VESKYS K1-1080PTZ01 200万画素 モダンデザインPTZネットワークカメラ
VESKYS K1-1080PTZ01、200万画素(1080P)の高画質をシンプルモダンな新型ボディに収めた最新PTZ式Wifiネットワークカメラです。
セキュリティ意識の向上によりホームセキュリティカメラを検討する方が増えていますが、いざ購入を検討すると若い方向けの可愛いデザインが多く、男性特にシニア層の感覚ではフェミニン過ぎて「インテリアと釣り合いが取れず浮いてしまう」「気恥ずかしい」「派手すぎる」と購入にいまいち踏み切れない「もっと落ち着いたデザインがないのか?」と言うご意見を時々伺います。
このVESKYS K1-1080PTZ01は従来の防犯カメラのデザインを一切無視して曲線と円を基調にしてモダンかつ上品にデザインされています、真っ白ボデイにグレーのアクセントパーツがスッキリ感を際立たせ白磁器の様な清潔感を与えます、バラの模様を入れたら高〇屋の棚に並んでいても違和感がない落ち着いたデザインです。
カメラの操作も独特で、初期設定の終わりにカメラを360度回転させパノラマ画像を作成しそのパノラマ画像をガイドとしてPT回転させる切り口は斬新かつ的確で「今、部屋の何処を見ているか」が瞬時に把握できます、従来の十字矢印では何処を見ているかはカン頼みだったので不十分だったカメラが操作が解消できる良く出来た仕組みだと思います。
今まで、防犯カメラの様な場末のガジェットは機能優先でデザインは二の次、アプリも大幅な機能改変は先送りだったのですが、メーカーの飽和によりインダストリアルデザインやマンマシンインターフェースに活路を入れるメーカーも増えてきています、技術が熟成した事も要因でしょうが安易な低価格化に逃げないのは豪気だなぁと思います。
◆ご使用の必須条件(USB 5V2Aアダプタ)
①自宅にインターネット回線とWifiがある事。
②自宅ルーターのIDとパスワードを管理している事
③スマートフォンを持っている。
◆スマホでの設定方法→360eyes google play と Appleストアで配布
◆VESKYS K1-1080PTZ01ネットワークカメラレビュー
VESKYS K1-1080PTZ01は、5V USB電源でホームセキュリティカメラ寄りですがネットワークがWifiと有線LANが選べ性能的に防犯カメラに近いカメラです。
360Eyes系カメラ定番の「xxxx接続出来ました(抑揚が変)」日本語音声ガイダンス機能を搭載しており状態が把握しやすく初心者や設定に自信のない方に優しい設計はそのまま継承していますが、今までの小型サイズとは打って変り縦131mm直径95mmとPTZ式の中でも大きくどっしり存在感があります、ただし大きいだけではなく赤外線LEDが9個搭載(通常は2~6個)され小さいパワーインジケーターLEDもレンズ面に付いており状態把握・威嚇行為・暗視撮影機能が強化されWifiだけでなく有線LANポートも追加されWifiが混線しがちなマンションや雑居オフィスで安定した接続が可能になります、悪い言い方ですが「おもちゃ」から工業製品へ一気に進化せた様に感じます。
ハードだけでなくソフト面も本格的に進化しました、360Eyes系カメラはアプリIDとパスワードしか設定できずカメラのID・パスワードが存在せず(恐らくカメラモデル毎に共有ID・パスワードで管理しているんだと思います)24時間365日インターネットに接続している機器をセキュリティーに不安がある状態で使い続けるのはお勧めできなかったのですが、VESKYS K1-1080PTZ01 は映像ストリームデータを暗号化する新しいセキュリティ機能を搭載しました。
映像ストリームを暗号化してスマホで復号する仕組みですから、何処かのハッカーが共有キーを盗み出して映像ストリームを覗いてもカメラ毎に暗号化キーが違いますから、ハッカーはストリームを盗み見ても映像として再生する事は出来ません。(ここまでしてカメラパスワードを頑なに拒否理由は何?)
