従来のDVR/NVRレコーダーでW/多眼レンズネットワークカメラで不具合が発生する場合があります。

 去年発売された1つのカメラに2つのレンズがあるWレンズカメラは撮影範囲は広くなり非常に有効性が高く好評頂いており、当店では販売しておりませんが最近では更に3レンズ、4レンズ、5レンズの新型多眼レンズネットワークカメラが販売され始めました、レンズが増える毎に死角が減り非常に使い勝手の良いのですが3レンズ以上になるとスマホ・タブレットアプリで多眼レンズの映像を合成・分割処理して表示する必要がありスマホ・タブレットアプリのみで運用するなら問題ありませんが、DVR/NVRレコーダーで運用する場合「カメラ映像の一部が録画できない」「映像が録画できない」など問題が発生する場合があります。
 iCSeeアプリのWレンズカメラでは1レンズ1920x1080(2K)の画像をカメラが上下に繋げて1920x2160なので800面画素(4K)、500万画素、400万画素録画対応のNVRレコーダーでは運用できますが、200万画素録画のNVRレコーダーでは運用できません(正確にはD1サブストリームの720x280などの超低解像の録画は可能)
 シングルレンズカメラでは旧式DVR/NVRレコーダーで録画可能な解像度に合わせてカメラ解像度を可変する事が出来るのですが、恐らくカメラ側で2つの画像を合成する仕組み上Wレンズを含む多眼レンズカメラはカメラ解像度変更ができませんから高解像度で録画する場合は高解像度録画対応のNVRレコーダーが必要になります。
 iCSeeアプリ対応以外の他社ONVIF対応レコーダーやNASの一部は多眼レンズカメラの縦長解像度に対応しておらず「映像の一部が欠ける」「適応外で認識できない」事もある様です、また同じ様にONVIFアプリ・ソフトの一部でも同様な問題があるとの事です。
 現状販売されている多眼カメラ全てを入手している訳では無いのですが確認した限りの構造は、
  3レンズカメラでは上部2つのカメラが低解像度で1つが高解像でカメラ側で合成
  4レンズカメラは上部左右2レンズと下部レンズが合成され、上部センターカメラは低解像でアプリ上でワイプ映像として表示し録画除外となる様です。
  5レンズカメラは4レンズと同じですが下部センターカメラが広角と望遠レンズのアプリ側で合成処理される様です、NVRレコーダーでの録画は広角側の映像になる様です。

 2025年11月の時点では同アプリ対応同世代のWレンズカメラ・NVRレコーダーなら問題なく運用できる事を確認していますが、16チャンネルNVRレコーダーで16台全部Wレンズカメラでは問題が発生するかも知れません、またiCSeeアプリ以外の他社ONVIF対応Wレンズカメラは映像の仕組みが違う場合があり望む様な運用が出来ない場合があります。
 多眼レンズカメラは視野が広くスマホ・タブレットのアプリメインなら良いのですが、DVR/NVRレコーダーでも運用する場合はレンズが増える毎に互換性が低くなり予期しない問題が発生する事をご留意ください。

 

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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