Apple iPhone SE2 の液晶パネルを交換しました。
以前のiOSアプリはかなり昔のOSバージョンでも対応していたのですが、最近は強制的にデバイスを買い替えさせたいのか対応OSバージョンの幅が狭くなり最新バージョンOSでないと微妙な不具合が出るアプリが増えてきた様に感じます。
従って現在当店のiOSアプリ動作確認には、現行ギリギリ最新iOSにアップデートできるiPhone SE2 を使用しています、当然中古で入手した物なのですが入手当初は正常に動作していたのに突然タッチ操作が二重・連続入力になる現象から始まり~とうとう画面の中程領域のタッチは検知されるがスライドが検知されない妙な状態となりました、この状態では電話が掛かってきても「スライド解除」のタッチ操作が出来ず電話として使用できません、恐らく持ち運んでいる時に液晶パネルを強く圧迫した事が原因でしょう。
iPhone・iPadの修理は数回行った事があるので修理業者には頼まずDIYで液晶パネルを交換修理しました。 購入した交換用液晶パネルがコレ ↑ 価格は2,500円と少しで購入しました、液晶は正常なのでタッチセンサーのデジタイザーだけ交換出来たら良いのですがiPhoneは液晶とデジタイザーが一体になっており液晶パネル毎交換するしかありません。
注文して翌日に到着しました。
内容は、液晶パネル本体、交換手順書、防水シール、ガラス保護シール、交換工具一式、外したネジの場所を管理できるマグネットシート、液晶拭きなど交換作業に必要な物が一式揃っています。
Amazonの商品説明では「マグネットシート」となっていますが現物はただの紙で磁力が全くありませんでした、ポンチ穴を開けた僅かな凹みにネジを置く形で使用する事になります。
iPhoneの液晶パネルは粘着シールで固定されているので、ヘアドライヤーでiPhoneの四隅を「熱いお茶」程度に温めて粘着シールの接着力を弱めてから分解を開始する必要があります。(100~150℃程度に設定できるホットエアガンがあれば温める範囲が明確になり作業がより楽になります) 付属交換工具一式で作業する事も無理ではありませんが、初手の液晶パネルとボディに差し入れる時は出来るだけ分離工具が薄い方が食い込みが良く楽なので極薄の金属ヘラがあった方が良いでしょう。
Appleストア以外で修理された個体は防水テープが強すぎて付属吸盤の吸着力では力不足で、スクリーンオープニングプライヤーが無いと分離が難しい場合があります。 同梱の交換手順書は文字が小さく一部内容に差異があり画像の撮影方向が統一されておらずイマイチ判り辛いので、分解工房さんのYoutube動画を参考にしました。 ナレーション付きで丁寧に手順を解説しておられます(残念なテック動画も多い中、ココまで理路整然と作り込むのは経費も手間も必要な作業だと思いますがその苦労と再生数が伴っていないのが理不尽です)動画を停止しながら粛々と作業を進めて行けば問題なく完了できると思います。
iPhone分解で一番難しいのは「如何に液晶パネルを割らずに分解するか」なので、液晶パネル交換では元の液晶が割れても問題ないので気分的にとても楽です。
交換液晶パネルにスピーカーなどのパーツを移植します、iPhone SE2はiPhone6に比べるとパーツが改良がされており作業工程は少なくなっています、見た目は一緒ですが中身は確実に進化している事を実感します。 液晶パネル交換が完了しました。 実作業は2時間程度必要でした、強度の予想が難しい防水シールを使った液晶パネルの分離がクリアできれば他の作業はネジを外して元に戻すメカニカルな作業なので細かい作業を厭わない方なら難しい作業ではありません、液晶パネル交換の料金はAppleストアで19,400 円、アフターの修理店でも13,000円程度の料金なので事故修理で3回失敗しても安く済む事になります、何もできない程忙しいか何もできない程不器用の方以外はご自分で修理する事をお勧めします。
交換した液晶パネルですが、タッチパネルの動作は問題なく値段的に期待はしていなかったのですが液晶パネルの発色は悪くありません、液晶パネルを交換する時に専用工具でTrue ToneをコピーしないとTrue Tone機能が使えなくなるのですが元から使っていないので問題ありません。