Laxihub W1 バッテリー駆動WIFI屋外ネットワークカメラ

 Laxihub W1 は、Arenti社のサブブランドLaxihubブランドで販売されているバッテリー駆動タイプの屋外ネットワークカメラです。
 初期タイプのバッテリー駆動ネットワークカメラは消費電力が多すぎて2日程度でバッテリー切れを起こしたりWifi接続は動作検知した時のみの数分間でスマホ・タブレット側からアクセスできないなど実用性に難があったのですが、Laxihub W1は6700mAのリチウムイオン電池と省電力Wifiチップと電力消費を細かく制御するDSPチップにより1週間少しの連続動作とスマホ・タブレット側からのアクセスに応答できるよう様になっています。
 Laxihub W1 の動作シーケンスは、
  1.焦電型赤外線センサーで熱源を感知するとスリープモードから復帰
  2.撮影モードに移行し動体を検知(夜間は赤外線LED点灯)
  3.動体があれば録画を開始しWIFIで検知通知を送信
  4.指定時間後にスリープモードへ
 となっている様です、スリープモード中でもWifiは間欠的に接続していて、スマホ・タブレットからのリクエストがあればスリープモードから復帰して撮影モードになります。
 上記の仕様からLaxihub W1では常時24時間録画は行えませんし検知の撮影時間・スリープまでの動作時間が2~10分と限定されており撮影までのインターバルなど撮影間隔に隙間ができてしまいますので、従来の防犯カメラ的と全く同じ使い方はできません。

 対応アプリは Arenti になります、ネットワークカメラアプリよりもスマートホームアプリ寄りで若干物足りない所がありますが、まだ日本で発売されていないスマート電球やスマートコンセントと組み合わせたら「カメラが動体検知したらスマート電球を点灯」などカスタムシーンを作成可能になるなど、従来の防犯カメラができなかった他機材との連携が可能になります。
 Wifiでバッテリー内蔵で屋外防水仕様、下面の一般カメラと同じ1/4インチメスネジ、背面のマグネットで設置の自由度が高く電源が用意できない害獣駆除や工事現場、資材置場の防犯などワイルドなロケーションに向いている商品です。

◆ご使用の必須条件(USB 5V2Aアダプタ
①自宅にインターネット回線とWifiがある事。
②自宅ルーターのIDとパスワードを管理している事
③スマートフォン、タブレットのいずれかまたは両方持っている。
◆スマホでの設定方法→Arenti google play と Appleストアで配布

◆Laxihub W1 ネットワークカメラレビュー
 Laxihub W1は、Wifiのみバッテリー駆動タイプで満充電には5V USBで4~8時間程度必要になります、ロットにより5000と6700mAのリチウムイオン電池があり日本には6700mAhのロットのみ入っている様です。
 セキュリティの問題としてアプリパスワードだけでカメラのパスワードを設定できません、恐らくアプリログイン時にスマホのUIDを読み取りカメラと紐づけしてカメラパスワードの代わりとしているのでしょう、当然同IDで複数のスマホ・タブレットから同時ログイン・アクセスはできず、排他ログインでも短期間に数十台のスマホ・タブレットでログインなんてしてしまうとパスワード漏洩と判断されてIDがロックされるかもしれません、複数人で使う場合は誰かがメインとなり他はシェア機能で使った方が良いかと思います。
 録画されたmicro-SDカードは特殊形式フォーマットでなくWindowsパソコンで認識される一般的な形式で録画データの形式も一般的なMP4形式で録画されます、Arenti アプリに録画データをダウンロードする機能が無いのでこの形式にしたのかもしれませんが頻繁に録画データを取出す必要がある場合や業務では毎度設置場所から本体かSDカードを取り外しさないといけない事なり設置場所に制限ができてしまいます、次のバージョンアップでダウンロード機能を追加してくれたらよいのですが。

 スマホ・タブレットだけでなく、Amazon Alexa、Amazon Fire TVとGoogle Nest Hub(Google Assistant)のモニター付AIスピーカーに対応し音声操作でカメラ映像を確認する事も可能です、ユーザーが少ないからなのか対応サーバーが強力なのか新規メーカーのカメラしては反応は良く「時々~全く見れない」という事がありません、ただLaxihub W1の場合スリープ状態から復帰する為に通常タイプのArenti/Laxihubカメラより表示までのタイムラグが長くなってしまい、稀にタイムアウトして表示に失敗する時があります、仕様上しかありません。

 画質は1080Pで通常カメラと同じレンズ径なので見劣りする事はありません、視野角は100~110°と広く若干丸く歪んでいるのは感じますが見辛くなってしまうギリギリの広角に抑えた印象です、流石メーカー謹製カメラなのでその辺はしっかりとプロダクトされています。

 設定項目は一般的なカメラアプリと同程度の必要最小限と言った印象ですスマートホームアプリなので追加した機器に応じて表示されるボタンが増えるの仕様なのかもしれません、ただアラーム設定(動作検知)にエリア設定が無く0~10のレベル調整しか使えずLaxihub W1の緒元にある「AI Human Motion detection」もON/OFFだけではどの様に扱えば良いのか分かりません、細かい検知設定に向いていないでしょう。

 Laxihub W1の付属品は警告ステッカー、取付ブラケット、マグネットブラケット、取付ねじ、USB to Micro-USBケーブルの他に接続時にケーブルとの隙間を埋めるシリコンパッキンが付属しています。
 別売りで専用ソーラーパネルとパネルセットも用意されています、パネルはよく見るタイプなので恐らく他社のソーラーパネルでもUSB出力・端子の物なら流用する事ができると思います、手持ちパネルの詳細が分からない方はそれほど高額でも無いので一緒に購入するかセット品をお勧めします。

 現時点ではArenti/LaxihubブランドのPTZカメラが日本未発売で固定カメラのみのラインナップで残念ですが(ラインナップに加わりました)、バッテリー内蔵、WIFI対応、Amazon AlexaとGoogle Nest Hub対応のネットワークカメラの中で最安値でありながら動作良好なのでこの用途に合致する方にお勧めです。

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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