K2-LS-B8-AT 自動追跡機能搭載 シックデザイン Wifi/有線 PTネットワークカメラ
K2-LS-B8-ATは、オフィスに似合うシックなデザインのK2-LS-B8の筐体に最新XM530 DSPチップを搭載、ヒューマン検知機能と自動追跡機能が追加された、iCSee,XMEyeアプリ対応カメラの最新モデルです。
XM社認証カメラモジュールを採用していますので、同社無料提供スマホアプリ(iCSee XMEye)Windowsソフト(CMS VMS)Appleパソコンソフト(VMS)ブラウザがあれば使用できるリモートアクセスサイト(https://www.xmeye.net)などスマホアプリだけ多くのカメラと違い幅広いプラットフォームで使用できる汎用性の高さと、エリア指定できる動作検知、E-mail/FTP転送、SDカードへの常時録画、などの本格防犯カメラとしても使えるリーズナブルで高性能なネットワークカメラです。
ボディ筐体は K2-LS-B8 と同じで見た目は同じですが、最新XM530 DSPチップに更新されたのでH.264エンコードより高圧縮高画質なH.265xエンコードに対応した為に低速度回線時の画質が向上し、SDカードへの録画も被写体や環境に左右されますが1.2~5倍の録画時間延長が可能です。
サイズは全高110幅90㎜と大柄で存在感があり、裏面のUSB電源、SDスロット、有線LANジャック面には凹みがあり、机・テーブル端でケーブルを隠してスッキリ配線する事が出来ます。
カメラ諸元は、赤外線LEDが4個暗闇でも10m前後、水平350、垂直100度程度レンズが回転します、Micro-SDカードを使えば常時録画(ループ上書き可)と動作検知録画の平行録画、スマホへの検知通知、検知画像のE-mail・FTP送信、マイク、スピーカーの双方向通話、ネットワークカメラ標準規格ONVIF対応など豊富な防犯機能を使用できます。 ネット接続はWifi無線LAN/有線LANが利用でき、Wifi電波が届かない時や電波のノイズ・隣家との混線が発生し接続状態が不安定になりやすいマンション、集合住宅、雑居ビルなどでは有線LANで接続し運用の確実性と融通性を向上させています。
電源はスマホと同じ5V USBなのでスマホACアダプターの流用や兼用、ポータブルUSBバッテリー使えば完全なケーブルレス運用も可能です。
「オフィスに置いて場違い感のないカメラが欲しい」「どっしりして座りの良いカメラが欲しい」「難しい事はいいから外で自宅の様子を見たい」「雑居ビルなのでWIFIは無理」と言う方にお勧めします。
◆サポート情報
◆セットアップ・アドバイス
K2-LS-B8-ATはWifi無線LANと有線LANのどちらかの接続方法を選択できます、同時使用も可能ですが初期設定はどちらかで行って下さい。
Wifiを使用する→ 有線LANケーブルを接続しない。
有線LANを使用するを使用する→ 有線LANケーブルを接続する
Wifiを使用する場合の初期設定作業は、iCSee Proアプリで
有線LANを使用する初期設定作業は、CMSで行う事をお勧めします。
iCSeeアプリで初期設定を行う前に、ご使用の無線LANルーターの設定確認と再起動、K2-LS-B8-ATを工場出荷状態へリセットするとトラブルなく完了します。
K2-LS-B8-ATのリセットボタン(レンズの上のSDカードスロットの横)を細いピンで8秒ほど押し続けて離すと、英語で「factory…」の音声が聞こえリセットシーケンスに入ります(決して電源を抜かない様にお願いします)1分程度でリセットが完了し実働状態となり「”System start-up” ”wait for configured”」の音声が聞こえたら、初期設定を開始して下さい。
◆ご使用の必須条件
①自宅にインターネット回線がある事。
②自宅ルーターのIDとパスワード、Wifiを管理している事
③スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→AnySee/iCSee google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS
◆設置予定場所のWifi感度を測定方法して下さい→クリック
◆ヒューマン検知・ダブルLED機能の設定方法→クリック
◆K2-LS-B8-ATカメラレビュー
K2-LS-B8-ATはK2-LS-B8の後継機種として選定したカメラです、駅前の雑居ビルや飲食テナントビルでは近隣のフリーWIFIなどでWifiが混線しWIFIのみのネットワークカメラでは安定して使用できない事もあり、社用で購入される方は「接続がWIFIと有線LAN2系統あるカメラ」を購入条件としてご指定される方も多く常に2系統の接続方法を搭載しているカメラをラインナップしておく必要があり、2系統カメラはビジネスライクなシルエットのK2-LS-B8-ATを選択しています、若干安価なWifiのみのXM530 DSPチップ搭載カメラも予定しています。
底面積が広い為に座りが良く雑多な扱いでも倒れる事は無く大柄の為存在感が強く、最近では珍しい1/4インチメスネジが裏面に配置されているので直接壁や机に直接ネジ止めする事もできますし一般的なカメラ三脚や防犯カメラ取付ブラケットを流用する事が可能です。
新設の場合は、付属品の取付ブラケットで壁面か天井に取り付けます、ただ付属ブラケットは角度調整が難しく微妙な傾きに対応できないのと少し強度的に不十分な感じがするので天井取付をお考えの方は別途高強度な取付ブラケットをご購入下さい。
時間外に受付カウンターに置いてスマホで連絡を受けたり、人員削減で無人になった受付テーブルの社内連絡用カメラなど人が出入りする場所に使用できるかと思います。
