K1-RD002 ミニサイズ200万画素 PTZネットワークカメラ

 K1-RD002は、200万画素(1080P)の高画質を高さ105㎜直径68㎜と従来品の2/3サイズに収めたPTZ式Wifiネットワークカメラです。
 最近のPTZタイプは中身がスカスカなので「詰めたらもっと小さく出来るんじゃないか」と思っていたんですが、まさしくその通りの物が発売されました。
 カメラモジュールを小さくする事は難しかったんでしょうカメラ部はK1-PTZ01 とほぼ同じサイズで土台部の丈を詰めて下すぼまり形状にする事で数値より小さく感じさせる工夫をしています。
 何となく民芸品の「だるま落し」を連想させるシルエットで、小さな棚や下駄箱の上に馴染むでしょう。
 残念なのは、現時点ではパソコン用ソフトが用意されていない事です、8インチ以上のAndroidタブレットやiPad、Miracastを使っている人ならソコソコ大画面で楽しめます。せめてリモートサイトを用意してくれたら助かるんですがサーバーの強化とか色々制約があり簡単ではないでしょうが対応してくれるのを望みます。

◆ご使用の必須条件(USB 5V2Aアダプタ
①自宅にインターネット回線とWifiがある事。
②自宅ルーターのIDとパスワードを管理している事
③スマートフォンを持っている。
◆スマホでの設定方法→JoyLite google play と Appleストアで配布

◆AK1-RD002ネットワークカメラレビュー
 K1-RD002は、ネットワークはWifiのみ5V USB電源なのでカテゴリーはホームセキュリティカメラになります、3.6㎜レンズと6個の赤外線LED屋内PTZカメラとしては標準的な構成、通電すると首は振らず状態をビープ音とピコピコ音で知らせる賑やかなスタートアップ動作をします、ベーシックな構造で目新しい技術は使われていませんが正常動作すれば良いので悪くはありません。
 土台が下すぼまりなので転びやすそうに見えますが、ウェイトが入っていて足ゴムがあるので簡単には転倒しません、付属品のネジとアタッチメントで天井設置も可能です、底穴はカメラと同じ1/4インチメスネジなので雲母台やカメラ三脚も使えます。

下のYoutube動画は、K1-RD002のmicro-SDカードから直接MP4ファイル(1ファイル1分構成 Video:1920×1080 H.264/MPEG-4 AVC Audio: mp4a: MPEG-4 AAC LC)を読みだし最小限の加工でアップロードした物です。(つなぎ目で一瞬途切れます)

 レンズは3.6㎜で視野角は90~95度程度でしょうか、そこそこ広く若干歪みを感じる程度で良い感じのライブ映像です、フレームレートが15fpsなのは仕方ないとしてもビットレート700~1,000Kbpsなのは1080P動画としては絞りすぎでしょう?動体が多く映り込むと所々にブロックノイズが発生します、P2P配信サーバーの負担を軽減する為に制限しているのかファームウェアの最適化が済んでいないのか分かりませんがもう少しビットレートを上げて欲しい所です。
 PT回転は、JoyLiteにスピード調整機能がなくK1-PTZ01 のノーマル程度のスピードになりますハード的には対応していそうですが設定値を変更できないのでは仕方ありません、ただしライブ表示画面に大きな矢印キーがあるのでボタンを押し間違える事もなく接続回線が良ければ延滞もなくそこそこ使い易い印象です。

 QRコードを読み込ませるという珍しい初期設定も慣れてしまうと簡単で、操作的に分かりずらい所がなく初心者向けの良いカメラですが、動作検知した時のスマホ通知が初期設定を行ったスマホのみに限定されるのはいただけません、せめてカメラ共有した家族のスマホ・タブレットにも配信されるようにできない物でしょうか、せっかく簡単にカメラを共有できるようにしているのにもったいないと思います。
 他のカメラにない特徴として、micro-SDカードがパソコンで読めるフォーマットで常時録画データスマホやPCで再生できる点です、今までのカメラはmicro-SDカードは特殊フォーマットでCMSから取り込むのに時間が必要で取り出した動画ファイルも特殊で専用ソフトでパソコンで読める動画形式にコンバートの必要がありましたから、直に取り出せるのは便利です、セキュリティ的には「???」と思う所もありますが、撮影して→編集して→動画投稿サイトにアップするのも簡単ですし、底にカメラ用の1/4インチの穴がありますからカメラ用の固定機材が流用できPT回転ができる遠隔操作ビデオカメラなら撮影者が入れない狭い場所から撮影する事が出来ますし、卓上の制作風景を作業者自身が動く事なくアングルを変更する事も出来ます、今までのアクションカメラでは不便だったりできなかった面白い撮影方法を試せると思います。

 以上からK1-RD002は、防犯カメラよりもスマホ配信機能を持ったビデオレコーダーに近い製品ではないかと思います、防犯カメラと言うより留守中に家の様子を「撮影する」カメラと思った方が良いでしょう「子供達だけで遊ばせるのは心配」「ペットを撮影したい」「作業の進捗を記録したい」など、防犯を3 撮影を7の用途にK1-RD002 は最適な選択になると思います。

◆K1-RD002内部構造
 CPUは始めて見る、ingenic T20 32Bit single core CPUです、エンコードは最大2048*2048、1080Pは60fpsまで、音声はAACにも対応しており動作検知、顔検出、人数カウント機能、QRコード読込機能を内蔵している様です、XM510より新しいCPUですからこの位は当然かもしれませんが、現状のK1-RD002にはその片鱗も見えませんが今後のブッシュアップでHisilicon系チップに匹敵するかもしれません、楽しみです。
 カメラモジュールはK1-PTZ01 と違い全部載せのオールインワンモジュールを採用しています、カメラ部分を除き自由にデザインできる反面、PTZカメラの場合はケーブルが長くなり組み立て難度が上がり不良率も増えるので無理にオールインワンにするメリットがあったんでしょうか?
 土台部はMAINTEX のステッピングモーターとUSBコネクタだけで他は何もありません、ステッピングモーターだけにしては重いと感じますがカメラ部とは違う型番のステッピングモーターでしょうか?
 カメラ部と土台部の接続はステッピングモーター軸と右画像の小ねじで連結されています、単純な構造なので簡単にデザインを変更する為の構造でしょう、ただゆるみ止めワッシャーかねじロックを塗布するかはして欲しかったですね、天地逆で設置した場合にカメラ部の重さを支えるのが小ねじ1本だけでは少し怖い気がします。
 以上、旧品の寄せ集めかと思いましたがCPUも新しく全体のクオリティは高いと思います、スペックの上限が見えているHisllicon DSPに比べると伸びしろがあり今後ファームウェアのバージョンが上がれは「化けるかも」と思わせてくれるネットワークカメラです。

◆K1-RD002ベスト使用環境

◆K1-RD002詳細スペック

センサー

 CMOS (1980 x 1080)

ビデオ圧縮

h.264

レンズ

3.6㎜

 ネットワーク

Wifi

SDカード 

サポート

ONVIF 

なし

電源 

入力DC5v/2A

 本体サイズ

105mm X 68mm

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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