ネットワークカメラ ONVIF機能のセキュリティをチェックして下さい。

 初めてiCSeeアプリカメラを購入された方から「パスワード無しでカメラ映像が表示される」との連絡を頂き詳細をお聞きした所、iCSeeアプリカメラのONVIF配信機能の「 Onvifパスワード検証」のチェックを外して運用している事が原因でした。
 TPlinkやImouなど新しくネットワークカメラに参入したメーカーではONVIF配信機能は初期設定でOFFとなっている事が多く気づき易いのですが、iCSeeアプリカメラ(XM)はディフォルトでONVIFがONでパスワードNull(なし)で動作する設定になっており、しかもiCSeeアプリにはONVIFに関する設定項目は省かれておりパソコン用VMSソフトでしか設定変更できませんから、それなりに詳しくならないと無いと気付きません。
 この傾向は有線アナログ防犯カメラの時代から防犯カメラを製造しているメーカーに共通しておりiCSeeアプリカメラだけでなく、CamHiアプリカメラでもCamHi Proアプリ以外で初期設定を行った場合は、ONVIFがONで、ID:Null(なし)パスワード:Null(なし)でフル開放される様です。
 ONVIFのパスワードが無しで開放すると、ルーターのUPnP (Universal Plug and Play)機能により外部(インターネット)にカメラ映像が開放される事になります、一般家庭のインターネット回線は動的IPアドレスなのでルーター再起動でIPアドレスが変わるので永年的に覗かれ続ける事はありませんが「マンションやアパートで1つのインターネット回線を共有している」「店舗のWifiを無料Wifiとして開放している」「会社のインターネットをファイアウォール無しで社員に開放している」など不特定多数の人間が1つのローカルネットにアクセスする環境では住人・訪問者又は従業員などが好き勝手にカメラにアクセスできる事になります。
 防犯カメラの映像を管理者以外が閲覧できる状態は問題ですから、お手持ちのカメラにONVIF機能がある場合必要なければONVIF機能をOFFに使用する場合はパスワードの設定、認証機能の確認などを必ず確認してください。

◆ダウンロード:iCSeeアプリ対応カメラ ソフトウェアダウンロード&リモートサイト一覧 ページをご参照ください。

◆ダウンロード:CamHiアプリ対応カメラ ソフトウェア ダウンロード 一覧 ページをご参照ください。

◆◆iCSeeアプリ対応カメラのONVIFパスワード検証

 デバイス設定 → TCP/IPタブ
  のOnvifパスワード検証をチェックする事で、初期設定で設定したIDとパスワードがONVIFのIDとパスワードとして適応されます。 初期設定ではOnvifポートは8899となっています、カメラが1台のみの場合は問題ありませんが複数台ある場合はポート番号が重ならない様、8899、8900、8901など重複しない様にして下さい。(Windowsパソコンソフトなら問題ありませんが、ONVIFを本格的に運用する場合や一部のNASやNVRレコーダーでは問題になる事があります)

◆◆CamHiアプリ対応カメラのONVIFパスワード検証

 設定→ パラメータ設定→ ネットワークのONVIFで
  ONVIF:ON / OFF で使用する(ON)かしない(OFF)か。
  権限:校正 / 非校正 でパスワードを使用するかしないか。
 を設定してください。

◆◆お店や会社のWifiをフリーWifiで解放している方へ

 インターネット回線をフリーWifiとして不特定多数に開放する場合は、必ず従業員が使うWifiの他にゲストSSID機能で作成したWifi SSIDを使用して、ネットワーク分離(ネットワークセパレーター)機能を有効化して、ゲストWIFIがインターネットのみアクセスできて内部ローカルネットにはアクセスできない状態にして下さい。

 iCSeeアプリカメラの場合ONVIFの他にRTSPでも映像を配信できますがRTSPは初期設定でカメラのIDとパスワードが適応されます、なぜかONVIFだけはパスワードなしで開放する設定です、現行のiCSeeアプリで初期設定した場合は任意のIDを強制的に設定させられるので問題は無いのかもしれませんが、できればONVIFのON/OFFをアプリで設定できる様にできない物でしょうか。

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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