スクーターのメンテナンス クラッチ周辺

通勤に使い始めて11年になるマジェスティ125、あちこちガタが出始めアフターパーツどころかメンテナンス部品にも事欠く状態でそろそろ「次の….」と思うのですが、PCXは「華奢」NMAXは「悪くはないが代わり映えしない」トリシティはギミック好きの私には堪らないのですが「アンダーボーンフレームは勘弁して」で未だに踏ん切りが付かず乗り続けています。
 最近また、アイドリングから発進時またはノロノロ走行して止まる寸前に「キィ~ン」か「ガシャーン」か「ガキッ」の甲高い金属音がしてエンジンが急停止する、自分もビックリ周りもビックリの症状が再発したので修理しました。

3年前に修理した時は、ヤフオクでクラッチ周りの部品を数点購入して排他交換で原因が「ワンウェイクラッチ」と特定するのに難儀しました、今回は症状が同じなので新たな部品は購入していません、いずれ再発するだろうと思っていたので前回取り外し修理・清掃・注油しておいた補修済みワンウェイクラッチを使います。

マジェスティ125のワンウェイクラッチ

マジェスティ125のワンウェイクラッチ

この様な汚れた状態。

マジェスティ125のクランクシャフト

クランクシャフトとリングギア。

 3年の使用で赤黒い汚れが付き放題になっています、仕組みは「遠心力がない時は小さい横向きの円柱が縦の円柱を突き上げて右側に寄る→幅が狭まりクランクシャフトとセルモーターがリングギアと介して繋がりる」「遠心力が加わる縦の円柱が左に寄る→繋がらずフリーになる」文字通りセルモータからクランクシャフトへのone way( 一方通行)なクラッチです。動力は遠心力のみで自動車の様なピニオンギアがないシンプルコンパクトで良くできた仕組みです。

マジェスティ125のエンジン回転中

奥のリングギアは回っていません。

 動力はケブラー繊維で出来たベルトによりを後輪に伝えます、ベルトはV字型に挟まれ常に削られます。

マジェスティ125のプーリー

マジェスティ125のプーリーとベルト

 プーリの中にはウェイトローラーが6個入っていてコレも走れば走るほど削られます。

ウェイトローラー

削れたウェイトローラー、元は円柱

 この不具合は、ウェイトローラーやベルトの削れカス、吸い込んだホコリや排気ガスなどが充満する中を高速回転しているワンウェイクラッチがゴミを溜め込み徐々に動きが渋くなり、クランクシャフトが回転しているのにセルモーターと繋がり「ガシャン」と金属音が鳴る、という事例です。バイク歴は長いですが頻繁にメンテナンスする部品でもなく、通常ワンウェイクラッチの不具合はセルモーターが空回りするのが普通で低回転で繋がるなんて事は無いのですが、私の個体はこの部分がハズレだった様です。
 このまま放置し続ければもっと高回転で繋がりクランシャフトが折れ後輪フルロック空中1回転のハリウッド体験ができるかもしれませんが愉快ではないでしょう。同じ様な症状がある方はお早めに対処してください。

 今回はクラッチを治すついでにウェイトローラー交換だけ行いましたが、ウェイトローラーの磨耗に個体差ありウェイトローラーを受け止めるランププレートもかなり削れていましたので、次回はプーリー一式を交換してみようと思います。

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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