AP2-POE2 自動追尾Wライト搭載200万画素 POE対応屋外ネットワークカメラ

AP2-POE2

7.7

価格が安い

6.0/10

画像がきれい

8.0/10

設定・操作しやすい

9.0/10

良い点

  • POE対応
  • 安定・汎用性高い
  • 自動追跡機能追加

悪い点

  • VMS/CMSの設定制限有

 AP2-POE2は、AP2-POEの追加分として入荷したのですがマイナーアップで自動追跡機能が追加されていたのでAP2-POEとは別機種として扱う事にしました。
 AP2-POE2はAP2-POEのPOE給電(Power over Ethernet)とPT回転式、赤外線+白色LED Wライト機能に自動追尾機能を追加しています。
 PoEとは、LANケーブルに電流を流し接続ネットワーク機器の給電と通信を可能にしたネットワーク機器の事です、一般的なネットワーク機器はネットワークケーブルとACアダプターをその機器ごとに接続・用意する必要がありますが、家屋全体にLANを配線する場合は設置場所によっては電源を確保できず100V配線まで配線する必要がありネットワーク環境を万全な物にしたい場合は配線・設備工事の難易度が非常に高くなります、POEネットワーク機器であれば1本のネットワーク配線で柔軟な環境を簡単に構築できる様になります。
 ただ難点なのは通常のネットワーク機器と比べPOE対応機器は業務用機器しか対応している物が無く価格が高額になる事でした、また内部に48Vの電流が流れる為にネットワークケーブルも質の良い高耐候性の物を選ぶ必要があり、後からPOE配線へ流用するという事が難しい難しく、設備、機器、LANケーブル全てを一新する必要がある所でしょうか。
 AP2-POE2は、POE給電が従来の12V給電のどちらでも動作しますので、カメラだけ先に調達・設置しておいて後でPOEを敷設すると言った運用も可能です。

 AP2-POE2は、XM530 DSPチップのヒューマン検知機能を使用して人間のみを感知してLEDの点灯をコントロールする事により視野内の人間のみを検知して点灯させることが可能になります、今時は少ないですが庭で犬を飼っているご家庭や猫の通り道になっているお宅では無駄光が少なくなります。

 検知感度も点灯時間も調整可能ですから無駄光に気を遣う住宅地でも問題なく置き換える事が出来るでしょう、当然ネットワークカメラですから点灯時(センサー検知)した時の映像をSDカードに保存したりスマホに通知したりメールに添付する事も他のカメラと同じく可能です、もちろんXM社認証カメラモジュールを搭載しており同社無料提供スマホアプリ(iCSee XMEye)Windowsソフト(CMS VMS)Appleパソコンソフト(VMS)ブラウザがあれば使用できるリモートアクセスサイト(https://www.xmeye.net)などスマホアプリだけ多くのカメラと違い幅広いプラットフォームで使用できる汎用性の高さと、エリア指定で人間のみを検知するヒューマン検知、視野エリアの動くものを検知する動作検知、E-mail/FTP転送、SDカードへの常時録画、などの家庭や小店舗の防犯カメラに最適なネットワークカメラです。

 K2-LS-B8-AT と同じXM530 DSPチップが搭載されておりH.264エンコードより高圧縮高画質なH.265xエンコードに対応し低速度回線時の画質が向上しています、圧縮率が向上したことによりSDカード容量が同じでも設置場所や被写体より若干左右されますが1.2~5倍の録画時間の延長が可能になります。
 サイズは全高132幅90㎜奥140mmで丁度小ぶりな屋外灯程の大きでです、LEDはパワータイプが赤外線4つ白色4つと屋外カメラとしてはベーシックな配置になっています、レンズ側面にスピーカーで底面にSDスロットとリセットボタンホールがあり、マイクはレンズ横に配置されています、少し珍しいのは半透明のカバーでLEDとセンサー、マイクで蓋をしている事でしょうか、最近はむき出しの筐体が多いので珍しいかと思います、よほどカメラ部を球にデザインしたかったのでしょう。
 カメラ諸元は、レンズはF3.6mmレンズを採用していますが視野角は広く大体110°程度でしょうか、Micro-SDカードを装着すれば常時録画(ループ上書き可)と動作検知録画の平行録画、スマホへの検知通知、検知画像のE-mail・FTP送信、マイク、スピーカーの双方向通話、ネットワークカメラ標準規格ONVIF対応など豊富な防犯機能を使用できます。
 POEと通常の12V対応のネットワークカメラですから、「現在の防犯設備に追加したい」「電源が無いのでPOEを配線したい」など数年前にネット環境を一新した方にお勧めします。

 最後は自動追跡のテスト動画です、屋内カメラに比べてAP2-POE2はカメラ部が大きいですから追尾中はなかなかの迫力になります、ただ自動追跡機能は動作検知機能で動く物を感知した方向にレンズを回転させるので屋外使用の場合「風で揺れる草」や「走る自転車・自動車」を延々追いかけてしまうので注意が必要です、また回転モーターへの負荷や電力消費も当然増えるので常時有効化はしない方が良いかと思います。

