ヒーター内臓 電熱ホットベスト購入しました
1月も末となり寒さも本番になってきて防寒グッズに目が奪われる季節になりました、以前はキワモノ扱いだった5V 動作のUSB防寒グッズがネットショップや電気街の怪しい店ではなくホームセンターでも売られる程にメジャーになってきたので、USB防寒グッズの中で仕事で使えそうな電熱ベストを購入しました。
4年程前に珍しさから購入したUSB充電式カイロは「ぬるい」程度しか温度が上がらず実用性のないおもちゃだったのでUSBホットコースターとかUSB手袋・ブランケットなどのUSBホットグッズがある事は知っていましたが「5V程度では使い物にならないオモチャだろう」と思い積極的に情報収集をしていませんでした。
ですが改めて調べてみると薄くて、軽くて、折り曲げられて、洗濯にも耐えるカーボンファイバーを使った面状発熱体シートが10㎝平方サイズ単価100円(この価格では性能は劣る)以下になっていました。
アパレル業界は流行り廃りの他に新素材にも早く対応しないと生き残れない厳しい業界ですから、低価格化した発熱シートを見逃すはずがなくモバイルバッテリーも生活に欠かせない身近な物になった今なら、従来の製品に組み込んで自社商品の付加価値を上げる業者が出るのも道理です。

最近発売された電熱ベストは主にアウターかインナーの2種類あり今回購入した電熱ベストはインナータイプです、普通のスーツベストに比べると少し厚いですがアウターを羽織っても違和感がない程度の厚みです、デザインはVネックでスーツベストに寄せているのですがウエストが絞れないのでスーツだとシルエットが崩れます、Vネックなのでバイクや風が強い場所ではハイネックのジャンパーを羽織る必要があります、既にあるベストに発熱シートを組み込んだだけなのでしょう製品の性格とデザインの整合性が撮れておらず電熱ベストとしての最適なデザインとは思えません。
表生地はポリエステル生地の格子エンボス加工、ウエットスーツに似ておりそこそこ収縮性があり手触りは固めで撥水加工されています、屋外での作業では問題になりませんが家着には室内でくつろぐのは無理。
裏生地は裏起毛、毛足は短く極暖インナーでよく見る肌触りの良い素材ですから通電しなくてもそれら程度には保温します。
左のポケットの内側にL字のUSBケーブルが出ておりこちらのポケットにモバイルバッテリーを収納します。
電流制限しているのか1A未満の小容量モバイルバッテリーでも給電が持続します、ただ出力が少ないと一向に温かくならずあっという間に残量が無くなります、実用的に使うには高容量タブレット対応の2A出力のモバイルバッテリーが必要ですが、このポケットにすっぽり収まる高出力モバイルバッテリーは中々ありません、背が高く薄いバッテリーでは少しはみ出した状態で使用する事になります。
ただリチウムイオン電池は27度以下の環境が最も安定しており極端に寒い熱い状態だと劣化が進みますから、このポケットにモバイルバッテリーを収納するのはあまり良くないかもしれません、ウエストバックと延長ケーブルを使ってベスト外から給電した方が良いでしょう。
電源のON/OFFは左胸のスイッチで行います、ボタンを押す毎に「強→ 中→ 弱→ OFF」と切替わります、胸元ボタンなのでジャンパーやダウンを着込んだ状態でもジッパーを少し下すだけで済みますし位置を把握できたら上着の上から押し込んでボタンを押せます、使い勝手をよく考えられています。
動作中はLEDがずっと点灯しており、上着を脱いだ時や薄い上着を羽織った時はLEDの光が漏れて同僚や知人から「サイバーな人」と言う印象を与えるでしょう。
使用感ですが、背面と両ポケット付近の3カ所に発熱シートが配置されており胴体を囲むように温かくなります、ベンジン式の懐炉(ハクキンカイロ)の熱量には劣りますが温かくなる範囲が広いので「ぽかぽか」と言うより「じんわり」暖かい印象です、熱量が劣る分バイクや地吹雪などの寒風吹きすさぶ中での運用には向きませんが、通常の状況なら寒さで震えるとかは無くなるでしょう。
一度暖かくなると体感的な差は無いのですが、使用するモバイルバッテリーの違いで暖かくなるまで時間に結構な差があります、使用する電圧は制限されている様なので供給さえできればバッテリーの差は無いハズなのですが何故か違います、DC-DCコンバーター回路かバッテリーセルの違いなのかは分かりませんが差があります、まぁモバイルバッテリーに想定用途に「電熱ベスト」なんてありませんから仕方ないでしょう。
持続時間は、10,000mA程度のモバイルバッテリーなら半日は余裕で動作します、こまめにONOFFすれば就業時間中じんわり暖かく過ごせます、予備バッテリーがあれば交互で充電する事もでき安心です。