキンに偏りなく応力が掛かっている事を確認してから本締めして下さい。
赤外線LEDは4つアルミ放熱板付きのLEDモジュールにチップLEDが設置されています、数は少ないですが拡散用レンズキャップをつかっていますので拡散性ははよく3~6m程の近距離や壁がある環境なら反射光もあり問題は無いでしょう。
放熱板が必要なほど発熱が酷いのか確認した所1時間程度点灯してもほんのり温かい程度でした、このタイプのチップLEDは0.1W程度なので本来は不要なんですが、手直にあったPowerLED用モジュールを流用しただけなのかもしれません。
カメラモジュールは38mm x 38mm統一サイズXM510のXM認証モジュールです、XM社のアプリ・ソフト全てに対応しています。
XM510DSPチップには私の知る限りXM刻印とIPC刻印の2種類があります、XMはXM社が自社販売する製品とOEMのPTZカメラで何度か見ましたが、数の多いベンダー販売品はほぼIPCの刻印になります、性能的な差やアップデートの頻度が少ないと言った差別化がある訳でもないので何か意図がある訳では無く、生産工場の違いだけなのかも知れません。
アームのロック方法は、下部の3本のネジを緩め角度を調整したら再び締め付ける事で固定されます、アームは持ち上げる構造なので角度によってはカメラのお尻が接触する場合がありますが固定できない方向は少なく簡単ながら良く出来た構造です、ただし天井取付した場合はカメラがひっくり返った形になります見た目が悪くあまりお勧めできませんが、その際は設定→システム設定→カメラパラメーターで ☑ミラー をチェックして下さい。
コネクタは、RJ45(有線LAN)ケーブルコネクタと電源ジャック、リセットボタンが一体化した3in1のケーブルになります、LANコネクタは再圧着の必要のない大直径タイプですが抜け防止カバーが付いたLANケーブルだと通らないかもしれません新規にLANケーブルを購入する場合はできるだけシンプルなLANケーブルを選択するか圧着工具をご購入下さい。
屋外カメラなのでリセットボタンに防水キャップが無い点は頂けません、ビニールテープで防水しても良いですが再使用する時は粘着剤でベタベタで巻き直しなりますから、エレガンスに収めるならリングスリーブ絶縁キャップ大を使えば良いでしょう 。
あと何故かLANケーブルコネクタのアクセスLEDが激暗で手で暗くした程度では光っている事が分かりません、Wifiのみ使うなら不要ですし有線LANでも初期設定の時しか使いませんからまあ良いのですが。
◆BES-6008WIFIベスト使用環境
BES-6008WIFIのCMS設定画面をキャプチャしました。説明が欲しい所がありましたらご質問ください。
◆BES-6008WIFI詳細スペック
センサー | CMOS 1.0mp (720P) |
ビデオ圧縮 |
h.264 h.264+ |
レンズ |
3.6㎜(90~100°) |
ネットワーク | RJ45 or Wifi |
SDカード | サポート |
ONVIF | なし |
電源 | 入力DC12v/2a、消費電力: 3-5W |
本体サイズ | 180x70x60 mm |