三菱石油ファンヒーター KD-SX48D 開閉シャッターエラーを修理しました。
近畿でも12月になると気温が10℃以下になり、長年使っている三菱石油ファンヒーター KD-SX48Dを押入れから引っ張り出しましたが、電源ONでカウントダウン→点火するハズがシャッターエラーで強制終了しました。
2000年代初頭は電気代が安く「オール家電」がトレンドで面倒な都度給油や燃焼前後の臭いなどで石油暖房機器は需要が落ち込み2005年のリコールが決定打になり、日本の大手家電会社は次々と石油ファンヒーター製造・販売から撤退し三菱は2005年に株式会社コロナに、パナソニックはアラジンへ製造会社が変わっています。
このKD-SX48Dは三菱が最後に作った石油ファンヒーターになります、製造されてから19年経過して設計寿命は過ぎており何処が壊れてもおかしくありませんが開閉シャッター自体は上下に動作するので「検知するセンサーに異常があるのでは?」と修理してみる事にしました。
◆三菱石油ファンヒーター KD-SX48Dの分解
左右2本のネジを外し前面カバー下側を引っ張りカバーを上に持ち上げて外します。
まず全体を観察して焦げ跡・断線・ソケット抜けなどが無いか確認します。
異常が無いので掃除機で埃を吸い取りました。
エラーが出た開閉シャッター周りを観察すると、開閉のストップ検知に「溝形光電スイッチ」が採用されている事を確認しました、溝形光電スイッチは光の通過・遮断を検知するセンサーで自動ドアやエレベーターなどで扉の移動位置を制限するセンサーとして幅広く使わています。
恐らく今回の故障は「埃や汚れが溝形光電スイッチに溜まり検知できなくなった」事が原因の様です。
原因が分かれば対処は簡単「溝形光電スイッチを掃除する」のみです、スイッチ内部の汚れをウエットティッシュで拭き取りついでにドア溝も清掃してドア滑車軸へシリコンオイルを注油して完了。
試験で前面ボディを装着せずに、正常動作するか確認してから逆の手順で組み立てます。
以上で完了、無事正常動作する様になりました。
2005年に製造中止どころか他社に生産ラインが譲渡されていますから、細かい補修部品は望み薄で本格的に壊れたら修理は不可能でしょう。