上のYoutube動画はK2-LS-B8-ATの録画データを最低限のコンバートで作成した物です、K2-LS-B8より如実に性能アップしており解像度はフルサイズ1920x1080Pなので高画質タブレットやPCモニターでも十分な品質だと思います、内臓マイクでは多少ノイズは混じりますが収音性は高く屋内カメラとして過不足なく運用できると思います。
予想外なのが低照度撮影能力が高く夜間に流れる雲や星明りまで撮影できています反面昼間に黒が強く出る特徴もSONY IMX スターライトCMOSの特徴と一致しているのですが、カタログにはそれらの記述がありませんし価格的にも考えられないのですが、SONY IMX225 CMOSよりやや劣る程度の低照度撮影能力です。
一般的な住居では赤外線が届くので能力を生かせませんがセレブなお屋敷やゴージャスなマンションのエントランス、大きな倉庫などではこの低照度撮影能力が生かせるでしょう。
自動追尾機能は旧来の動体検知を利用した仕組で動体検知したエリアへカメラを移動させる極めてシンプルでベーシックな方式なのですが、新機能のヒューマン検知では自動追尾機能を使用できません。
動体検知とヒューマン検知は排他利用な事もありますが両機能の仕様がかなり異なるので並列で運用できるシステムを構築するのは難しく、アラーム機能が複数あり高度な処理能力を持つ上位モデルしか搭載できていません。
「人の顔を追跡して撮影できるの?」と思っている方はご注意ください。
iCSeeアプリ対応カメラでは初搭載の自動追跡機能はこんな感じです。
動体検知を利用するので検知感度と追跡持続時間のWatch Timeを調整できますWatch Timeは追跡を持続する時間で指定時間経過後に追跡物(動体検知)が無いとホームポジションに戻る設定の様です、単カメラの追跡機能なので見失う事も多くこの機能は必須なのですが30分まで設置値が必要なんでしょうか少しのんびりしすぎと思います。
人間サイズのターゲットなら結構スムースに追従できますが早すぎる対象や移動と停止をランダムに繰り返す対象では確率性が下がります、分かり易く表現すると「大型犬ならそこそこOK」「小型犬でギリギリ」「上下移動して急加速する猫の場合は厳しい」となります。(現在の最上位モデルの自動追尾はWカメラでパノラマレンズが検知してPTZレンズが追従撮影する仕組みです)
自動追尾に関連して設定したカメラ位置を3つまで記憶できるカメラポジション機能とその3つのポジション位置を順に移動するクルージング機能も搭載されました、現状はiCSee/AnySeeアプリでしか設定・コントロールできないのですがカメラ位置を正確にコントロールしたい要望はネットワーク回線が貧弱なスマホの方が高くアプリを優先したのでしょう、一応パソコンソフトCMSやVMSでもiCSee/AnySeeアプリで設定したポジションへ移動するのですがiCSeeアプリでの動作と微妙にズレがあり何か制御系が違う動きをします。
ポジション記憶機能を搭載した事により以前のiCSee/AnySeeアプリ対応カメラと異なりリミット位置まで首振りするスタートアップ動作を行い回転可動域の確認しスタートアップ動作完了後に設定ポジション「1」で静止します、特定の監視位置を決めている方は停電などに備えて特定の監視位置をポジション「1」へ記憶させておいて下さい。
新機能ヒューマノイド検出機能とは、監視エリア、監視領域に入る・出るを監視・検知するインテリジェントカメラの検知機能を人間専用に特定した機能縮小機能です。
テストした限りでは、顔としての判定が難しい角度や被り物で顔を隠すとカメラ前で動いても検知しない代わりに画面に100円硬貨程度のサイズで「人間の顔」映っていたら問題なく検知します、人の所作では無く「顔」を検知している様です。
旧来の動体検知で風で動く物や光の変化でも片っ端から検知してしまいますから、監視対象が人間に限定されますが非常に魅力的なな新検知方法だと思います。
期待できるヒューマノイド検出機能なのですが、残念な事に全てのアプリ・ソフトに対応しておらず現時点2019/11/6ではパソコンならVMSソフト V1.20.0.15.T.20190527の最新バージョンとiPhone/ipadのAnysee/iCSeeアプリでしか設定できません、CMSソフトは機能ON/OFFしか行えずAndroid版のAnySee/iCSeeアプリでは設定項目すらありません。
Android版は近々にバージョンアップされると思いますがCMSソフトは基本設計が古すぎて機能追加は難しいでしょう、慣れたソフトを手放すのは辛いですがそろそろVMSソフトに更新する時期が来たのかもしれません。
他アプリカメラの名ばかりの自動追跡や顔認識機能はオンライン状態でしか機能しないカメラ(サーバーの命令で動いているのか?)があるのですが、K2-LS-B8-ATでは自動追尾機能・ヒューマン検知機能共にオフライン状態(ネット回線を接続していない)でも問題なく動作しており外部と遮断されたイントラネット内での運用が可能です、インターネット環境が無いイベント会場での監視業務での運用や通電のみで運用し必要な時にスマホやパソコンでアクセスポイント接続して録画したデータをダウンロードするなどのスタンドアロン運用でも2つの新機能を使う事が可能です。
消費電力は、5V の通常 360mAと標準的なカメラより少し多め、赤外線LED4つで520mA、PT回転2モーターで810mAと若干消費電力が増えています、長期間安定して運用する場合は5V2A程度のUSBアダプターの使用をお勧めします。
◆K2-LS-B8-ATベスト使用環境
K2-LS-B8-ATのカメラ設定画面をキャプチャしました。説明が欲しい所がありましたらご質問ください。
iCSeeアプリ
VMSソフト
CMSソフト