TP-Link Archer AX73/A 無線LANルーター購入 手動で設定移行
五年前に購入した TP-link Archer C7 無線LANルーターが「Wifiの速度が遅くなった」「Wifiデバイスによって接続・再接続に時間が掛かる」「Wifiが突然オフラインになってOFF/ONしないと再接続できない」「気が付くと5GHz 又 2.4GHzどちらかのWifiしか機能していない」と徐々に症状が重くなってきて、とうとう「Wifi/有線LAN共に突然インターネットがオフラインになり TP-link Archer C7 を再起動しないとインターネット接続できない」という状態になりました。
TP-link Archer C7 の価格が同スペック品に比べてあまりに安く「多分2年程度で壊れる」と思って購入した物がネットワークカメラなどネットワークに高負担となるデバイスを5年間程は24時間常時通電・常時通電で問題なく使えた訳ですからもう十分役割を果たしたでしょう、原因を探る気にもならずさっさと買い替える事にしました。
Google Nest Hub / Amazon Alexa により増えたスマートセンサーやスマートホームデバイス、Fire TVなどストリーミングプレーヤーと従来のスマホ・タブレットなどWifi機器を含むLAN接続デバイスが30台、ネットワークカメラのレビューやテストで+10台程度は必要なので余裕を見て最大接続80台の TP-Link Archer AX73/A をチョイスしました。
無線LANルーターの初期設定は難しくはありませんが、Wifi名(SSID)まで一新してしまうと有線LAN以外のWIFI機器すべてを再設定する必要がありそれが数十台になるとほぼ「悪夢」です、なので旧設定を新しい無線LANルーターに引継ぎ出来るだけスムーズに作業が完了できる方法を記事にします。
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旧無線LANルータの設定をスクリーンキャプチャーする。
※無線LANルーターが別機種だと.bin設定ファイルでの設定復旧は使えないので、全て手動で行う必要があります。
旧無線LANルータの設定画面にブラウザでログインして設定画面を可能な限りスクリーンショットをキャプチャーします、設定画面が長く一回でキャプチャーできない場合は、chrome拡張で GoFullPage – Full Page Screen Capture を使用すると一気にキャプチャーできて便利です。
インターネット接続会社へのログイン設定 PPPoE設定 は契約した書類をご用意して置いてください。(最近ではIPv6接続のIPoEなどもありますので契約を確認して読み替えて下さい)
ネットワークカメラなどのDHCPアドレスをルーターで固定している方はアドレス予約設定
DDNSでネットワークカメラやNASハードデスクを外部開放している方はポートフォワーディング設定とDDNS設定
ネットワークデバイスの開放制限している方はデバイス管理設定
ゲスト接続設定など必要と思われる設定を残さずキャプチャーしておきます。
予備パソコンがある場合は、現行のインターネットLAN回線とは別の「予備パソコン ←→ TP-Link Archer AX73」の2台だけの接続で設定移行作業をすればキャプチャーする必要がなく確実に作業できるのでお勧めです。
古い無線LANルーターを取り外しTP-Link Archer AX73/Aを接続し起動します。
パソコンのブラウザのURLに「http://tplinkwifi.net」か「192.168.0.1」 と入力しエンターキーを押しTP-Link Archer AX73/Aにアクセスします。
始めにタイムゾーンの選択 次に任意のパスワードを(IDは無し)を入力します。(キャプチャー取り忘れましたC7の物ですがこんな感じでした)
設定したパスワードでログインします。 セットアップを開始します。 インターネット接続の方法を設定します、PPPoEの場合はインターネット接続会社から提供されたユーザー名とパスワードを入力します。(PPPoE以外の場合でもインターネット接続会社から提供された契約書類に接続方法が明記されていると思います)
メインに使う無線LANのSSID名とパスワードの2.4GHz と5GHzをキャプチャー画像を参照して入力。
ゲストネットワークを使っている方は合わせて入力します。
DHCP予約も忘れず入力します。(モデルによって機能の名称が異なるので慌てず機能を探します)
TP-Link Archer AX73に設定が移行出来たか確認
恐らくPPPoE接続を入力した時点で自動的にTP-Link Archer AX73のインターネット接続は完了し、無線LANのSSID名とパスワードを入力完了した時点でWifi機器が自動的に接続し始めていると思います。
Tp-link無線LAN中継器がOneMesh機能対応機種なら OneMesh機能を有効化して下さい。スマホ・タブレットが最も接続状態の良いルーター又は中継器に接続され中継移行も気付かない程スムーズに行われます。
以上で完了です。
大体はこの方法で上手く行くのですが、交換直後はDHCP予約機能が上手く機能せず「IPアドレスが予約値とは違うアドレスに変更したり(ネットワークカメラの場合はNVRレコーダーから消える事になる)」「旧式Wifi機材の一部では設定変更が必要」「一部のスマホ・タブレット・パソコンでは記憶した以前のWiFi接続設定を削除して再追加しないと接続が途切れ途切れになる」などWifi名(SSID)の流用で微妙に支障が起こるデバイスがあるので完璧な方法ではないのですが、デバイス一台一台再設定するよりは遥かに楽です。
TP-Link Archer AX73への交換直後は、スマホ・タブレットなどの通信量の多い機器で「Wifi強度は強いが通信が重い」現象が見られたのですが3日程放置していたら問題ない程度に落ち着きました恐らくWMM機能やエアタイムフェアネス機能などを適切に機能させる為に通信パターンを参照する必要があるのでしょう。
TP-Link Archer AX73の設定画面は現行Wifi6ルーターとしてはリファレンス的な項目数になっています、TP-link Archer C7 であった拡張モードは無くなりユーザーはほぼ機能の無効・有効するぐらいしか選択肢はありません、Wifiの規格が11b~11axまで増え無策にチューニングしても全体バランスが崩れますし各国の法規制に触れる可能性もあり変更幅を制限しているのでしょう。
TP-Link Archer AX73の使用感ですが5Ghz Wifiの強度と速度が驚くほど向上しました TP-link Archer C7 ではギリギリ繋がっていた場所でも楽々つながる様になりました、2.4GHz Wifiはカタログスペックは向上しているのですがWi-Fi6機器の場合であって旧11n/gのWifi機器ではTP-link Archer C7 とほぼ同じ通信速度となります、ただ処理量に余裕があるのかネットワークカメラのフレームレートが向上しGoogle Nest Hub / Amazon Alexaでのスマートセンサーの応答が若干早くなりました。