PTZカメラは必ず回転レンズ部分を下にして設置してください。
最近のPTZカメラは軽量になり適当にねじ止めしても落っこちる事はありませんが、カメラユニットを上下・左右に回転させるために接合部には数ミリの隙間があり、正位置(カメラユニットが下)以外で設置すると簡単に水が浸入します。
もちろんPTZカメラが正位置であっても台風など雨が吹き上げる風に乗って舞い上がっても水は浸入する事になりますが形状的に抜けやすい構造になっており、水漏れする雨どいのすぐ横、水面ギリギリ位置など極端な場所でなければ浸水による故障を心配する必要はありません。
ただし横位置に設置した場合は雨水は簡単に侵入し水抜き穴などありませんから乾燥しない限り溜まり続けいずれ内部モジュールがショートするか部品が錆びて動作不良を起こす事になります、もし一般的な12Vがショートしたとしてもスイッチング電源ACアダプターなら過電流保護の安全機構が働きますが、最近流行りのソーラー充電カメラは大容量のリチウムイオン電池セルを内蔵していますから、もし内部に浸水すれば最悪出火など火災の原因になりかねません。(ほとんどは18650セルなので大丈夫だとは思いますが)
それ以外に、ミドルクラスのPTZカメラや機械ズーム式カメラはカメラユニットが重い為に横設置だとステッピングモーターへの負担高くなり部品寿命が短くなる事も考えられます。
もし如何しても横に設置する必要がある場合は、K5-6009PW-XMT401などバレットタイプPTZカメラや当店では扱っていませんがドームタイプPTZカメラ(扱いたいが入値が高い)をお選びください。
すでに購入済みで、残念ながら横向きで設置している方は木工クランプと取付自在板などを使って正位置で運用する事をお勧めします。
このページも参照ください:ネットワークカメラ・防犯カメラ設置の注意点をお教えします。
PTZカメラを横倒しで設置しているのを見た正直な感想なんですが「えっ?どうしてそうなる」でした、まあ昔は全金属で重く大きくアームも長かったら正位置でしか設置できなかったので私は固定概念でそう思い込んで居ただけなんですね、業者やメーカーでも当たり前すぎて取説に「横転禁止」なんて明記しないから、初めて今のカメラを扱う人は「横でもいいか」と思っちゃうか。




