2018年冬 乙種第4類危険物取扱者試験へ行きました。

 12月2日、燃料を貯蔵する必要が出来たので万が一指定数量を越えた時に対処できる様に乙種第四類危険物取扱者の資格試験を受けてきました。
 危険物取扱者は消防署勤務者のみ免除項目あるだけ他資格を持っていても免除項目がありません、なので全出題範囲を覚える事になり分数の計算すら忘却の彼方で小学生算数から復習する必要がありとても大変でした。
 11月頃の更新が滞ったのは勉強時間を優先した為です申し訳ありません。

  ”危険物取扱者” と言う資格を知らない人もおられると思うので少し説明すると、
 「消防法が定める火災の危険性が高い物質として指定されている物質を取り扱いを行うことができる免許」で ”乙種第4類” が種別となり「ガソリン」や「灯油」などガソリンスタンドで買える「燃える液体」の事を指します、ガソリンスタンドスタッフに最低一人、黒地に黄文字「危」のプレートを付けたタンクローリーに必ず、軽トラで灯油を売っている人も必ず取得している年間12万人が受験するメジャーな免許です。
 乙種第四類危険物取扱者資格の取得方法は消防関係者を除き一般財団法人 消防試験研究センターに 4,500円を払い一般試験で合格するしかありません、去年までは3,400円だったらしく1,100円も値上がりしました箱代の値上がりやガソリンスタンドが減って受験者が減っている事もあるんでしょうけど高価な機材や高スキルスタッフが必要な訳でも無いのに、この値上げは「ぼったくり」でしょうとケチな大阪人は思います。

 出題問題の傾向は、情報セキュリティの様な「浮世離れ」してはいないが電気工事士の様に「狭く深い」訳ではない「広く浅い」感じです。

[例1]
 法令上、製造所等から一定の距離(保安距離)を保たなければならない旨の規定が設けられている建築物とその距離との組合せとして、次のうち正しいものはどれか。
 1. 病院…50m以上
 2. 高等学校…30m以上
 3. 小学校…20m以上
 4. 劇場…15m以上
 5. 使用電圧が7,000Vを超え35,000V以下の特別高圧架空電…8m以上

[例2]
 10℃の水200gに、4,200Jの熱量を与えると、水の温度は何℃になるか。ただし、水の比熱は4.2J/(g・K)とする。
 1. 11℃
 2. 15℃
 3. 20℃
 4. 50℃
 5. 100℃

 の様な「法令15問」「物理・化学10問」「性質・消火10問」の3カテゴリーに分かれたマークシート試験です、各カテゴリーで60%を取得すれば合格で1カテゴリーでも60%を下回れば不合格となります。
 合格率の平均が40%程度で難易度が高そうに思えますが、会社や学校から強制で受験させられる方や2カ月毎に試験があり機会が多い事から学習不足ラッキー狙いで受験する方が多いだけで難易度が理不尽に高い訳ではありません。
 ただし他の資格に比べて出題範囲が広い割に設問数が少ないので、資格本を一冊読んで慢心していると実際の試験では「始めて見る設問ばかり??」になってしまいます。

 受験体験談では、Youtube動画を見るだけで充分とかステマ臭漂う(再生数稼ぎ?)書き込みも多いのですが、動画だけで覚えられる才覚は備わっていないので、
Kindle版が¥99円と激安だった「マンガでわかる乙種第4類危険物取扱者 攻略テキスト&問題集」を購入し10月末からコツコツ勉強しました。

 この本は漫画形式で分かり易く読みやすいので試験全容の把握に最適ですが、消火・予防方法のページ配分が少なく「炎色反応」「イオン化傾向」などの項目はすっぽり抜け落ちています、この本だけだと消火・予防方法で1~3問は確実に落とす事になります。
 入門としてこの本を読破し再読はせずもう一冊文字のみの教本(私はブックオフで108円で購入)で抜けている箇所を重点学習し仕上げにネットの過去問サイト(ココとか)で繰り返し学習が効率的な勉強方法と思います。
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12月2日試験当日:
 日曜日の早朝に家を出ます、持ち物は、受験票、筆記用具、試験は昼に終了するのでお弁当は不要、ウェアブル末端の記述は受験票にありませんでしたが常識的にAndroid Wearはカバンに入れて腕には作業用のチープカシオ、電車で読むNexus7を持ち出発、最寄り駅でICOCAをチャージします。
 乗り慣れないJRと阪急宝塚線を乗り継ぎ、車内で教本を広げていた人をストーカーの様にトラッキングして初利用の石原駅で下車します。

 試験場は、国立大阪大学 豊中キャンパスです。石原駅から激烈に遠い上にキャンパスが広大でキャンパス内の小山を越えて10分程更に歩きました、湾岸コンビナートならカートか自転車移動必須の広さです、ココに通う学生さんは生活するだけで足腰が鍛えられるでしょう。
 Google Mapの予想より時間が掛かり、会場に到着したのは試験前集合時間の10分前9時20分、同日同時間に危険物取扱者以外の資格試験も行われる為にエントランスは人でごった返していましたが、大人数を収容する様に作られた建物なのと手慣れた誘導員のお陰で迷うことなく試験会場に滑り込み少しだけ休憩出来ました。

 資格の内容から社命で来ているらしいオジサンとお兄さんちょっと地味目なお姉さんな感じです、資材課や化学系の工場などにお勤めの方なんでしょう。

 試験開始の30分前に、試験の諸注意と申し込み後に住所・氏名などの変更や訂正申告がある人への自己申告方法などの説明があります。(この30分間なら遅刻しても入室出来る様です)
 最後に解答用紙、問題用紙が配られ、用紙の確認と氏名や受験番号と生年月日の記入を行い試験スタート

