Laxihub Mini Cam 5GHzWifi ONVIF対応屋内ネットワークカメラ

 Laxihub Mini Cam は、Arenti社のサブブランドLaxihubブランドで販売されている5GHz Wifi対応屋内ネットワークカメラです。
 小型ネットワークカメラは2.4GhzのWifiを搭載したタイプが多く殆どの場合それで支障が無いのですが、電子レンジやエアコンなど消費電力の高い家電の使用、隣家の人が在宅する時間帯のみ「Wifiが途切れる」「映像が延滞する」など実用で問題が起こる事があります。
 もちろん電子レンジがWifiを完全に遮断する事は無く極端に影響を受けっても30%影響与える程度しかありません、現行最もWifiを阻害する要因はwifiと同じ2.4GHz周波数帯を使用するキーボード、マウス、スピーカー、ヘッドフォンなどBluetoothデバイスの影響が強く電波遮断効果のある保温・断熱材など最新蓄熱建材がそれらをアシストしている様です、ギリギリ接続できていたWifiが小さな環境変化で切断する事も少なくありません。
 対策は有線LANへの変更が最も確実なのですが小型カメラにはサイズ的に難しく、次に有効な5GHz Wifiの搭載は価格が問題で低価格帯ネットワークカメラ2.4GHz Wifiからアップデートされていませんでした。
 低価格帯ネットワークカメラでありながら5GHz Wifi に対応した Laxihub Mini Cam は気合を入れて有効性を宣伝すれば売れると思うのですがArenti社にその気は無い様です、ただ低価格だけに旧式な動作検知機能しか搭載しておらず防犯機能は貧弱ですがネットワークカメラ共通規格ONVIFに対応しており他社のONVIF対応NVRレコーダーやNASネットワークHDDに録画可能です。
 持ち運びが簡単で5V駆動の小型ネットワークカメラで電波干渉に強い5GHz対応なので「有線LANケーブルが配線されていない屋内に新たにカメラを追加したい」「カメラ設置場所の選定作業」などで有効に使えるかと思います。

◆ご使用の必須条件

①自宅にインターネット回線とWifiがある事。
②自宅ルーターのIDとパスワードを管理している事
③スマートフォン、タブレットのいずれかまたは両方持っている事。
④ACアダプターが付属していないので5V USB充電アダプターを別途購入している事。
◆スマホでの設定方法→Arenti google play と Appleストアで配布

◆Laxihub Mini Cam 初期設定時の注意

 初期設定時にカメラを接続したいWifiが5GHzの場合は5Ghz Wifiに対応したスマホ・タブレットをご用意ください、Wifi選択欄に5GHzが表示できない2.4GHzのみのスマホ・タブレットでは初期設定を完了できません。
 QRコードをカメラに読み込ませる時に解像度が極端に低い古いスマホ・タブレットでは読み込みに失敗する事があります。

