クーラント駄々漏れ! 真夏の路上メンテナンス
適切に整備していると自負していたマジェスティ125ですが、目的地までもうすぐという所でワーニングライトが点灯してエンジンが強制停止「警告表示は水温異常の所に◀」警告表示は今回が初めて。
急いで路肩にバイクを止めるとワーニングランプはすぐに消灯してエンジンは始動可能なるもののこれ以上ダメージを与えたくないので、目的地まで500m程押して到着。(もうこの時点で汗だく:気温35℃)
イグニッションキーを回してもワーニングランプは点灯しませんが、勝手に治る訳は無いのでクーラントが入っているサブタンクの蓋を開けたら「空っぽ」全くクーラントが入っていません、ボディ下面を見ても水滴は付いておらず「長く補充をしていなかったから無くなったのか」程度に思い、要件を片づけてから近くのホームセンターでクーラントを買えば大丈夫とその時は楽観的に考えました。(無理にでも)
数十分後、要件を片付けホームセンターでクーラントを購入してサブタンクに投入、漏れる漏れる入れた分盛大にカウル下から駄々漏れです、長年バイクに乗っていますがなかなかにショッキングな場面です。(本当は垂れ流しはダメですが許して下さい)
「漏れがあまりにもひどすぎる!」ラジエターは破損していない、エンジンは冷えているので圧が無からパッキンからの漏れではないラジエターホースも同じ、なによりウォーターポンプがこれほどの水量を送れる訳ない、という事はラジエターより低い所にあるサブタンク辺りが原因と推察….にしても暑いし駐輪場みたいな所に駐輪していたので周りの目が厳しい(路上に緑色のシミを作っていたら私も見る)のでよろよろバイクを押して丁度良い遊歩道的な街路樹が影を落としている所を見つけて修理開始。(本来はバイク屋に駆け込む事をお勧めします)
もしもの時に備えて、グローブボックスに工具一式入れているので久々に引っ張り出すとこの所の豪雨でグローブボックス内の100均プラボックスまで浸水していたらしく工具が錆び放題、でも使わない訳にはいかないので手が赤くなったり黒くなったりを繰り返し汗だくになりながらサブタンク周りのボディを分解。
サブタンクを取り外したら、あっさり原因が判明、サブタンクに繋がるフューエルホースが裂けていました、タチが悪いのは普段は見えない裏側、恐らくかなり前から裂けていたのを見逃していたようです、それにしても珍しい裂け方ですホースクリップから亀裂が始まってサブタンクの接続口の膨らんだ所まで一直線に繋がっています、劣化ならホースはひび割れして艶が落ちていていいはずですし基本は横方向に裂けるんですが不思議です。
幸いフューエルホースは長さに余裕があり裂けた部分を切り取ってつなぎ直して応急修理。
サブタンクにまたクーラントを入れて漏れがない事を確認して、ラジエターキャップを開けてクーラントを継ぎ足し、エンジンを始動して液面が下がったら継ぎ足しを繰り返します、ある程度水面の上下が収まったらキャップを閉めて完了。(本当はエア抜きをしたかったが無理)
水温警告表示を気にしながら帰宅。
一応エンジンオイルは確認しましたが乳化はしておらずエンジンにダメージはない様です、今日は何とかなりましたがゴムの劣化は避けられない物ですしバイクには無数にホース類は使われていますからもしインジェクション周りのホースが裂けていたらと思うと背筋が寒くなります。
早速、明日確認する事にします。
今回役に立った一品
何となく500円と安かったので買った、ツールカンパニーストレート マルチツール6 です、これがないとホースを切る事も難しかったでしょうしクリップを外すのも苦労したでしょう。