ネットワークカメラレコーダーキットの筐体をDIYしてみました。
K2-NBD80X09ネットワークレコーダー キットを運用するための筐体(ケース)をDIYします。
3Dプリンターを持っているので0から筐体を作る事はできるのですが材質がプラスティックに限定されてしまいますし基盤と3.5インチHDDを収めるとなれば300x300mmのプリント範囲に収める事が出来ないので、切った貼ったのDIYで作成する事にしました。
DIYの素材は昔使っていたIOデータのTVチューナーHVT-BCT300です、もう10年以上前のTVチューナーですし、今は HVTR-BCTX3 を使用しているので必要ありません、HDDを内蔵できる構造の方が良いのですが260×185×55mmのサイズなので工夫すれば収まるでしょう。
では、DIY作業を行います。
始めに、まず初めに行うのは、元の基盤を取り外してK2-NBD80X09とHDDを収めるレイアウトを決めて位置が決まったら、K2-NBD80X09の出力端子の大きさと配置をを寸法取します。
元の基盤のいずれかの端子をそのまま使う事が出来れば作業が1か所減りますし、位置決めの当たりを付ける事が出来るので今回はHDMI端子をそのまま使う様にしました。
①出力端子コネクターの寸法取り
出力端子をノギスで採寸してレイアウトを起こします、使ったソフトウェアは Adobe illustrator です、パソコン上の寸法とプリントした寸法が同じになればどのソフトでも構いません。
K2-NBD80X09出力端子のレイアウト.PDF
利用したい方はPDFをダウンロード下さい。
プリントアウトしたレイアウトデータの各端子をカッターで切り取ってから、HDMI端子で位置を合わせを行い端子穴に油性マジックで印を描いて行きます。
印を付け終わったら、通常は電動ドリルでハンドニプラーを通せる下穴を開けるのですが、今回は元の端子穴から加工できるので、ハンドニプラーで新しい端子穴を切り取ります。
幅が足りなければハンドニプラーで少し広げてを繰り返して現物合わせで作業します。
完成したのがこんな感じです、綺麗に仕上げるなら金ヤスリで広げた方が良いのですがどうせ使用中は裏側になる所なので横着してハンドニプラーのみで仕上げました。
元のHDMI端子をそのまま流用しましたので基板高さも元の基盤とほぼ同じ高さとなりますからK2-NBD80X09が筐体と接触しない様に筐体とK2-NBD80X09に隙間に 六角スペーサー を設置する穴を開けます。
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M3のスチールドリル刃が無い時は購入します。1本だけ買うよりセット品を買った方が安いでしょう。
現物合わせで穴あけの位置をマジックでマーキングしてから、オートセンターポンチで凹みを作ります。 木工やプラスチックと違い鉄板に穴を開ける場合は、オートポンチは必須ですコレが無いとドリル刃が滑ってしまいマーキングからズレてしまいます。
電動ドリルだと簡単に穴が開きます。
同じ穴あけ作業なのでHDD固定用の穴も空けてしまいます。
3.5インチHDDをそのままレイアウトするとスペースが足りなかったので、HDDを浮かせてK2-NBD80X09に接触しない様にレイアウトする必要があります。
NVRのHDDはサーバー並みに酷使される運用で故障する頻度も高く簡単に取り外しできる方が良いので、5インチベイに固定する3.5インチHDD専用変換マウンタを高さ30mmのM3ネジを使って浮かせた状態で筐体に固定してHDDを簡単に取り外せるようにしました、左右からネジを回せないので六角ネジをスパナで回す事が必須になりましたがHDDが浮いた状態で運用しますから放熱も良いでしょう。 以上で出来上がりです、端子を露出させる為に細々した準備とハンドニプラーを使う必要がありおよそ2時間程度必要でした。
HDDを固定する機構が付いているNASやHDDレコーダーをベースにしてNVRの基盤は中に引っ込んだままLANとHDMI、USBのケーブルを引き出すだけで良いなら基盤をスペーサーに固定するだけなので30分程度で済むでしょう、基板が引っ込んでいると端子が抜き差しできないので使い辛い場合はグラインダーで大きく切り開いても良いと思います。
K2-NBD80X09の場合は、フロントパネル用のUSBとインフォメーション用の1.25ピッチ端子が実装されています、IRの表記があるので赤外線リモコンも使えると思うのですがIRの信号が他のNVRとコンパチなのか試して無いので良く判りません、+3.3なのでLED周りは結線するだけで動作すると思いますしパソコンケースならパワーとHDD LEDが付いていると思うので結線も難しくないでしょう。