WS000014◆サポート情報
 VMS/CMSソフトでカメラのWifi設定を行うとソフトウェアがエラーを返したりカメラが動作が不安定となる場合があります(Wifiの有無は関係ありません)カメラのWIFIの設定を変更する場合はiCSeeアプリで行って下さい。
 VMSソフト(デバイス設定→カメラ設定)CMSソフト(設定→システム設定→カメラパラメータ)でAP2-POE2のカメラ設定を変更しないでください赤外線が点灯せず夜間撮影ができなくなります、上下/左右反転などを行う場合はiCSeeアプリで行って下さい。
変更してしまった又は赤外線LEDが急に点灯しなくなった場合は、デバイス設定→リセットで☑カメラ設定でカメラ設定のみをリセットして下さい。

◆動作確認micro-SDカード

Micro-SDカードの対応は128GBのmicro-SDカードまで、録画時間の目安は。
 32GB 15日
 64GB 30日
128GB 55日 となります。
動作検証したのはこのmicro-SDカードです。

SanDisk Ultra 128GB 100MB/s UHS-I Class 10 microSDXC Card SDSQUNR-128G-GN6MN

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◆セットアップ・アドバイス
 有線LANを使用するを使用する→ 有線LANケーブルを接続する
 iCSeeアプリで初期設定を行う前に、ご使用のルーターの設定確認と再起動、AP2-POE2を工場出荷状態へリセットするとトラブルなく完了します。
 リセットボタンを細いピンで8秒ほど押し続けて離すと、英語で「factory…」の音声が聞こえリセットシーケンスに入ります(決して電源を抜かない様にお願いします)1分程度でリセットが完了し実働状態となり「”System start-up” ”wait for configured”」の音声が聞こえたら、初期設定を開始して下さい。

◆ご使用の必須条件
①自宅にインターネット回線がある事。
②自宅ルーターのIDとパスワード、Wifiを管理している事
③スマートフォン、Windowsパソコンのいずれかまたは両方持っている。
 ◆スマホでの設定方法→iCSee google play と Appleストアで配布
 ◆WindowsPCでの設定方法・ダウンロード→CMS
 ◆設置予定場所のWifi感度を測定方法して下さい→クリック
 ◆ヒューマン検知・ダブルLED機能の設定方法→クリック

◆AP2-POE2カメラレビュー
 AP2-POE2は、出入り口やシャッター付近への設置に最適なカメラとして選定しました。
 出入り口にある照明や機材は美観的に壁面への取り付けネジが露出しない様なデザインになっており、AP2-POE2は壁面固定パーツが分離し本体とは下面の隠れネジ2本で結合する仕様になっています、強い衝撃を受けると結合部が破断する危険性が無い訳ではありませんがカメラ本体を持ち上げながら設置位置を微調整したり出っ張りのあるカメラを避けてねじ止めする必要が無いので設置作業がとても楽に行えます。
 基本的なカメラ機能はPOE給電を除けば機能的にはK2-BES-P6-WLとほぼ同じ、動体検知とヒューマン検知を排他で使用でき解像度も同じなので防犯機能が劣る事はありません。
 白色LEDの点灯は、常にON、常にOFF、定時点灯、警戒(ヒューマン検知)の4つを設定できます、定時は点灯時間を開始時刻~終了時刻を指定します、警戒は検知感度と点灯時間を5秒/10秒/30秒/60秒/90秒/120秒から選択できます、防犯用途なら5秒で十分ですしセンサーライトとしても使うなら90秒ぐらいが良いかもしません。

 当然ですが白色LED点灯中は赤外線LEDはOFFになりカラー撮影に切り替わります、白黒画像では色が判らず状況把握が難しい事が多いので侵入やいたずらの証拠画像としては強力です、ただ白色LEDが明るすぎてレンズ近くに設置物や鏡などがあると光が反射して映像の一部が白飛びしてしまう欠点があります、根本的解決方法は「レンズとLEDを離すか分離する」ですが筐体が大きくなれば設置場所も限られてしまいますからこれは仕方ないでしょう。
 またこのような存在が目立つカメラなのにSDカードの挿入場所が侵入者からの丸見えの下面に設置されているのがいただけません、ご丁寧に防水蓋に「TF」の文字が刻印されており感の良い人間ならSDを持っていかれる場合があります、設置時は白のテープで目立たない様にするか、カメラを壊されても証拠画像が残る様に検知画像・動画をメールやFTP転送させておいた方が良いでしょう。

 ヒューマン検知とは、監視エリア、監視領域に入る・出るを監視・検知するインテリジェントカメラの検知機能を人間専用に特定した機能縮小機能です。
 テストした限りでは、顔としての判定が難しい角度や被り物で顔を隠すとカメラ前で動いても検知しない代わりに画面に100円硬貨程度のサイズで「人間の顔」映っていたら問題なく検知します、人の所作では無く「顔」を検知している様です。
 旧来の動体検知で風で動く物や光の変化でも片っ端から検知してしまいますから、監視対象が人間に限定されますが非常に魅力的なな新検知方法だと思います。
 

AP2-POEのカメラ設定画面をキャプチャしました。説明が欲しい所がありましたらご質問ください。
iCSeeアプリ

VMSソフト

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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