WifiネットワークカメラのIPアドレスをカメラ側で固定する
ネットワークカメラのIPアドレスをルーターで設定するの記事をご紹介しましたが「WifiのSSID名とパスワードは知っているがルーターのパスワードを知らない」「Wifiの末端しかなくルータの管理画面に入れない」などルーター側で設定できない場合もあると思いますので、AnySee/iCSee/XMEyeアプリ対応のWifiカメラ側でカメラでIPを固定する設定を記事にします。
AnySeeアプリ対応カメラのWifi初期設定はスマホアプリでしか行えず、業務専用でイントラネット内でONVIFカメラとして使う場合でも「初回だけはスマホが必要」となるので複数台設置の時は非常に面倒です、有線Wifiの2系統のカメラなら「CMSソフトのWifiダイアログで設定できるのでは?」を思うかもしれませんが、このダイアログは入力出来るだけでカメラには反映されません。
せめて”Wifiカメラ用初期設定専用パソコンソフト”を提供するか、現状のDivice Manager にWifi機能を追加してくれたら良いのですが、カメラ認証かセキュリティ絡みなのか解りませんが未だ提供はありません。
IPアドレスの検索方法は→このページをご参照下さい。
ルーターでIPを固定する方は→ネットワークカメラのIPアドレスをルーターで設定するをご参照下さい。ネットワークカメラのIPアドレスをルーターで設定する
①ネットワークの内で使用中のIPアドレスを確認します。
コマンドプロンプトの場合
ルーターのアクセス一覧画面でも確認可能です。 現在アクセスされていないIPアドレスをメモか記憶します。
②CMSソフトでカメラにアクセスします。
設定→ システム設定→ ネットワーク を開きます。 □DHCP の☑を外します。
IPアドレス:
を先ほど確認したIPアドレスを入力します。
サブネットマスク: ゲートウェイ: DNS1:
をご使用のIP環境に合わせた数値を入力し、OKボタンをクリックします。
カメラを再起動します。
カメラが再起動したら、CMSソフトを起動しカメラを追加します。
先ほど入力したIPアドレスは、編集ダイアログのIP検索ボタンでは検索しても出てこないので、各項目を手動で入力します。 デバイス名称:任意
ログインタイプ:IPアドレス
IPアドレス:先ほど入力したIPアドレス
ポート番号:34567
ユーザー名:カメラのID DVR-PW:カメラのパスワード
を入力してOKボタンをクリック
以上で完了です。
一応IP固定は可能ですが、2018年以降のフォームウェアはIP衝突が起こると自動でIPアドレスを変更する仕様になったので、接続するIT機器が多い場合やエントリー割り当てを制限しているルーターでは設定したIPアドレスを先取りされカメラのIPアドレスが変わり急にアクセス出来なくなる事になりますからご注意下さい。
一般的なソフト・アプリ、ルーターではの検索機能では、隠れたIPアドレスは検索できませんが、ネットワーク検索確認アプリ Fingを使用すればIT機器が複数アドレスを持っているかどうか、2つ目のIPアドレスを確認する事が出来ます。
Fing (フィング) – ネットワークツール
Google Play ココ
App Store ココ
ブレーカーが作動した時や台風などで停電から復旧した時など、カメラやIPを使うIT機器にアクセス出来なくなった時に機器とアドレスが一覧できると復旧作業が迅速に行えます、機器管理責任者の方は自分のスマホか備品のスマホ・タブレットにインストールして置く事をお勧めします。
接続していない有線LANのIPアドレスになぜ?アクセスできるのか不思議に思われるかもしれません、XM社カメラのWifi内臓カメラには私が記憶している限り2000年頃のには既にIPアドレスが2つありました、有線LANとWifiの2系統カメラなら何となく納得できますが物理的に有線LANポートが無いWifiオンリーのカメラでも2つ持っています。
2系統のカメラの場合、有線LANを使用するとWifiがOFFになる事(K2-PT200USA-A1など一部を除く)事、有線LANの設定値がローカルのIPとズレているとFTPやE-mailが送信できない、E-mailに明記されるカメラのIPアドレスが有線LANの物になっている事から、XM社はWifiモジュールを有線LANのWifiコンバーターとして機能させているのだと思います、各パーツのソフトウエアをモジュール化する事で搭載チップ、CMOSが変更されても最小限の作業で済む様にしているのでしょう。