  • 試験開始直ぐに受験票と写真の本人確認が行われ、完了すると受験票は回収されます。
  • 試験開始35分後に「途中退出可能ですよ」号令があり、試験終了まで好きな時間に退出できます。

という感じです。机のシールを張り付けた問題用紙と回答用紙を退出時に係員に渡し、代わりに免状申告用紙が入った大きな封筒を受け取り退出します。

 出題問題は過去問からランダムに出題されているココの過去問サイトの設問とほぼ同じ設問も多かったのですが、微妙にアレンジされていたり「あからさまな引っ掛け」「難解な長文」など高い記憶力と日本語力を必要とされる問題もありました。
 退出可能時間になると飛び出す様に退出する人が半分程度居て「それ程簡単だったのか?すごいな」とも思いましたが、ホワイト企業なら試験費用も教本も交通費も支給で休日出勤扱いになりますから試験は適当に切り上げて街に繰り出す方お心算なのかも知れません。
 私は、過去問で「正しいものを答えなさい」「間違っているものを答えなさい」のパラドックスに引っかかる傾向を痛感したので2時間の試験終了まで何回も見直しました。

 ちなみに東京都のみ当日発表ですそれ以外は19日になります、OMR(マークシート読み取り機)が東京しかなく郵送し採点する必要がある為でしょう。片面式OMRは200万程度で購入できる機材ですが受験費用を値上げする程ですから各都道府県に設置できない程に台所も苦しいんでしょう。

 試験会場を出ると危険物午後試験や他資格試験受験者の方が熱心に教本に目を通して居られました。
 ちょうど12時なので「学食で昼食でも」と思ったのですがあいにく日曜日は営業しておらず断念し、朝来た方向とは逆の正門方向へ繁々と学内を観察(堪能)しながら歩きました。
 妙に雑然している印象がありますが、都市名の付いた国立大学だけあって敷地は広大です日曜なのに学生さんも居てご苦労な事です。
 案外ショボかった正門にがっかりしつつ、街をぶらぶらしながら阪急宝塚線 蛍池駅まで歩きました、北大阪は梅田を越えるとグッと田舎っぽくなる傾向があり蛍池駅も良い感じです。
 梅田に寄ろうかとも思いましたが、日曜だけに人が多く疲れそうなので止めました。

 御堂筋線を大国町で降り、昔よく通っていたラーメン店「のりお」(http://www.menya-norio.com/)で昼食。油そばで有名ですが私は瀬戸内塩一択です。
 腹ごなしに難波まで歩き、いつもはコーヒーショップで過去問を参考に答え合わせをするのですが今回は問題用紙を回収されたのでそのまま帰宅。

 資格試験は割と受けてきましたが、今回の危険物取扱者試験で初めて ”異質な?” な受験者と遭遇しました、120人以上収容できる試験会場に響き渡る30秒間続く長い咳?咳らしき爆音(マスク無し手押さえ無し)をランダムに繰り返す人が居られ流石に集中力が削がれてしまいました、試験官は何もせず放置。
 退出可能時間少し過ぎでその方は退出しました、その足で呼吸器内科を受診されていたら良いのですが…。
 印刷所や鉄工所でのPC仕事で騒音や爆音には慣れていますが「余りに病的な咳」は音の大小ではなく生物的な嫌悪感と恐怖感が強く迷惑の種類が違います(健康な方は分かり辛いかも知れませんが)今後の為にFP技能検定の様な受験規定に何らかの対策を追加して頂けることを希望します。

12月19日 合格発表
 とりあえず受験番号がありました 合格 でした。
受験番号を見ていると数字が10人以上飛んでいる箇所も多々あり合格率が低いのも当然かも知れません。
 帰宅すると合格通知はがきが届いていました、性質・消火は一問落としたと思っていましたがパーフェクトでした「マンガでわかる乙種第4類危険物取扱者 攻略テキスト&問題集」に性質・消火の内容が薄かったので別の教本で重点的に学習したので他より記憶されていたんでしょう。

 合格したので試験終了時に貰った大きな茶封筒に免状交付書類一式が入っていますから12月27日までに(猶予期間は実質7日)免許申告を行います、大阪府は証紙が廃止されたので…

①封筒に入っている、手数料納付証に電話、名前、住所を記入して裏面に明記されている金融機関で2,900円を支払い 大阪府手数料納付済証 に納付印を押してもらいます、手数料が掛かりませんお得です。
②手数料が発生しますが銀行に行けない人は大阪府コンビニ納付サービス で申告をして申告番号を発行しファミリーマート・ ローソン・ ミニストップのどれかで2,900円+コンビニ取扱手数料129円を支払い 大阪府手数料納付済証 を発行して貰います。
③大阪府手数料納付済証を申請書(合格通知はがき)に貼付し試験終了時に貰った大きな茶封筒・返信封筒に必要事項を記入します。
④392円分の切手を貼った返信封筒と大阪府手数料納付済証貼付した合格通知はがきを大きな茶封筒に入れ310円で郵送します。
⑤合計2,900+392+310=3,602円(コンビニなら3,731円)となります。

 総額 4,500+99+108+3,602=8,309円、交通費を含むと1万数百円の経費が必要でした、コスト的にこんな物でしょう。

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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