パナソニック、セキュリティー新会社をポラリス・キャピタルと提携し設立

 去年3月に「パナソニック、監視カメラの生産部門売却へ」を発表していたパナソニックですが、名うての投資ファンド「ポラリス・キャピタル・グループ」と合意し、パナソニック コネクティッドソリューションズの「セキュリティシステム事業部」と同事業部の研究・開発部門と江蘇省 蘇州のカメラ工場も加え独立させ新会社を設立します。
 つまりパナソニックのセキュリティ機器部門は研究開発・製造・販売すべてを新会社へ割譲し、同社製品の国内販売のみパナソニックが担当する事になる様です。
 新会社の株式はポラリス80%でパナ20%と「関係の親密化も即切りも可能」な絶妙な比率になっています、流石ですね。
 「ファンド」とか「キャピタル」などの単語を並べて直視を避けていますが事実上は不採算部門の売却で、アクシスコミュニケーションズを買収して事実上の最大シェアを持つキャノンなどと「どの様に対抗して行くのか」の具体的な方法や指針は何も発表されていません。
 アメリカの「米国国防権限法(NDAA)」により華為技術(Huawei)や中興通訊(ZTE)監視カメラの杭州海康威視数字技術(HIKVISION )浙江大華技術(Dahua Technology)海能達通信(Hytera)が排除され防犯カメラを含むIT、IOT機器のグローバルシェアが激変する事は確実なのですが、不良在庫を詰め込んだ「福袋」の様な新会社で対抗できるんでしょうか。

 パナソニック、監視カメラ新会社の設立発表  日本経済新聞 電子版
 パナソニック、セキュリティー新会社を設立–ポラリス・キャピタルと提携 ZDNet Japan

 防犯カメラを含め最近のIT機器は、0から設計したとしてもワンチップマイコンなので最低限の生産技術・能力があれば後進国でも製造可能になり低価格化しパッケージ販売での採算は難しく、パナソニックは採算が良い業販(パナホーム扱い)に切り替えたのですが後進メーカーのカメラが短期間で低価格高性能化してしまい結局「ジリ貧」になってしまったので、特殊用途(空港や官庁)の高度セキュリティシステムを開発するシステムベンダーにシフトするしかないと思うのですが、それにしては新会社の規模が大きすぎて(特に工場は要らない)当座の運転資金も莫大な額になるでしょう。
 時間のかかる自社開発製造なんて事は行わず、新技術を持つベンチャー企業をM&Aしてその技術を担保にして出資を集め、またM&Aして…の仕手戦を繰り返すのかもしれません。
 ですが大企業のしがらみで不可能だった海外の先進ソフトウエアを日本得意のメカトロニクスに合体させた製品が出来上がる可能性もあります、防犯カメラメーカーは基本規模が小さく「枯れた技術」で構成する事が多く先進技術を搭載したカメラなら超高額であっても空港、湾岸、警察、軍施設など高レベルのセキュリティー対策が必要な組織からは必要とされる様になるでしょう。

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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