3036PW-IS2S1 スターライト Sony IMX225 CMOSドームネットワークカメラ

3036PW-IS2S1

7

価格が安い

5.0/10

画像がきれい

7.0/10

設定・操作しやすい

9.0/10

良い点

  • 薄暗くても撮影可
  • 軽量で設置場所選ばず
  • 安定・汎用性高い

悪い点

  • 赤外線LEDの点灯時期が早い

3036PW-IS2S1は、SONY IMX225 CMOSを採用して低照度0.005 Lux でもカラー撮影できる暗視能力とXMEye対応モジュールを組み合わせた夜間防犯に最適な防犯カメラです。
 0.005 Lux のいう数値は、天文の基準では「航海薄明」と「天文薄明」の中間位で夜明前の太陽が水平線の下12度程度の間にある時間になります、体感では慣れている場所ならなんとか歩ける程度の暗さでしょうか、初見の場所となれば一歩踏み出すのも困難で懐中電灯が必須です、でも点灯させたら最後このカメラの暗視撮影性能で鮮明に撮影される事になります。
 モジュールは定点観測では定番のHi3518Eなので安定性と汎用性は高くONVIFにも対応していますから、単体使用でも既存防犯カメラシステムへの追加導入も可能です。

◆ご使用の必須条件(ACアダプタを別途ご用意ください。適応はこの記事参照
①自宅にインターネット回線がある事。
②自宅ルーターのIDとパスワードを管理している事(UPNPが働かない時ポート開放が必要)
③スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS

◆ネットワークカメラレビュー
 3036PW-IS2S1は、低照度0.005 Lux でもカラー映像で撮影できる暗視能力に特化した防犯ネットワークカメラです。

 左はFUJI FinePix Z300コンパクトデジカメ(フラッシュなし)右は本カメラ(赤外線なし)の映像を撮影した物(照明は液晶モニターの明かりのみ)

 郊外駅前での撮影です(紫色の粒は赤外線LEDの光)駅前なので夜中でも明るくSONY IMX225 CMOSの真価を発揮できませんが、集光率が良く人や物がしっかり写っており認識率は高く感じます、自転車やスタスタ通り過ぎる歩行者の人相までは認識できませんが服装と体格、性別までは認識できます、要注意人物の場合は立ち止まって辺りを確認したり妙な挙動を繰り返しますから人相を捉える事も難しくは無いでしょう。
 また通常のカメラではヘッドライトが映り込む毎に眩惑されたり蛍光灯や水銀灯などが必要以上に大きく写り込んでハレーションを起こしたりするんですが、IMX225 CMOSのダイナミックレンジや画像処理により夜間でも違和感のない画像に仕上がっています。
 都市部のロケーションは駅前よりも通り一つ奥に入ったこの写真の様な薄暗い駐車場の方がベストでしょう。

 次は、屋内撮影です(条件を同じにするためにIRカットはONにしています、比較は流通数が多く使っている人が多いと思われるPTZ式で解像度720Pの条件に近いAR-N10W-YT11 Pを使用、照明はダイソーで購入した150ルーメン(白熱球13W相当)の5V USB電球‐電球色)
 解像度の違いなどを考慮しても、3036PW-IS2S1の映像エンコード能力は高く、対象を鮮明に捉えています画質的には一昔前のハンディカメラ並みと言っても良いでしょう、ハレーションも適切で明暗の切り替え時の眩惑も瞬時に収束(カラー変動はありますが)していますから、今まで併用が難しかった人感センサーライトと連動して玄関や通用口を通り過ぎる人の映像を確実に撮影する事も可能になります。
 アクションの度に眩惑が発生して防犯的に問題があったエレベーター乗降口や遮光材質の自動ドアに困っていた防犯責任者の方や物件オーナー様にぜひお勧めしたい商品です。

