Vehicle Blackbox DVR タッチパネル4in液晶Wカメラドライブレコーダー

 Vehicle Blackbox DVR はノーブランドの低価格ドライブレコーダーで広く使用されている名称で、N/A品やOEM、ショップブランドなど様々な所で販売されているドライブレコーダーです。
 今回入手したレコーダーは独立形状で、タッチパネル4インチ液晶とリアカメラが付属した最新型です「煽り運転が頻繁するのでドライブレコーダーを見繕って欲しい」との依頼がありましたので必要台数のみ入荷しました。
 ドライブレコーダーは「一度取り付けると滅多に操作する事が無いからタッチパネルは不要だ」と思われるかもしれませんが、機能がてんこ盛りに増えた現在のドライブレコーダーでは数個のボタンで目当ての機能を設定するのは慣れている人でも面倒で機械が苦手な人には不可能に近く、長期間乗る予定の無いセカンドカーやレンタカーでは内臓バッテリーが充電できず設定や時計がリセットしてしまう事も多く設定が簡単な方が喜ばれます。
 タッチパネルの場合は、アイコンを見れば設定方法を忘れても何となく操作できますし、間違っても簡単に変更できますから長期間運用を考えれば利便性の良く機械が苦手な奥様やご高齢の方が使う可能性がある場合は少し高額になってもタッチパネル式を購入された方が良いでしょう。
 パッケージは簡素で中に、本体、シガー電源、リアカメラ、設置オプションと取説が梱包されています、ケーブルの長さは軽自動車~普通車程度なら十分な長さですがロングボディのSUVやRVでは配線を工夫しないと足りないかもしれません、別途購入しておいた方が良い物は内装を剥がすリムーバーとタイラップは購入しておいた方が作業がやり易いかと思います。

 ドライブレコーダー本体はプレスの金属ボディが採用されています、価格的にプラボディと思っていましたが夏場の放熱対策の為か、カメラから出るノイズ対策の為に金属にしたのか分かりませんが「ガッシリ」としており良い印象です、サイズは110x60mmでiphone4より少し小さい位のサイズです。
 最近はルームミラー型のドライブレコーダーが売れていると聞いているのですが、ルームミラーは保安基準部品ですし透過式鏡面は光の侵入角度によっては反射が半減する事もありスペース的には不利ですが私は独立形状が良いと考えました、自動車を夫婦・兄弟姉妹で車を共用してる場合や後続車のライトが眩しい時などルームミラーの方向を変えたい事もあるでしょうし、変更と同時にカメラの向きを調整する事は危険で不便ですから「フロントウィンドウを少しでも塞がれるの嫌」と言う方以外は独立式の方が運用で有利でしょう。

 フロントカメラは、初見のGC2023 CMOS素子で1080P解像度を30fpsで撮影できます、最低照度は0.01 Luxでスマホで採用例が多いハイダイナミックレンジ(HDR)が搭載されています、SONYのIMX CMOSに比べると見劣りしますが「低価格のパーツで出来るだけ高画質な映像が撮影できる様に一生懸命頑張った」感があり適当に作った訳ではなさそうです。
 カタログ上では視野角170度となっていますが若干誇張な様な気がします、広すぎても樽歪みが酷くなりますし画面端にAピラーが写っていても意味が無いので余程幅広の高級車やトラックでない限りは不足しない視野角なので問題は無いでしょう。
 フロントカメラは問題ありませんが、リアカメラは640×480のVGA画質です、カタログでは視野角120度720Pでしたが、明らかに90度程度しかありません解像度を変更する項目なくVGA画質が固定の様です、結線的にRF接続でしょうから購入時に予想はしていましたが価格的に仕方ないでしょう。
 解像度は少し足りませんが「煽り運転は真後ろまで近付いてくるのでVGA画質でもナンバープレートは撮影できるでしょう、バックメインでお考えの方は前後の設置を逆にするかドライブレコーダーを2台購入する事をお勧めします。
 カメラを2台接続した場合は、リアカメラが左上に表示されるディフォルト画面とフロントのみ、リアのみを選択できます、画面表示ではMIXされますが撮影ファイルはフロントとリアが別々のファイルとして保存されます。
 撮影動画のファイル形式は.MOVでH.264形式です、特殊なプレイヤーをインストールする必要なくパソコンやスマホで再生でき動画投稿サイトにアップロードする予定のある方には扱いやす形式です、アクションカメラと違いHDMI端子はありませんから旅行先で映像を楽しむにはmicro-SDカード経由で見る事になります。
 ファイルは1GB程度で分割されmicro-SDカードが一杯になると古いファイルから上書きされます、通電で録画開始し重力センサーで停車時の録画の一時停止と再開、音、振動センサーで駐車時のイタズラの撮影など防犯機能、動体検知、衝撃ファイルロックなどローストドライバーながらミディアムクラスの機能を備えています。

 納品先が決っていたので台数分しか入荷せず幸運な事に動作不良も無かったので、分解が必要な個体が無く内臓ポリマー電池を確認できなかったのが不安(最近のリチウムイオン電池は不具合が多い)で残念なのですが、リアカメラの解像度が低いのを除けばコストパフォーマンスが高いのは間違いなく納品先でも好評で「個人的に購入したい」と話しも受けているドライブレコーダーです。

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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