パナソニック、監視カメラの生産部門売却へ
去年の2017年3月に「来年3月には液晶パネルの生産ラインや半導体事業会社の株式の売却を検討、今春にはデジタルカメラ事業など3つの事業部を解体し人員を減らす」と発表して、矢継ぎ早に元パナソニック社員で日本マイクロソフト会長の樋口 泰行氏が4月にコネクティッドソリューションズ社の社長に就任し6月29日に代表権を持つ取締役に就任!の続報からCNS社本社屋の東京移転ぐらいで再編に関した音沙汰がなかったのですが、今月10日にこのニュースが発表されました。
相手が大所帯のパナソニックだけあって一年も時間が必要でしたがバッサリと切って捨てました。
パナソニック、監視カメラの生産部門売却へ 日本経済新聞 電子版
最悪のM&Aだったシャープの轍を踏まない為の英断と思います、2020年のオリンピックに向けて業務用WVシリーズの需要増大は確実でオリンピックが終わるまで防犯カメラ部門は除外されると思っていましたが、日銭を稼いで価値を落とすよりこれ見よがしの人参をぶら下げて売却する事にした様です、ジリ貧で売却しか道の無かった富士通携帯電話事業よりも高く売れるでしょう。(価値ある イグジット になるか ごと師 なのかは蓋を開けるまで分かりません)
大得意様のセ〇ムとかアル〇ックとの調整は上手く行ったんでしょうかオリンピック需要に応じきれないとBOSCHとかAXIS に乗り換えられそうな気がします。
特需に乗っていられるオリンピック中は良いですが、国際競争力0で国内シェアNo.1のガラパゴスを体現した様な製品をどのようにするのか注目したい所です。
パナソニックの防犯カメラは、今まで価格以外の問題はなくすんなり導入できたのですが、売却後には恐らく色々な会社が出資した新会社となるのでしょうが、防犯・監視カメラと言う性質上海外企業の持株比率によっては問題が発生します。
中国製監視カメラ懸念する米国、陸軍も基地から撤去 ウォールストリートジャーナル日本語版
WVシリーズを導入している所はそこそこ大きな企業ですし、特に”サイバー・セキュリティー”なんて言葉を意識「だけ」している官庁の導入審査は簡単ではなくなるでしょう、今後は機材に対しセキュリティマニフェストなんて物が必要になるかもしれません。
米国ほどヒステリックな反発は無いでしょうが日本にも監視カメラ導入反対派の人は一定数いますから格好の口実にならない様に願います。