 次は、ほぼ無照明な過疎地での撮影です、撮影時間はタイムスタンプ通りになります、この日は台風が通過中で月明りもありません。
 SONY IMX225 CMOS本領発揮のロケーションです、風でワサワサ動いている枝は多少ブレ(シャッタースピードが遅くなる為)がありますが昔のカメラの様に判別できない程酷くありません、肉眼では目を慣らしてなんとかシルエットが確認できる程度の夜景もこのカメラなら隣家の色や畑の緑も撮影できおり雲の流れさえ捉えているのには驚きました。
 最近は騒音・臭気・賃貸料の関係で人里離れた場所に製造工場やロジスティクス拠点を移転する機会も増えていると聞いておりますので、そのような環境ならこのカメラの性能を100%生かせるでしょう。
 赤外線LEDをソフトでON/OFFできない為に点灯させて撮影していますが、CDS光センサーによる赤外線LEDが点灯する暗さとSONY IMX225 CMOSの赤外線暗視モードへ切り替え暗さに開きがあり、十分カラー撮影できる照度にも関わらず赤外線LEDが点灯してしまい近くが紫色になり撮影の邪魔(一番上の動画の様に)にしかなっていません。
 赤外線暗視モードへの切り替えをCDS光センサー(赤外線LED点灯)と同期させる場合は、CMSで 設定→システム設定→カメラパラメーター 画面の ☑逆の順序で赤外線レンズ をチェックすれば同期します、逆にSONY IMX225 CMOSの最低照度以下でもカラーモードで撮影(操作盤の遠方監視など)したい場合はデイ/ナイトモードを「カラー」にします。
  防犯対象の近くに誘導灯や街灯、門灯があり真夜中でも明るい環境なら、赤外線LEDへつながるコネクタを抜いて赤外線LEDをoffにしても良いかもしれません、最低照度近くになるとノイズが入り若干動作検知感度を下げないといけませんがその際は電池駆動のセンサーライトを併用すれば良いでしょう。
 赤外線LEDを使わなければ窓ガラス越しの撮影(赤外線LEDはガラスに反射して真っ白になり外が写らない)や鏡を配置して後方死角を撮影するなど運用の幅が広がります。

◆3036PW-IS2S1内部構造
 SONY  IMX系CMOSは暗視能力も含めて性能が「他のCMOSよりワンランク上」と聞いていたのでどんな物か触ってみたかったのですが、有線式AHD防犯カメラなら手頃価格なんですが、ネットワークカメラになると何故か一気に高くなりXMEye系モジュールまで欲張るとさらに高額になり(XMEye系モジュールでなければ少し安いんですが安定性が…)で中々手に入れる事が出来ずにいたのですが、何とか算段して仕入れました。 
 カメラのボディはコンパクトで軽量なABS筐体で、各パーツは工具を使わず手で ひねる だけでバラバラになります。
 このボディは、カメラ底面に底上げ用の足を用意して造営材との隙間から排熱する構造で、目に触れる部分は隙間の少ない中々優れた構造で、常時使用と見た目の良さを両立させた良い筐体です。
 ただ、ケーブル通しの溝が浅くそのまま取り付けるとケーブルが押し潰れる可能性があり、ケーブルを外に引き出す場合は底上げ足の上にさらにゴム足を追加してケーブル分の厚みを作った方が良いでしょう。 

 内部構造はベーシックな作りで、赤外線LEDは37個の放熱板の無い汎用品を使っています低照度カメラなのでこれほどLEDは必要ないんですが筐体についていた物をそのまま使っただけなんでしょう。
 モジュールは、38mmx38mmのXM認証基盤です、CMSやiCSeeなどXM社のアプリ・ソフト全てで使用できます。
 規格サイズモジュールでコネクターケーブルはバレット筐体用の長いを使っていますので、壊れたり古くなったりで余った防水筐体があれば移植して防水カメラにしても良いかもしれません。

CMS設定画面をキャプチャしました。説明が欲しい所がありましたらご質問ください。

◆3036PW-IS2S1ベスト使用環境

◆3036PW-IS2S1詳細スペック

センサー

 Sony IMX225 CMOS (1280 x 960)

ビデオ圧縮

h.264

レンズ

3.6㎜

 ネットワーク

RJ45

SDカード 

なし

ONVIF 

サポート

電源 

入力DC12v/2A

 本体サイズ

95mm X 75mm X 55mm

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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