IPv6 – 自宅・会社のWifiでは見れるけど、スマホや遠方では見えない方へ

 ネットワークカメラをご使用の方から、自宅・会社のWifiなら見えるが外で見えない・見えなくなったとのお問い合わせを頂く事が増えてきました。
 二重ルーターやファイヤーウォールなど運用環境であれば設定変更で解消できますが「IPアドレス枯渇」に対応してインターネットプロバイダーが推奨しているIPv6接続回線に切り替えてしまうとWIFI内では見える外では見えないとなってしまう場合があります、この状態になるとユーザー側で対処するのは非常に難しく接続回線を従来のIPv4接続回線に戻すしかありません。
 現在はNTTやNTT回線利用のプロバイダーに限られ任意契約での切り替えになっていますが、IPアドレス枯渇への対応は急務ですからいずれ他社も追従する事になりタチの悪いプロバイダーは勝手(自動)にIPv6接続に切り替える事もあるかもしれません「ある日突然アクセス出来ない!」となった時1つの要因としてご記憶下さい。

 「接続速度向上!」「通信トラフィック低下!!」などの扇情的なキャッチコピーとほぼ無料でIPv6回線へ移行できる事からIPv6接続への検討をお考えの方もおられると思います、現行のルーター、パソコン、スマホはIPv6に対応しておりインターネット接続なら問題はありませんが、枯れた技術で若干旧式な規格で構成されているネットワークカメラやNVRは一部を除きIPv6に対応していません。

 おおよその症状としては、以下となります。
◆IPv6のIPアドレスしか接続を許さないルーターではIPv4のIPアドレスしか持たないネットワークカメラはハードウェアが対応していませんからルーターに接続できません。
◆IPv4からIPv6へコンバートするルーターの場合は接続できWIFI内はIPv4なのでWIFI内はアクセスできるのですが、グローバルIPアドレス(自宅・会社に割り当てられた世界で1つのIPアドレス)でスマホ←→カメラにダイレクトにアクセスするタイプのカメラではIPv6(グローバルIPアドレスを複数人・隣家と共有する)ではスマホがカメラを見つける事が出来ずアクセスできなくなります。

 同様な問題はネットワークカメラだけでなく一部のネットワークハードディスク、WIFIを利用するゲーム機やポート通信を行う数種のオンラインゲームサービスが利用不可能となる事がインフォメーションされています、IPv6は、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークサービスすべて対応していないと正常に動作する事が出来ません。
 ネットワークカメラも徐々にIPv6に対応していていますが進捗は遅く、現状はIPv4でしか動作しないと認識して良いと思います。

 ネットワークカメラのご使中の方、購入をお考えの方は、インターネットプロバイダーとのご契約内容をを確認し「IPv6接続契約になっていないか」必ずご確認ください、またIPv6接続への切り替えもしばらく延期される事を強くお勧めします。

oosaka-bouhan

防犯ツールのインプレと販売をしています。 得意分野はネットワーク防犯カメラなのでカメラ多めです。

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2件のフィードバック

  1. なか より:

    まさにIPv6問題で防犯カメラが使えずに大損をしてしまいました。でもどうしても防犯カメラを付けたい場合はどんな製品があるのでしょうか。または何か方法があれば教えてください。

    • oosaka-bouhan より:

      どの様なネット接続回線と契約しているかによって対処が違います、ご契約の接続回線が「Pv4 over IPv6」に対応しているから又は追加契約が可能か?を確認してからご検討された方が良いかと思います。

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