KINGBOLEN BM580 6/12V バッテリーテスター
製造から21年経過して、一応動くけど時々妙な挙動をする様になったマジェスティ125、近々致命的な故障を起こしそうでヒヤヒヤですが未だ乗り続けています、補修部品は金属系はまだ苦労しませんがゴム系は厳しくそろそろ限界かも知れません。
古いバイク・車の維持で苦労するのが、故障・不具合の洗出しです、今時の車は当然バイクでも比較的新しい物はECU(Electronic Control Unit)が付いていて専用の読み取りデバイスを接続すれば故障個所が一発で判る様になっていますが、古い物はそうは行きませんスキルと感を総動員して1~3か所に目算を立て交換部品を購入し何時間も掛けた部品交換して場当たり的に修理するしかありません、それでも直れば良いですが結局原因は別の所だったりして時間とお金を消費する無間地獄になります。
125㏄バイクの機械系なら部品点数も多くないので総当たりでもギリギリなんとかなるんですが、問題は電気系で停止中と走行中の変化を客観的に計測できないと故障個所の判断が非常に難しい個所になります、私自身もエンジン始動の不具合原因がバイク レギュレターと判らず、必要なかったイグニッションコイルやバッテリーを購入してムダ金を使ってしまいました。
そこで何か良いモノ無いか?と購入したのがKINGBOLEN BM580 カーバッテリーテスターです。
Kingbolen Electronic Technology Co., Ltd.は2010年に設立された新しい会社らしく、自動車整備用読み取り機「OBD2 スキャナー」など自動車整備用スキャナを製造している様です、日本法人は設立していませんが製品の日本語化には積極的で製品の言語選択に必ず日本語が入っています、専用ツールになると何故か不自然に日本語が省かれる事が多いんです非常に珍しい事例です、近々日本に法人を設立するのか代理店が出来るのかも知れません。
◆KINGBOLEN BM580 6/12V バッテリーテスター
BM580 バッテリーテスターはこの様になっています、本体と取説、mini USB Type-Bケーブル、箱とシンプルです、本体が日本語化できるものの取説は英語のみなのが残念ですが製品の性質的にそれなりの方が使う物なので使い方が解らないという事は無いでしょう。
BM580 バッテリーテスターは電池を装着できずバッテリー内蔵していません、6/12Vのバッテリーにクリップを接続して使用します、mini USBはファームアップデートの際に使用するらしいのですがファームは無くほぼ使い道がありません、スイッチついていません。
BM580を起動するとカラー液晶に、電池 波形 リプレイ 記録管理 セットアップ マルチメーター のアイコンが表示されます。
電池:
バッテリーのテストシーケンス機能です、バッテリーの容量やCCAを入力して、クイックテスト、車に搭載した状態のテスト、バッテリー単体のディープテスト、でバッテリーの消耗状態をアナライズします。
波形:
バッテリの電圧変化をリアルタイム波形で表示します最大10分記録されますから、シャシダイナモを使わないと計測できなかった走行中の電気の変化値が簡単に測定できる様になります。
リプレイ:
記録したバッテリーテスト結果 波形データの再表示
記録管理:
記録したリプレイデータの削除
セットアップ:
言語や単位の切り替え
マルチメーター:
測定バッテリーの総合判定
KINGBOLENのバッテリーテスターにはBM510、BM520、BM550、BM560、BM580、BM800があるんですが、波形データが表示できるのがBM580からとなります。
バッテリーにBM580を接続した状態でバイクを走らせて波形データを測定します、スターターモーター、ウインカー、インジェクションポンプ、ライト、ウインカーを動作させる事で電圧変化を視覚化します。
◆KINGBOLEN BM580 使用方法
バッテリー端子にクリップを付けるだけです。
バイクによってクリップを付けたまま走行するのは難しい場合もありますから、その際は延長して下さい。
高級機種に比べると当然ながらバッテリー状態の判定がが甘い様で、ディーラーで「もうそろそろ」と言われたバッテリーがGOODだったりするんですが、波形データを表示できるバッテリーテスターでは最安の部類だと思います。
電装品をてんこ盛りに装着してバッテリー上がりが気になる方、キャンピングカーなどで消費電力の積算をしたい方、電装系がくたびれた旧車オーナーの方に如何でしょうか。