ネットワークとしては普通の事で「今までストリーム暗号化してなかったのかよ」と思えない事もないのですが、まあ安全性が上がったのですから歓迎です。
ただし、暗号化→復号の都合上ストリームが圧縮できずスマホの復号処理もそれなりにリソースを消費しますから接続回線もスマホもかなりのスペックが必要になります、現状ではAndroid で4コア以上、iPhoneでA6以上でLTE(非制限)でギリギリです、まあ半年もすればスマホの高性能低価格が進みスペックは解消するでしょうが古い3G回線しか契約していない方は要注意です。
また360Eyes内での取り扱いが従来カメラとこの暗号化ストリームを採用したカメラで配信P2Pサーバーが分かれているのか、同じIDとパスワードで別々にログインする必要があります、旧カメラと新カメラを共有している人は面倒かもしれません、いずれ統括するでしょうがアクセスがあるサーバーを一気に機能移転するのはハイクラスのエンジニアでも難しいでしょうし一時的措置でしょう、体面を気にする日本では真似できないダイナミックな解決法ですね民族性なんでしょうか。
画像で見るとカメラ部が大きく簡単に倒れそうに見えますが、 重量は228 gと見た目より軽く土台部は最大直径でバランスが取れており、少し押した程度では復原して簡単には倒れません。
デザイン的に壁面・天井取付では違和感が半端ないと思いますが、付属品ネジとアタッチメントで設置は可能です、底穴にカメラと同じ1/4インチメスネジがあり雲母台やカメラ三脚でも使えます。
レンズは3.6㎜で視野角は90~95度程度でしょうかそこそこ広く非常に高画質になっています、初期設定の終わりにカメラがぐるりと回転して自動作成したパノラマ画像がガイドになり今どの辺りを見ているのか視覚的に分かり易くなっています。
横画面(全画面)にした時は通常表示とプラネタリウムの様な仮想半球表示がありLIVE映像は手前にガイド用のパノラマ画像は奥に表示される面白い仕組みです、始めは戸惑いますが使ってみると非常に合理的で判り易い表示方法です。
あと地味ですが、Live画像内をタップするとソコにターゲットマーカーが表示されその十字を中心に収める位置にカメラが自動PT回転します、以前はPTZカメラに良くあった機能でダイナミックに視点を移動する時に便利だったのでこの点は良いですね、ただしLive画像内をなぞってPT回転する機能も残しており僅かに指先が流れたりすればターゲットマーカーが表示されず通常のPT回転になるなど思いのままに操作するには熟練が必要です。
あと、ガイド用のパノラマ画像の作成が初期設定の時1度しかできずカメラの設置場所を変えたら初期設定からやり直す必要があるのでガイド用パノラマ画像の新規作成機能を追加して欲しいのと、やはりパソコン用ソフトを用意して欲しいですね。
◆VESKYS K1-1080PTZ01内部構造
通常のカメラモジュールは38mmx38mmで規格化されていますが、360Eyes系は独自のモジュールを採用しています、分解が難しく隙間から覗いた形ですが独自サイズの縦長のモジュールが確認できます。
実装率は高いのですがテストランドがソコかしこに配置されており製造品と言うより試作品ぽい印象をうけます、なのにDSPにヒートシンクが付けられていたりとチグハグな印象です、恐らくXMのモジュールより生産ロットが少なく試作品と生産品をはっきり分けてはいないのでしょう。
ステッピングモーターはカメラ部土台部共にMAINTEXが使われています、スタートアップで半時計周りに首を回します、アプリで操作するとチルト(水平)が驚く程速いのにパン(垂直)回転が遅いのでモーターが違うのかと思いましたが同じ様です、パノラマ表示画面は上下のスペースが狭いので左右と同じステップ数にすると動きが激しすぎるのでアプリ上で制限を掛けているのでしょう。
土台部にはWifiチップとRJ45ジャックとモータードライバー、アンテナが配置されています、内臓アンテナにした方がデザイン的に纏まる気がしますがこの点はどういう思惑があったんでしょうか?
WifiチップはRealtek RTL8818です、不安定で使い物にならなかったEC3-G6を同じチップですがVESKYS K1-1080PTZ01は24時間使っても不安定になる事はありません、なのでチップの問題ではなくEC3-G6の設計に無理(特に排熱)にあったんでしょう。
安価ながら802.11n/g/bに対応しておりカメラからパソコン周辺機器で多く採用されているWifiチップですからちゃんと設計された機器なら正常に動作するのは当たり前なのでしょう。
◆VESKYS K1-1080PTZ01ベスト使用環境
◆VESKYS K1-1080PTZ01詳細スペック
センサー |
CMOS (1980 x 1080) |
ビデオ圧縮 |
h.264 |
レンズ |
3.6㎜ |
ネットワーク |
Wifi/RJ45 |
SDカード |
サポート |
ONVIF |
なし |
電源 |
入力DC5v/2A |
本体サイズ |
131mm X 95mm |