Amazon Alexa のWake on Lanスキルを使って0円でパソコン電源をONする

 iCSeeアプリ対応カメラがAmazon Alexaに対応したので、改めて色々調べていると Wake on Lanスキル があったのでどの程度使えるか?と試してみたら簡単に追加できて出来が良く思う以上に便利なので記事にします。
 Wake on Lan (ウェイク・オンラン WoL)とは、ネットワークにつながったコンピューターをネットワーク経由で電源をONにする規格で、元々はWeb・ファイルサーバーやネットワーク分散処理など複数のパソコンの電源スイッチを集中管理する為に使用します、サーバールームは当然として視聴覚教室・学習塾・図書館など複数台のパソコンが設置してある施設で使われており、一般販売されている完成パソコンやマザーボードのほとんどに搭載されています。
 遠方からWake on Lanを行うにはVPNかDDNSにルーターのポートフォワーディングなど費用+スキルが必要だったり、ローカルネットでもWake on Lanを送信するパソコンかスマホが必要ですから、通常は「電源ボタンを押す方が楽」となりますが「アレクサ、パソコンつけて」で済むなら話は別です。
 消音の為にAVラックにパソコンを収めていたりテレビ裏に設置する超小型パソコン、普通サイズだけど机下設置など電源ボタンが押し辛いと思っていて Amazon Alexa を持っている方は是非お試し下さい。

 Wake on LanはモニターなしのAlexa Echo でも使用可能です。

 ◆パソコンのWake on Lan 機能を有効化◆

 パソコンのBIOSでWake on Lan機能を有効化して下さい。
 HP:https://jp.ext.hp.com/v-ivr/common/bios/faq/10/
ASUS:https://www.asus.com/jp/support/FAQ/1045950/
Dell:https://www.dell.com/support/search/ja-jp#q=wake%20on%20lan&sort=relevancy&f:langFacet=[ja]
NEC:https://support.nec-lavie.jp/e-manual/m/nx/ma/201205/pdf/pg/sw1/v1/mst/mate_w7_manual/_manual/02_kakubu/02-18_lan/mg/MG_1087021805.htm
LENOVO:https://support.lenovo.com/il/ja/solutions/ht508082-how-to-enable-wake-on-lan-thinkcentre-m-series-and-thinkstation-p-series

 サーバー仕様を除けば、殆どのパソコンでWake on Lan機能がOFFになっています、BIOSで変更するかユーティリティツールでWake on Lanを有効化して下さい。

 ◆パソコンのネットワークのMacアドレスを調べる◆

 Wake on Lanスキルを追加する前に、ご使用パソコンが使用しているネットワークボードのMacアドレスを確認する必要があります。
 設定 → ネットワークとインターネット →プロパティ をクリックして、下部の物理アドレス(Mac):XX:XX:XX:XX:XX:XX をメモします。

 

 ◆Amazon Alexa アプリでWake on Lanスキルを追加◆

 スマホ・タブレットでAmazon Alexaアプリを起動して、その他 → スキル・ゲーム を開き
 Alexaスキルを検索欄に「Wake on Lan」を入力して Wake on Lanスキルを検索してタップします。
 有効にして使用する をタップします。

 ブラウザがWake on LanスキルへURLが開きますので、chromeを選択します。
 Login with Amazonをタップします。
 AmazonとWake on Lanスキルの相互リンクさせる為にAmazon IDとパスワードを入力してログインをタップします。
 許可をタップします、「正常にリンクされました。」と表示されたら完了です、ただ私の場合は2回ほど繰り返しました。
 許可をタップしてWake on Lanスキル WEBサイトにログインします… .なのですが私のタブレットではログインできなかったので、パソコンのMacアドレス追加作業をパソコンのブラウザーから行いました。

 Wake on Lanスキル WEBサイト https://wol.somq14.net  をブラウザーで開きます。
 Wake on Lanスキル WEBサイトにログインして、+新しいパソコンを登録する をクリックします。
 任意でAlexaで呼びかけ易いパソコン名を入力して
 先ほどメモした Macアドレス を入力します。メモは適当で。
 +登録するをクリックします。 

 Wake on Lanスキル WEBサイトで追加したパソコン情報は暫くするとAmazon Alexaアプリに反映されますが、即反映したい場合は、Wake on Lanスキルを無効→有効して下さい。

 全てのiCSeeアプリ対応カメラで検証した訳ではありませんが、恐らくヒューマン検知機能に「言語表示タイプ:The custom」があるのモデルで作成可能だと思います。

 以上で、「アレクサ、(パソコン名)つけて」をAlexaに話しかけるとパソコンの電源がONになります。

 Alexaを経由した操作なので他のスマートデバイスと同じ様に会社から自宅のパソコンをONにする事が可能となります、ただWake on Lanスキルで追加したデバイスはGosund スマートコンセントプラグの様なスイッチボタン操作が出来ず、Alexaアプリでも「アレクサ、(パソコン名)つけて」の音声操作を行う必要があるのが難点です、またWifiしか搭載していないノートパソコンのWake on Lan起動(内臓Wifiボードの仕様次第)は厳しいかも知れません。
 パソコンのリモートONはGosund スマートコンセントプラグなどスマートプラグで通電→ ONで行う事も出来ますし、物理的なリモートスイッチなどでも可能なのですが最低でも数千円は必要なので、Alexaデバイス以外は何も飼いたくない方はWake on Lanスキルのご使用をお勧めします。

 安くなればプッシュするロボットスイッチデバイスで試してみたい事が有るんですが、一向に値段が下がる気配が無く買えない特許料が高いんだろうか。

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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