◆Laxihub Mini Cam ネットワークカメラレビュー

 Laxihub Mini Camは、バッテリー駆動タイプのLaxihub W1と同じくセキュリティの問題としてアプリパスワードだけでカメラのパスワードを設定できませんがネットワークカメラ共通規格ONVIFはIDは「admin」固定ですがパスワードは任意に設定を変更できます、最近のNVRレコーダーではパスワード無ではエラーを返したり事ある毎に警告を出す親切機能ありがたウザイので良い機能です。
 防犯検知機能が旧式な動体検知しかないのは環境変化が少ない屋内カメラなのでギリギリ許せるとしても、常時録画と検知動画がどちらか一方のみの排他利用なのは頂けません、他社のカメラではあたり前に同時使用できる機能の録画データのタイムラインに動作検知のチャプターを記録して程度の事が出来ない理由が謎です、サブスクリプション契約すれば選択できる様になるのでしょうか?
 もう一つの問題は録画データをダウンロードする機能が実装されていません、Arentiアプリ最新バージョン3.5.2でも実装されていないので実装する予定はないのでしょう、Arentiアプリ対応カメラのmicro-SDカードはWindowsパソコンで認識できるフォーマットで録画データはMP4形式なので本体からSDカードを取り外しすればバックアップする事は不可能ではありませんが、Laxihub Mini Camの場合はmicro-SDカードスロットの配置的にマグネットブラケットから本体を取り外す事が必要なので寸分の誤差も無く元の位置に戻す事は絶対に不可能です、Laxihub Mini Camを定期的に手動バックアップする場合は「大雑把な方向や対称を監視する」的な用途に限定するか、ONVIFでNVRレコーダーかONVIF対応NASを利用する事になるります。
 防犯カメラとして運用するには構造的・機能的に制限が多いので、Amazon Alexa・Fire TVとGoogle Nest Hub(Google Home)のモニター付AIスピーカー専用カメラとして使用する事をお勧めします、Amazon Alexaでは映像・音声・マイク呼び掛けが可能です、カメラの反応は良好でWifi環境が万全なら「全く見れない」とい事がありません。

 画質は1080Pで通常カメラと同じレンズ径なので見劣りする事はありません、視野角は100~110°と広く若干丸く歪んでいるのは感じますが見辛くなってしまうギリギリの広角に抑えた印象です、流石メーカー謹製カメラなのでその辺はしっかりとプロダクトされています。

 設定項目はiCSeeアプリ対応カメラと比べると必要最小限しか実装されていません Laxihub W1よりも少なく物足りない印象です。
スマートホーム機器でよく見る、ジオフェンス機能(特定スマホがエリア内にあるとカメラをON又はOFFなど制御する機能)の表示がありますが現行では選択できません、既存のジオフェンス機能はカメラにBluetoothを搭載して単体で検知するかゲートウェイハブと連携してシーン機能で機能させるので、連携デバイスが発売されていないArenti / Laxihubでどうやって実現するのか興味ある所です。
 するしかしないとが無いと使用できません、が設定画面にあるのにアプリなので追加した機器に応じて表示されるボタンが増えるの仕様なのかもしれません、ただアラーム設定(動作検知)にエリア設定が無く0~10のレベル調整しか使えずLaxihub W1の緒元にある「AI Human Motion detection」もON/OFFだけではどの様に扱えば良いのか分かりません、細かい検知設定に向いていないでしょう。

 Laxihub Mini Camの付属品は取扱説明書、警告ステッカー、マグネットブラケット、USB to Micro-USBケーブルのみとなります、ACアダプターは付属していませんから別途ご購入下さい。
 サイズ的には100円ライター3本分くらい大きさ洋菓子のスイートポテトの様な滑りやすい形をしています、設置はマグネットブラケットが本体下部のスライドカバーに張り付いて固定されます、マグネットブラケットは上下方向に磁力がありますのでスチール家具や冷蔵庫など金属面なら吊り下げ状態でも固定できます。
 インジケータLEDは、スタート・異常時は赤(点灯又は点滅)で正常時は青が点灯します。

 消費電力は最大430mA程度です、1A程度のUSB ACアダプターなら問題なく使用できると思います。
 構造はLaView LV-PWF1に比べかなり複雑、赤外線ボード、本体ボード、スピーカー、マイク、SDスロット・USB-Cソケット、フィルムアンテナ、ボディx 4と小さいボディに部品がびっしりです。

 Amazon Alexa / Google Homeに実用レベルで対応している安価な5GHz対応のネットワークカメラの選択肢は少なく Laxihub Mini Cam は非常に魅力的な選択です、ただ5GHz Wifiは2.4GHzに比べて干渉や混線には強いのですが直進性が強い為に障害物に弱く元の電波強度が不十分な環境では接続が不安定になる傾向がありLaxihub Mini Camは小さい内臓アンテナなのでその影響が顕著です、Wifiルータが直視出来る状態で設置する事をお勧めします。

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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